前鋸筋と菱形筋 (投稿30件)[1〜30]


1:ゆーまさん
さて、ちょっとえらそうなことを書いてみます。

弓を引くためには肩甲骨の動きが重要です。この動きを担っている筋群の中で特に重要なものが前鋸筋(ぜんきょきん)と菱形筋(りょうけいきん)です。
前鋸筋とは、肩甲骨の裏面と肋骨を結ぶ幅広い筋肉で、肩甲骨を胸郭に押し当てる働きと、さらに肩甲骨を左右に広げる働き(外転)があります。菱形筋は肩甲骨と脊柱を結んでいて、体表にある僧帽筋の下に隠れていて見えません。これは肩甲骨を内旋させる働きがあります。この場合の内旋とは、肩甲骨の上部を左右に広げたまま、下部を寄り合わせることであり、背中から見て右肩甲骨は時計回り、左肩甲骨は反時計回りの回転のことです。

2:ゆーまさん
弓構えから打起しにおいて、前鋸筋で肩甲骨をしっかり左右に広げます。(例の大木を抱くような感じの弓構えをする理由はこれです)大三では、肩甲骨に対して上腕骨を真っ直ぐ(ゼロポジション)にセットすることが重要です。これによって肩甲上腕関節が安定し、肩の障害も少なくなります。引分けからは、このゼロポジションを崩さないように、菱形筋にて肩甲骨を内旋させ、会に至ります。矢が降りてこずに頬付が高くなる人は肩甲骨の内旋ができていないと考えられます。また、肩がつまっている人は前鋸筋の働きが弱いです。

3:ゆーまさん
引分けや会において、肩甲骨を広げる動きとは反対の「肩甲骨同士をつけるように」との表現がありますが、前述の動きであれば確かに「内旋により肩甲骨の下部は互いに近づく」動きであることに間違いありません。視点を変えると動きも逆になります。また肩コリを起こす僧帽筋(肩甲骨の上部と頚椎を結ぶ)の過度の緊張は、肩甲骨を脊椎の方へ移動(内転)させるので、外転させようとする前鋸筋の働きを邪魔してしまいます。よって必要以上に弓が強く感じられたり、肩こりの原因となります。

射技向上のためには前鋸筋と菱形筋のトレーニングが効果的です。具体的なトレーニング方法については文面では言い表しづらいので割愛します。ただゴミ弓かそれに似た物を使用します。


ではでは〜〜長文駄文失礼しました〜。。

4:ゆーさん
むむ…なんか難しい。でもためにはなりそうですね。

5:射楽斎U ◆5aoi8gEMさん
>ゆーさん
ありがとうございます。
よくわかります。

私としては、スカプラープレーン上の上腕骨軸の動きが最大の関心事です。
なにか、ご存知でしたらご教授ください。
当方、この分野はまったくの素人です。
自分なりに経験則はありますが・・・確信に近いものは持っているのですが・・・、でもいかに近くとも、まだ確信ではないのです。
よかったら、もっともっと教えてください。

6:sainomiさん
私も非常に興味があります。
私が興味がある部分は,加齢とゆーまさんの書かれたことの関係です。
年取ってから弓道を始めた人がゆーまさんが書かれたような動作を,若い人と同じようにできるかどうかといった所です。
年輩の初心者に弓道を指導するにあたって,現在推奨される「打ち起こしを高く」(この部分,物議を醸しそうですが,あくまでも年輩の初心に対するものとご理解下さい。)といった指導は,妥当なものなのか?と以前から疑問を持っているものですから。

7:sainomiさん
すいませんTYPOです。

>あくまでも年輩の初心に対するもの

あくまでも年輩の初心者に対するもの
に訂正します。

8:sainomiさん
訂正の連続ですいません。

>といった指導は,妥当なものなのか?

