身体が固まって腕が下りてこない (投稿10件)[1〜10]


1:smithさん
今日和。
最近、どうにもし難い病に悩まされていまして、皆さんの御助言を伺いたく思います。

引分けで腕が降りて来ないのです。
引分けて来る最中、頬骨〜鼻下辺りに来ると急に体が身体が固まってしまい、口割りまで下ろす事が非常に困難となってしまいます。
頑張れば、まだ馬手は下ろし切れるのですが、弓手がどうしても高い位置で止まったまま動きません。
弓は直心UCARBON 伸寸 14.5[kg]を使用しています。

私は一年程前から酷い早気で、一〜三ヵ月程前は引き分け完了付近でどうしても頬に矢が付かないという病気に悩まされていました。
これらの症状は、神棚に土下座したり早い段階で頬に矢を付けて下ろして来るといった方法で、一時はほぼ完全に改善されたですが、今度は上記の症状が現れてしまった次第です。

現在では、頬から離しても降りて来ません。
無理矢理下ろそうとすると、両手を切り下げた離れをして時は、概ね前や下に抜き、馬手に余計な力が入ったり、弓手が負けたり、高い位置で離してしまうと上に抜いてしまいます。
ビデオで確認したところ、離れる瞬間に正しい位置(口割り・矢は地面と平行)に下りて、胸弦・頬付けがある状態だとちゃんと的の中に届くようです。
しかし、狙いが高いままで離してしまうと、概ね「狙い通り」の所で矢が集まってしまいます。

大三は背筋の伸び・背中の張り(肩甲骨を納める)・馬手の捻り・両拳は高めを司式しています。
馬手はやや流し気味でしょうか。
引分けは所謂ミレニアム射法を実践しています。
会ではやや引きが小さく、弓手肩が詰まり易いという癖がまだ少し抜け切っておりません。

もっとラクに(自然に)引き、正しい位置に収めたいのですが、どうしても頬骨〜鼻下でピタッと止まり、ジリジリ下ろして来るのですが、中々上手くいかず困っています。
何か御助言・御忠言等御座いましたら、宜しく御願いします。

2:smithさん
×司式⇒○意識
一応、口割りにこだわらずに矢の平行と馬手の力を抜いて自然な離れが出る様にしている時も的の方には飛んでいくのですが、的を囲む形で的の周囲ギリギリに集まってしまいます。
もうどうしたものか、という……。

3:Kさん
僕も、以前全く同じ症状に悩んでいました。

14`で、矢が掃けないのならば、それの原因は大体絞られます。

僕の思う1番の原因は、『横に引きすぎること』です。
弓手を的のほうに押す意識が強すぎると、高い位置で固まってしまいます。つまり、口割りより高く、会が完成してしまうんです。

もしそうなら大三から、両腕を下にのみ下ろしてきましょう。
その時、弓手の肘は曲げていなくてはなりません。
そして、口近くまできてから弓手を伸ばし、馬手を限界まで引きます。
そうすれば大丈夫なはずです。

ただ、実際に射をみたわけではないので、他の意見等も求めて、試行錯誤してみて下さい。

4:アンディさん
大三を肩で負担していませんか?
もし、両肩のバランスが悪いなら、大三を治して下さい。

もしくは、引き分けの際に息を吸ったままの状態ではないでしょうか?
息を吸ったままだと、胸がアップアップした状態で、中々下がって来ません。

あとは、前述の人と同じです。ただし、弓力を上げたばかりだと、収め際で横に引くのがキツイ場合があります。そのようであれば、無理をすると早気になってしまうかも知れないので注意が必要です。

5:smithさん
>>K様
なるほど……。
確かに、対戦校の友人からも「引分けの最初に引き過ぎだと思う」と言われた事があります。

ミレニアム射法の「最初に10[cm]引いて馬手肩を入れる」という性質もあってか、引分けの最初に思い切り割って伸びてから引き下ろし、会に入ろうとしていますね。
弓手は大三で肘入れをして押して押して行かなければならないと考えていました。
しかし、確かに引き分けで弓手肘を曲げている方おられますね。
弓手肘を曲げて引き下ろし、会に入ってから大きく伸びる……、早速実践してみます。
貴重な御助言、有難う御座います。

