押し手の手の内の力と弓返り (投稿19件)[1〜19]


1:月さん
皆さんに質問したいことはズバリタイトル通りなのですが……


最近巻藁をやっていて気づいたのですが、自分の手首を振る原因がどうも「弓返りができない」ことにあるみたいなんです。

前から自分でも手首の振りが気になっていて、しかも残身の時、振った手首を自分で勝手に正しい位置にもどしているようで……

まず、手首に力が入ってるのだと思い、試しに他のことは気にせずひたすら手首の力を抜くことだけを意識して引いてみたところ、直るどころかもっと激しく振ってしまいました。

それで、離れの瞬間の押し手を見ていて気が付いたのですが、どうも離れて返ろうとしている弓を手の内が力んで握って邪魔してしまい、その弓返りの勢いで手首が振られているようなんです……
なので普段は90度くらいしか弓は返りません。

ゴム弓だとゴムはほとんどまっすぐにしか戻らないんで手首は振らないです。

そこで皆さんにアドバイス願いたいのですが、弓返りを邪魔しないように余計な力が入らない手の内を作るにはどうしたらよいでしょうか?
また、高校生のうちはそういうことは気にせずにいた方がいいでしょうか?

今自分が手の内に関することで気を付けていることは

・中押しを心がける
・握らないようにする
・親指を根本からそり立てるようにする
・手首の力を抜き、弓力を虎口で受けるため大三で親指と人差し指を開くようにする
・大三で若干控え気味にする

です。

ヨロシクお願いします。

2:カズさん
恐らく気をつけている事が出来ていればそうはならないと思いますが…

取り敢えず握る事を解消してみてはどうでしょうか?

3:一期一会さん
弦が90度の返りなのに、残身で振り込んだ形になっているということは、大三で手の内が入りすぎて(的方向に回しすぎて)いるのではないでしょうか?また虎口で押すことを意識して角見が甘いようにも感じられます。
文章上ですので実際はどうなのか分かりませんが、参考程度にどうぞ!
頑張ってくださいね!

4:いさん
指は手のひらに影響を受け、弓と手のひらの接点は手首から、手首は肘から、肘は肩から、肩は肩甲骨や背骨から、肩甲骨や背骨は骨盤や頭首から、骨盤は足から影響を受けます。

どこか一箇所ねじれが存在すると、それが指先の動作に影響してしまいますし、「押す」との意識から生じる動作が、本来行うべき動作とずれている場合もあります(勘違いしている場合もある)。

結局、縦横十文字がある程度できていないと、手先の力加減ができないってのが一つ。

指先に力を入れないと射の運行ができないのは、執り弓の姿勢や足踏みがうまくできていないことが原因となっていることが多く

1.胴体にねじれが存在する(弓や矢の持ち方が変または雑だったり、かけの装着法が間違ってるとか雑だとか、もともと体に癖がついていたり)。
2.ねじれそのものは小さいが、胴体のパーツが位置する場所がつま先寄りであるはずが、かかと側にずれちゃってる。

で、2番についてですがぱっと見て分かるのを大雑把に表現すれば

猫背:腰から肩までがかかと側に位置し、腰近辺が伏せる方向に曲がり、頭がつま先側に飛び出てる。

出尻:尻がかかと寄りで腰が反る方向に曲がり、鳩尾から上がちょうど真ん中ぐらい

鳩胸:腰がかかと寄り。腰が反る方向に曲がり胸がつま先寄り。結果首が伏す方向に曲がる。

腰の入れすぎ:腰をつま先側に寄せすぎ。がにまたで、背中から首が伏すほうに曲がる。

で、よく見るタイプで分かりにくいのが

尻や腹の位置はそこそこだが、執り弓の姿勢で肘が垂れ気味で拳の間隔が近すぎ位置を下げすぎて、首が伏す方向に曲がってる。

どれか思い当たるものがありますかね?

5:月さん
>>2
振りを直そうとする前に緩みを直そうとしたことがあり、先輩に聞いたところ「緩まなくなるまで握って引け」といわれ、それで緩みはだいぶ良くなったのですが、握り気味になってしまいました。
今、「握る」と「締める」の違いとあまり実感できていないのですが、何か体感する方法とかありませんか?


>>3
手の内を上押しから中押しに改めた時に、参考にした本に「上押しとは角見の位置が異なる」と書いてあり、その図に示されていた中押しの角見の場所で押すことを意識したら確かに角見で押している感覚は無くなってしまいました…

>>4
…割とどっちも当てはます。

1の方で、カケの付け方というか、どれくらい締めればいいかがわかりません。
緩く付けるというのはよく聞くのですが、控えがなるべく腕に付くように付けるときつめになってしまいます。

2の方では、多分、出尻、鳩胸などにはなってないハズなんですが、重心が踵に下がってしまいます。
打起しぐらいまではちゃんと重心を土踏まずの少し下あたりに意識できるのですが,
大三以降の力が加わる部分になると意識できず、残身ではいつも重心が踵に来ています。
だから多分体のパーツも大三以降では踵側にずれていると思います…

6:いさん
>どれくらい締めればいいかがわかりません
多分これは好み次第。ただし会において自分がこうしたいという形をとることを邪魔しないような方向に締める。

勝手の形を作り控えを腕に当てた状態で締めろと最近は教えないんかいな?