といった指導は,肩の傷害を考えた時妥当なものなのか?
と訂正させて下さい。

9:紫弓さん
面白そうな話題ですね。
 混乱を招かないように言葉の確認をいくつかお願いしようかと思います。

・上腕の動作は回内回外で考えておられますか、それとも内旋外旋で考えておられますか。理由をつけてお願いできませんでしょうか。
 どうしても話の都合上混用してしまうので実際はどのような使い方が正しいか示していただけると幸いです。


 個人的な興味としては
・「矢が降りてこずに頬付が高くなる人は〜」の有効利用と 
・今回のスレそのもの前鋸筋と菱形筋です。
(以前この点を肋骨鋸筋を視点に「捻る理由」と言うスレを話したことがあります。)

 とても興味深い内容なのでぜひよろしくお願いします。

10:羽子板さん
月刊トレーニングジャーナルの2005年12月号に千葉の石井範士が似た内容の文章をのせていますね。
それを読んだ上で菱形筋等の項目を追加されたと推測します。

11:悠一さん
どうも、私は理学療法士の学生なのですが、わかる範囲でよろしかったらお答えしたいと思います
射楽斎Uさんの質問は肩甲骨と上腕骨の関節面で上腕骨の関節に接している部分の中心がどのように動くか?ということですか?

sainomiさんの質問は肩に障害がある方に対して普通に指導していいのか?ということですか?それとも弓道で障害を負う可能性についてでしょうか?

紫弓さん上腕骨に回外回内という動きはないですね、回外回内という動きは前腕(肘から先)の動きです

12:ゆーまさん
他スレで暴れて一日アク禁くらったゆーまです。。ビビッタ(笑)  では質問に答えていこうと思います。

>射楽斎U様
スカプラープレーン?なんのこと…??ってあぁScapula(肩甲骨)のことっすか??射楽斎U様は本多流なんですか??
基本的には上腕骨と肩甲骨が間接部で離れず、間接部位の筋を痛めないような形で外旋内旋が行われると考えています。

>saitomi様
年配の方を考えた時ですか…どうですかね〜?僕は一般論としていったつもりですが、年配者の初心者で検証したことがないので分かりませんね。。年配者の筋力低下、いや、その前に体が動かしにくくなる問題についてどのような射が有効なのか?どぅなんでしょう?肩の障害に対しては有効だと思いますよ。前鋸筋、菱形筋ともインナーマッスルですし、表層の筋肉や肩関節の筋に無理な負荷を加えない引き方だと思いますから。

>羽子板様
その本は読んでいません。。僕の考えは僕と僕の大学の教授と(ちゃんと解剖学の教授で弓道やってます)某T波大のOBの方と様々な書籍や意見、自分たちの考察、経験等によって出した意見です。

>紫弓様
通常解剖学では上腕の回旋運動を内旋外旋、前腕の回旋運動を外転内転といいます。あぁ、ちなみに回旋運動とは体肢・体幹をその長軸を軸として回転させることをいいます。また,この作用を行う筋を回旋筋といいます。

>悠一様
理学療法士のタマゴなんですね。。一応悠一さんの文章にあることについても答えたつもりですがどうでしょうか??もちろん質問はどんどん受け付けます。。

13:ゆーまさん
あ、訂正
前腕の回旋運動は回内回外ですね。。

14:紫弓さん
悠一さん、ゆーまさん返信ありがとうございます。
 私も上腕は内旋外旋・前腕は回内回外で考えています。定義上の問題でしょうけど、同じ回旋動作でなぜ名称が変わるかが分かりません。(まさか骨の数ってことはないですよね。)

 一応動作の確認事項なので加えてお聞きします。
・内転外転は特にどの様な位置・作用をお考えですか?(私は体に近づく遠ざかる視点に考えてます。)
・今回とはずれますが、太腿・脹脛・足底の動作はどの様に呼ばれてますか?
 どうも、弓の世界だけだと実際に見せることで理解させる節があるので、言葉の混用を多く感じております。掲示板の特性上、誤解を招かない様に一つ示していただけると幸いです。

 後は肩甲骨に議論が良く予感はしておりますが、存分に話題を広げていただければと思います。

15:ゆーまさん
>紫弓さん
えーと、今日はもう眠いので詳しくはまた後日(笑)

というか質問というか僕の認識について紫弓さんは知りたいみたいですね。。僕はまだ学生なんで知識に結構穴がありますよ(笑)

そうですね。言葉の混用てのはよくありますね。 でもやはり弓で一番大事なのは実際に見せてやることですから。。見取り稽古に勝るものはないと思いますよ。

16:ゆーまさん
それでは答えていきたいと思いまーす。。
>内転外転は特にどの様な位置・作用をお考えですか?(私は体に近づく遠ざかる視点に考えてます。)

基本的に僕も同じ考えです。しかし単に内転外転といってもその運動は体の各部位において様々です。。 決してその考えで一括りにはできないと思います。。

>太腿・脹脛・足底の動作はどの様に呼ばれてますか?

