自然な離れ (投稿208件)[39〜39]


1:初心の者さん
初めて質問させていただきます。弓を引き始めて1年半の初心者です。


よく、「離れは自然に出るものだ」
ということを聞きますが、私にはそれがどうしても出来ません。
離れるというより離しているような感じなのです。

どうしたら自然な離れというものが出るようになるのでしょうか?


どうか、よろしくお願いします。

39:ふらふわさん
私は、弓道に対して理論的、科学的な見解を持っているわけではなく、あくまで自分の練習結果から申し上げる意見なのですが・・。


自然って何なんでしょうね。
「雨露離の離れ」は、葉末にたまった雨露が落ちるごとく、そのギリギリの刹那まであくまで自然な事の喩えだと僕は思うんです。


それは、葉っぱだから出来る事だと思うんですよ。
人間なら、そこまで植物のように自然であるわけないと僕の段階では思ってしまいます。
きっと世に名だたる名士達は、その雨露と葉に近い状態になっていたのでしょう。


ただ、普通の人が上達し、より自然な離れを得る段階に至って高的中を得た段階というのは、どちらかというと、コップでお茶を飲んだり、自転車に乗ったり、何気にやっている自然なんではないでしょうか。
決して、自然界の自然現象まではそうたやすく極める事は出来ないと思いますよ。


自然な動作に離れを持っていくには、(もちろん私の言う自然は、葉っぱの方ではなく、自転車に乗るとかの方です)、離す練習を繰り返し、明確な意図で離して高的中を得る。そして、その状態で晴れの舞台で活躍する事が出来る。
その繰り返しで、より明確な意図がだんだん自然な動作、より曖昧な意図に変わっていくんだと思います。
私は、そう実感しています。


ですので、特に初心の頃、3、4年は、とにかく会で伸びて、その頂点で思い切り残心まで開く練習をする。
矢が散ってもいつかは、それで的中が出るようになります。それを続ける事によって、自然の離れを自身のものとするのが一番いいのではないかと思うのです。

あくまで僕の考えです。実に非科学的な体感論なんですが、お許しください。


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