>重心が踵に下がってしまいます

8節が進むごとに動作の選択範囲が狭くなると考えたほうがいいです。腕が上がってから色々試してみては?

重心のコントロールは足踏みを踏み終えるまでに終了しとかないと、初心者にはどうしようも無いでしょう。執り弓の姿勢で大雑把に3重十文字を整えた上で踏んだほうが簡単です。

>大三以降の

首から背中にかけてがくの字に曲がっているタイプによくでる症状です。執り弓の姿勢で肘の張りが足りんとか、拳の位置がしたすぎたり両拳間の距離が狭かったり、軽く背を伸ばす気持ちが途切れていたり、足を踏むときに首を曲げて足元を覗き込みつつ踏んだり。

7:月さん
>勝手の形を作り控えを〜
初耳でした、参考にします

>8節が進むごとに動作の選択範囲が狭くなる
ってどういう意味でしょうか?


>首から背中にかけてがくの字に曲がっている
いさんのおっしゃる通り、曲がり気味でした。
大三の時に手の内を確認してしまうクセがあり、その時にあごが上がり首も曲がってました。

8:いさん
>8節が進むごとに動作の選択範囲が狭くなる
ってどういう意味でしょうか?

ひとつの動作が終了した後修正するために体の位置や力の加減を変えようとしても、変えることができなくなる。

「私はできる」って人は足の踏む角度が変わったり、抜いちゃいかんところの力を抜いたりして、体をねじりながら変形させたりしてます。

>その時にあごが上がり首も曲がってました。

これをやってしまうと、顎が上がっているからこそ動ける方向に肩や腕が動いてしまい、結果顎が戻ってこれなくなったりします。

9:月さん
なるほど、そういうことでしたか。
自分は後の方になってから色々いじってしまうクセがあるので意識して直します。


>結果顎が戻ってこれなくなったりします。
いさんのう言うとおり、大三で手の内を確認したときは、顔向けを入れても何か違和感がありました、気を付けます。

また手の内の事で聞きたい事があるのですが。
押しでの手の内を「中押し」に変えてからちょくちょく的の上にはずすようになり、自分では離れの時に握りより下の部分が的方向に出て、上に向かって発射されているように感じます。
それで、弓が暴れるのを押さえようとすると今度は離れで裏はずで叩くように弓を倒していまいます。
どのようなことに注意したらよいでしょうか?
お願いします。

10:いさん
文章から妄想すると「手首の力で左手のひらと弓の関係をコントロールしている」となります。

一番最初に書き込んだように、体の各パーツは互いに影響しあいますから、べたになりやすい姿勢(顎が上がっているとか色々)で引いてると、離れで手のひらがべたの角度になりやすい。

意識して親指と人差し指の間を握りに押し付ける(手首を曲げる)力をかけ続け、かつ離れの衝撃に耐え切れば

>離れで裏はずで叩くように弓を倒していまいます。

このようになるのでは?

首がくの字に曲がった姿勢で立っていて、重心をややつま先よりに持ってきていたのであれば、多分腰の位置がかかとによりすぎている(1cmぐらいかしらん)。足首の角度を調整して腰をつま先に寄せることと、腕の角度と力加減で首をちゃんと伸ばすこと。

後、手のひらの中指に続く骨が握りとなるべく直交するよう弓構えで弓を握ること(握る時の弓の位置を調整し、腕は執り弓の姿勢で決めた力加減と肘の角度を大きく変化させないようにしたほうが吉)。

で、なるべく縦にゆるゆると伸びる意識を途切れさせないように離れまで持っていってみて様子を見られてはいかが?

11:月さん
いさんのアドバイスに気を付けたら、弓を押し倒すのはかなり減りました、ありがとうございました!

でも、まだわからないことが……

>腕は執り弓の姿勢で決めた力加減と肘の角度を大きく変化させないようにし

の部分です。もうちょっと詳しく教えて貰えませんか?バカですいません。


あと、手の内を色々さぐっていて、「弓構えのときに左外竹の角を天文筋ではなくそれより少し指よりの小指と人差し指の根本にあたるようにし、爪揃えを深くせず親指の爪も同じくらいの位置で、握りの部分も指の腹の半分くらいまでしか触らないようにする」手の内に変えて試して見たところ、前より握る感覚が減り、しめれている様に感じました。
あと、この手の内だと、今まで、手の内に関して意識したかったことが自分の中ではうまくいき、矢飛びや弦音も以前よりよくなりました。

そこで、質問なのですが、このような自分で勝手に見つけた天文筋から左外竹の角をずらすような手の内は邪道(よくない)でしょうか?