>>アンディ様
確かに、会で呼吸は半ば止まっていますし、大三〜会で肘・肩に非常に大きな負荷がかかっている感覚を覚えますね……。
大三の時点で結構三角筋に痛みと張りを感じます。
呼吸に関しては、以前、顧問の先生からも指摘されていたのですが、引分けでアレコレ考えて冷静さを失う余りに忘れていました。

大三で背中を張ろう、拳(肘)を高くしようと意識してしまって、肩で大三を負担してしまっているのでしょうか。
打起しから確認してみます。

頑張ります。
御助言、有難う御座いました。

6:アンディさん
すみません。いい忘れていました。

ミレニアム射景だと、医学的に安定すると証明されていますが、それと同時に肩にかなりの負担がかかり、最悪の場合肩を壊す可能性があると先輩に聞いた事があります。
そのへんは、もし肩に変な違和感を覚えたら、指導の方に相談するのもいいかもしれません。


あと、大三の筋肉の張りですが、体の前面もしくは後面であれば逆にラッキーな場合もあります。
その筋肉の張りは「体が開けている」という指針にもなるので、逆に引き分けで利用できます。
貴方の射景を見ていないのでなんとも断言は出来ませんがうまくすれば、体で弓を支える事が出来、その分腕に余裕が生まれ収まり易くなるかもしれません。
↑安定して8割近くの的中を叩き出していた先輩の話なので、信憑性は高いと思います。

それでは、頑張って下さい!!

7:いさん
ミレニアム射法は腕を操作することで、背中から首近辺の状態を引きやすい状態にしやすいと考えますが・・・・

腰の位置など下半身の状態を矯正する能力はありません。よって足踏み胴造が崩れすぎていると中らないでしょう。

あと、肩をひねりすぎると小指が緩みやすくなるので離れがばたついて矢所が散ってしまう。

後、腕の動きで矯正不可能なほど首筋からせ中が曲がった姿勢をとっていると、ミレニアム射法でもどうしようも無い。

書き込まれた射の様子を読むと

1.首筋から背中にかけて丸くなった状態で弓構えをとり
2.引き分けで曲がった首筋を伸ばして背中を使いやすくしようと努力するも、伸びるというよりは腰が反ってきてしまう。

タイプの射手を想像してしまいます。

8:smithさん
>>い様
「肩をひねりすぎると小指が緩みやすくなるので離れがばたついて矢所が散ってしまう」
なるほど……。
これは確かにそうですね。
よく小指の締めが足りないのか、離れで弓が滑り落ち、残身で籐を握っている事がよくあります。
この場合は、特に小指の締めを意識するべきなのでしょうか?

1.はない筈です。
確かに猫背ですが、足踏みから背筋は意識していますし、ビデオで何度も確認しているので。

2.は確かにありました。
「首筋が曲がっている」のがどの様な状態を指すのかはわかりませんが、引分けの間(大三含む)に物見がドンドン返って来る癖があります。
これもそれが原因なのかも知れません。

「反り胴」に関しては、頬付けがどうしても出来ない事で悩んでいた時期に、原因の一つと考えて直しました。
現在では上体の反りはあまりない筈です。
ただ、広義にはこれも反り胴に含まれるのかも知れませんが、「引分けの際に身体全体(重心)が後ろに逃げる」という事はよくやってしまいます。
そうなると、もう頬付けも胸弦も付かないので、自主練では下ろし切ったら離さずに戻しています。

胴造りに関しては知識不足で、効果的なトレーニング方法をよく知らず、正直確り出来ている自信があまりありません。
現在は反りよりも寧ろ「退き」の方がよく現れます。
どうも大三で身体を捻ってしまうのか、馬手の引きが強いのか、「馬手の方に上体が退けて来る」という事がよくあって、ちょっと意識して直しているところです。

しかし、1年下の後輩にこの条件1.2.のバッチリ当てはまる射手がいます。
本題とは逸れてしまいますが、このタイプの射手の注意すべきところや改善方法等、宜しく御助言頂きたく思います。

