両肩の抜け (投稿4件)[1〜4]


1:トシイエさん
こんにちは。
私は大学の体育会で弓道をしています。
だいぶ上達してきましたが、ひとつ直すべきかなと思っている点があります。

両肩の(若干の)抜けです。
大三をとるまではよいのですが、そこから引き取ってくる際に、肩が弱いせいか一緒に少しずつ負けてきてしまいます。
なんというか、押し引きが肩から力強くできているというわけではない、という感じです。
自分としては許容範囲かなと思いますし、他の人に見てもらっても「そこまで気にならない」という程度なのですが、皆さんはどう思われますか?

両肩の(良い意味での)入れ方、について意見をお聞きしたいです。

2:パパンプさん [url]
大三から引き始める際に、両肘を水平に拳一つ分くらい引くと自然に入るかと思います。入ったらその方向、具体的には腰の方向に引く感じです。師範はフラフープを用いるとその感覚が分かり易いと仰ってました。

3:かっチャンさん
弓道では静的な三重十文字を土台とし、動的な五重十文字による射の運行によって、最も安定した会の状態・詰め合いに至ります。
この十文字の考え方は、各骨どうしの接続面が真っ直ぐに力を伝え合うことで、間接を跨いでいる筋肉同士の力が最小限で安定した力の連結を作り上げるということです。勿論、この考え方は体の内部だけではなく、体と弓などの関係にも適用されます。

しかし、こうした基本的な考え方が、正しく実現されているのかを検証することは難しいものです。静的な三重十文字は、他者に見てもらうなどでも可能でしょうが、動的な方は自分の感覚に託すところが大きいように思います。
ただ、目指す方向性はあります。つまり、最小限の力で安定させる、ということです。言い換えれば、より楽に出来ることが、この十文字の力の伝達が効率的に出来ているということです。

さて、肩の問題ですが、前述した様に肩は力の連結の一部であるという認識をお持ちください。一部の変更は、全体への変化を齎しますので、全体としてバランスのとれた連結を作りあげる必要があります。

方法論ですが、特に引き分け以降はゆっくりと運行して、弓力と体の感覚を味わいながら、楽な引き方を目付けます。自分が引きたいように引けば、無駄な力を生み、バランスを崩します。弓と体が相談をしながら、ということです。
もうひとつは、素引きによって会の状態をホールドします。僕の場合は、普段より4キロっ強い弓で、一分間の会のホールドを日に5本から10本行います。この状態で、楽に伸び続けることが出来れば、僕の場合詰め合いが良く出来ています。そして、この力の連結状態を味わって、普段の行射に繋げます。

以上ですが、参考になれば幸いです。

4:トシイエさん
>パパンプさん
ご返信ありがとうございます。

「両肘を水平に拳一つ分くらい引く」
ということを言われたことも、本で読んだこともありましたが、忘れていました。さっそく実践してみます。

あと、フラフープをどのように用いるのでしょうか?



>かっチャンさん
ご返信ありがとうございます。

「十文字の達成は楽に実践できるかどうかが目安である」と考えてよろしいでしょうか?ある程度は勉強してきたつもりですが、今回詳細に書いていただき、あらためて良く理解できたと思います。

「ゆっくりと運行」ですが、まさに今やっている状態なんです(少し自信が持てました)。
ただ、それが他の人にもわかるくらいあからさまになってしまっているらしく、「考えすぎだ」と言われることもあります。
自分でもやりすぎかな、と思うにつけ、ある程度、正しい(と自分が思う)方向へ滑らかに引き取るようにしているのですが、それだとやはり肩が少し抜けた状態になってしまうのです。
もう少し、試して見ます。

また、「素引きによって会の状態をホールド」ですが、この練習法は初めて知りました。
なるほどと思いましたので、ぜひやってみようかと思います。ありがとうございます。


(※PCとブラウザを複数利用しているので、もしかしたら前回の投稿と異なった情報が出てしまうかも知れません。申し訳ありません。)


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