あと、何か予想される欠点とかありませんでしょうか?

12:いさん
>もうちょっと詳しく教えて貰えませんか?
肘を伸ばしすぎない。肘を垂れる方向に動かさない(親指を握りに巻きつけるあまり垂れる方向に動かす人多し)。とか。

体のパーツは連動しますから、執り弓の姿勢で決めた体の状態からずれたことをすれば、どこかにねじれが生じる。ただ「全く動かすな」は無理ですから、加減は自分で覚えてください。

肘が垂れた上体で握りを掴めばベタ。肘をひねり上げながら(こんな人あんまりいなかったんですが)掴めば親指と人差し指の間で握りをごりごり押しやすくなり、離れで小指がバタバタ。

>手の内を色々さぐっていて
小指につながる手のひらの骨の長さと、握りの太さのバランスによる話し。中指につながる手のひらの骨が握りと直交することを重視した結果、天文筋からずれるってのはそんなに珍しくなかったと思います(十字とかなんとか名前があった記憶が)。

欠点は小指側が弱くなり、離れでばたつきやすいでしょう。

13:雪月下美人さん
少し本題からずれるかもしれませんが、質問させてください。

弓力が強くなればなるほど手の内を締める力も強くなりますか?
押す力は弓力をそのまま受けるので、弓が強くなればその分強い力で押し返すようになるわけですが、小指の締めに関してはどんな弓でも常に一定なのでしょうか?

14:いさん
トピずれですが、美人からの質問であれば答えなくてはなりますまい。

>締める力も強くなりますか?
強くなるでしょうが、射手は意識しないだろうと思います。私の場合は、左腕を軽く伸ばした状態で両腕を開くだけでしたから。どちらかというと、必要な力が勝手に加わっていく感じだったと記憶します。

15:月さん
返信遅くなりました、すいません。


天文筋をずらすのもありと言ってもらえたので、今、手の内がとてもしっくりきているので今のままでいきたいとおもいます。
ありがとうございましたm(__)m

それで、また新しく質問というか調子が悪くなったことがあって。

最近の手の内に変えてから最初のうちは割と綺麗な手の内のまま引けたのですが、最近になって、弓に握らされる様になってしまいました。

大三の時は割とキレイに手の内も決まるのですが、引き分けると弓力に負けるのか握りが虎口の奧の方まで迫ってきて、握らされる様になり、そのせいで虎口で握りを挟む力が上手くかけられず、人差し指を開き締める力や、親指をはねる力が十分かけれません。

さらに引き分けが進むと今度は手首も負けてきて、中押しを意識しているのに、手首が曲がり形だけ上押しのようになってしまいます。

離れの時は、曲がっていた手首がガクンとさがり、酷い時はそのせいで矢が上を向いて飛んでいきます。


これは単純に力不足や疲れでしょうか?
それとも、何か他に原因があるのでしょうか?
この間まではなっていなかったので自分ではわからなく……

お願いします。

16:いさん
縦横の十文字がある程度整ったから、「慣れた」と思い込んでいる可能性?

執り弓の姿勢から足を踏み開き、以後縦線を伸ばし続けるってのは、意識していないとできなくなるもんですが???

17:月さん
ということは、今は手の内とか末端の事はあまり気にしないで縦横の伸びなどの根本(?)を意識した方がいいんでしょうか?

18:いさん
縦線を意識して引くと調子がよくなって、それを忘れると調子が悪くなるのであれば、縦線を整えるほうが優先では?

といいますか、執り弓の姿勢から離れまでの縦線を歪まないようにすれば、手の動きはある限られた範囲でしか動きません。

ですから極端な表現ですが、縦線が弓を引くのに都合が良いところに来ていれば、あまり細かいことを気にしなくてもそこそこの会になります。正面打ち起しであれば、道具を正しく装着し弓構えの時に手と弓と弦の位置関係を調整してしまえば後は引くだけ〜。

ぶっちゃけてしまえば、縦線の調整も横線の調整も慣れの問題で、楽にできるようになれば同時に意識してより簡単に中るようになると考えます。

19:月さん
毎回ありがとうございます。

昨日で今シーズン最後の大会があったので、これから冬の間は縦横の線を意識して練習したいと思います。

長い間何回もホントにありがとうございました!


ホーム > 弓道座談会 > 2009/06まで 技術・体配編 > 押し手の手の内の力と弓返り (投稿19件)[1〜19]

(c)デビール田中 : 問い合わせ