9:smithさん
>>K様
>>アンディ様
早速実践してみましたところ、下ろし切る事が出来ました。
また、呼吸を忘れずにとる事で、下ろして来るのがかなり楽になりました。
まだ少し忘れてしまいがちではありますが。

現在の問題として、当初から予想された通り、「会に入って伸びれない」という事があります。
今までトンでもない早気であった事もあり、「会で徐々に伸び合う」という感覚がイマイチ掴めず、「来た!伸びろ!」という感じで一気に弓手を伸ばそうとして離れてしまいます。
上手く伸び・伸びる方向共に良い場合は綺麗に的に収まりますが、当然、大半の射は弓手を振ったり、全く伸びれていなかったり引き足りなかったり、馬手に力が篭ったりすると、結果は酷いもので。
まあ、「会で伸びる時間がないなら最初に伸び切ってしまえ」という射型を大転換する訳ですから、そうそう一朝一夕に上手くいくものとは考えていませんので、コレばっかりはトレーニングを重ねるしかないかな、と考えております。

頬付けはやはりありませんが、これは精神的なところに原因がある様です。
射型改善中等に調子が悪くなると、
・まだ離れたくないのに馬手先行で離れてしまう為、角見の効きがかなり遅くなる
・馬手の捻りが甘くなる
・物見が浅くなる
・離れの瞬間に弓手肩が抜け負ける
・緩む
等して思い切り顔を叩き、メガネが三度程吹き飛んでいるので、その恐怖心が頬付けをさせないのかも知れません。
無理矢理頬付けをすると、身体が(主に馬手が)勝手に頬付けを解き、意識して再度頬付けをし、身体が……という状態を繰り返し、結局離れる際には頬付けを解いて離れてしまいます。
まあ、これも正しい射形で頬付けしてても顔を叩かないという事を自分の身体に覚えさせるより外にはありませんね。

という状態で、まだまだ「直った」とは言い難い状況ではありますが、今まで全く下りなかった弓手が下りてくる様になりましたし、馬手に関しては楽に正しい位置まで引き下ろせる様になってきました。

まだまだ問題は山積していますが、何とか一歩前進出来ました。
本当に有難う御座います。

10:いさん
>確かに猫背ですが
だからこれがだめです。

>物見がドンドン返って来る癖があります。
首から背中にかけて曲げた状態で引こうとすると、背中が弓を引くのに楽な状態になろうとして、腰を反らせて背中から首にかけてを地面と垂直な角度へ修正しようとしているように見えます。

ちなみに、弓の先を床に近づける方向に倒した状態で引き分ければ、反ってこないと思います(代わりに弦が頭を離れで強打する)

>会に入って伸びれない
伸びる=反る=手のひらが開く=離れる
の状態でしょうからほほに矢がついて離れるまで伸びれば早気

首筋が倒れているから頭がつま先側に突っ込んでしまう。背中が伏せる方向に倒れているからこれを起そうとして腰が反る。反る力ばかり働くから手のひらも足の指も反る。

手のひらが開けば暴発。足の指が反れば足踏みが不安定で股関節の自由度が増して縦線がひん曲がる。かがむ「屈」の力が働く余地がないとこうなる。

>注意すべきところや改善方法等
私は人を教える能力を持つ人間を育てる手法を知りません。よって
1・あなたがきちんと引けるようになること。
2・また自分がどういう道をたどって癖を修正したのかを記憶すること。
3・そして他の人がなぜそのような状態になっているか見て聞いて判断し、助言しその結果をよく見て聞いて考えて経験を積むこと。

が解答になってしまいます。
あなたの症状に対する解答は、

1・執り弓の姿勢で小指と薬指を閉めること。親指は軽くそらせること。
2・手を腰に当てる位置を少し高めに取ることと、両拳間の距離を少し大きめにすること。
3・頭を軽く上に伸ばして、この力を途切れさせず離れまでもっていくこと

以上首近辺を反らせる動作を終了した後、足を踏み開くようにと提言します。やりすぎるとそっくり返りますので、加減して試してみてください。(上半身が伏せる癖は、下半身や腹や腰の力加減のみでは修正できません。)


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