太腿・脹脛・足底のどの動作のことですか?いろいろありますよ??

17:紫弓さん
>>僕の認識について紫弓さんは知りたいみたいですね。
 そうですね。こういうのは確認できる機会も少ないのでありがたいです。スレの内容を確認する時にみんなが見やすい様にと言う狙いもあります。 

>>一括りにはできないと思います。
 そうですね。この言葉を多用できる要素を感じています。

>>太腿・脹脛・足底のどの動作のことですか?いろいろありますよ??
 特に言えば、それぞれの回旋動作ですね。外転内転・外旋内旋・回内回外どう分けるべきかですね。屈曲伸展はこの際別でしょうけど、、。

 門外漢からすれば、定義の問題を実際に聞けることは非常にありがたいです。新しいことを吸収しながら更なる疑問へ吸収できたらと思います。

18:百夜 ◆WR1hQljoさん
http://biking.taiiku.tsukuba.ac.jp/~takai/Anatomy/e-anatomy/GR/term-text.html

こんなサイトを見つけました。

19:sudachiさん
水をさすようで申し訳ありませんが...。

ゆーまさんの仰っていらっしゃるのは所謂「バックテンション理論」のお話のように思われます(思い過ごしでしょうか?)。

それを筋肉の使い方について解析されて分かり易くご説明頂いて大変ありがたく感謝の念に耐えません。

もしご教授いただければ幸いなのですが、あなたの仰る会の納まりをどのように離れに結び付けていけばよろしいのでしょうか?

宜しくお願い申し上げます。

20:ゆーまさん
>紫弓さん
うーん、どう口にしたらいいか…。。

って百夜さんがいいサイト見つけてくれましたね。。  だいたい僕の認識のことが書いてありますね。。

>百夜さん
まぁネットの情報を鵜呑みにするのは危険ですが…(そういう意味では僕の意見もそうですね)
一応このサイトは筑波大学人間総合科学研究科教授監修のサイトみたいですから信頼できるものでしょう。。

>sudachiさん
バックテンション理論??何ですかそれ??いろいろ新しい言葉が出ますね。。(本多流の人とミレニアム射法の人とかは特に)
要は詰めあい、伸びあいをどうすんの?ってことですよね??これも言葉にするのは難しく、、、僕の実践している会、離れはこういう感じです。
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/2044/heki.html
もちろん若干の差異はありますよ??僕は日弓連の正面打越しですから。。でも会、伸びあい、離れはこのサイトに書いてある感じです。

21:紫弓さん
 やっぱり例のサイトが出てきましたね。ありがたい限りです。私の悩みどころは
・足底の内反外反と回内回外をどう分けるべきか。
・太股脹脛の回旋動作を内旋外旋としていいのか。
ってところですね。上に書いた通り定義の問題が主です。

ちょっと先を見据えて書いてみましょうか。
>>バックテンション
例のミレニアム射法で有名なみんなの弓道の著者の書かれた弓道教範に示されたものですね。背中を使う事を言われていたかと思います。

>>日弓連の正面打越し
 私は比較的初期の流れなので、例のサイトのように特に捻りは加えません。合成弓が出てきたこと辺りを考えると、時代を感じてしまいます。

 肩甲骨の使い方はどうすればいいか、これからですね。楽しみにしています。

22:sainomiさん
>11:悠一さん

ありがとうございます。
>それとも弓道で障害を負う可能性についてでしょうか?
の方です。

体が固く,弓の動作に十分になれいていない人に対して指導をする場合,傷害を追わないためにはどのような点に気をつければよいか?
また,弓道の動作を想定した,肩の可動域を広げられるような効果的なストレッチやドリルみたいなものはあるのか?
もしご存じでしたらご教示下さい。

>12:ゆーまさん

ありがとうございます。
ゆーまさんの解説された1から3の動作ができれば,肩関節に無理はかからないと私も思います。
ですが,そのような動作ができない人が,無理してできる人と同じような「形」をとろうとすると,肩に相当無理がかかるのではないかとも思います。

年輩になってから弓をはじめられた方へ指導するにあたっては,若い人とはまた違った事に(主に傷害のこと)注意しなければいけないんじゃないかな?と考えています。

23:悠一さん
遅くなりました。
紫弓様
回旋と回内回外の違いですが、回旋は紫弓様が考えている通りで大丈夫と思いますが、回内回外は尺骨と橈骨が絡まるような動きなんでちょっと違いますね。
太股脹脛とはなんのことですか?股関節と膝関節のことでしょうか?それなら回旋でOKですよ。足関節(足首の関節)の外反内反ですが、外反は背屈・外転・回内を同時に行ったもので、内反は底屈・内転・回外を同時に行ったものです

24:悠一さん
sainomi様
障害についてですが、関節可動域を簡単にあげることは難しいです。病院などに行くことをお勧めします。五十肩だと思っていても腱板損傷の可能性などもあったりして、悪化してしまう可能性もあります。基本的なことですが痛みがある場合は中止したほうがいいと思います。痛みがあるということは身体に異常があるということなんで、もし怪我などをした場合はすぐに冷やしてあげてください。

25:sainomiさん
24:悠一さん

痛みなどのでる前の段階で,障害がでないようにするにはどうすればいいのかな?
というのが質問の趣旨だったのですが,ひとまず有り難うございました。

26:悠一さん
sainomi様
すいません、自分が考える限り普通に弓道をする限り特に障害を起こすという動作が思いつきません。自分が言えるのは準備運動をしっかりしてくださいということくらいです。
何か気になることがあるのでしたら、教えてください、調べてみます^^

27:sainomiさん
>26:悠一さん

こちらこそ無理言ってすいません。
もし,ご存じだったらというつもりでしたので,わざわざ調べていただくに及びません。
お気遣いありがとうございました。

28:紫弓さん
>>悠一さん
ありがとうございます。なるほどという感じですね。
>>股関節と膝関節のことでしょうか?
その通りです。一般的に膝関節でピンとこないかもと思いましたので太股脹脛で占めさせていただきました。


>>弓道教範
間違えてました。アーチェリー教範です。

このスレがどうなるか楽しみにしています。

29:よしよし555さん
ゆーまさん,もう少し詳しく(易しく?)教えてくださいますか?

・取掛けのときに肩甲骨を左右に広げるために活躍した前鋸筋は,打起しではどのような働きをしているのですか?
・打起しに用いられている筋の名前はなんですか?また,その筋と前鋸筋との関係はどうなっているのですか?
・打起しから大三への移行時に活躍する筋の名前はなんですか?また,その筋と前鋸筋との関係はどうなっているのですか?
・大三でつくるべき「ゼロポジション」とは?弓手のそれと妻手のそれは同じなのですか?
・引分けから会に至る途中で,前鋸筋は働いたままなのですか?離れの時はどうなのですか?
・前鋸筋,菱形筋のトレーニング方法は?.

たくさんですいませんm(_ _)m
よろしくお願いします.

30:悠一さん
紫弓さん
膝関節は屈曲させてからだと少しですが、回旋することが出来ます、関節には関節包と言って関節を包む袋のようなものが関節を覆っています、これは関節の安定性を高める働きがあり、伸ばすと関節包の内圧がかかり関節が固定されます、約90°屈曲で最も内圧が下がりゆるくなります。
 ためしに脚を前後に開き前に出した足を膝を曲げた状態と伸ばした状態で横から膝を押してもらうと安定の違いがわかると思います。
なので膝関節伸ばした状態だと股関節の回旋が出てしまい、屈曲させてからだと回旋と外転内転も少し出来ます^^
俺もこのスレは見るのが楽しみです^^


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