妻手の力を使わずに矢束をとる引き方 (投稿6件)[1〜6]


1:黒鳩さん
こんばんわ。弓暦2年の弓道部員です。自分は先生から矢束が取れてないと言われました。

今の自分の射は妻手の力を抜いて弓手強めで引き分けます。
妻手の力を抜いているので体で引いている感じがあり、あまり力を使わずに引けます。
引き分けが楽なので会で容易に伸び合うこともでき、的中率もいい感じです。

しかし、先生曰く、矢束が取れていないそうです。そこで、ここまで引かなきゃだめだと言われた所まで引くと引き分けがかなりきつく会では妻手が震えたりします。

弓手と妻手のバランスも矢束を取ろうとするとどうしても妻手が強くなってしまい、それに合わせて弓手も強くしようとするとガチガチに力の入った射になってしまい、矢所が定まりません。

今の自分の射は属に言う当て射というものなのでしょうか。
また、妻手の力を抜いたままで矢束を取るにはどういう引き方をしたらいいのでしょうか

どなたかアドバイスお願いします<m(__)m>

2:明鏡止水 ◆IDFFcYqcさん
>黒鳩さま
おはようございます。

>自分の射は妻手の力を抜いて弓手強めで引き分けます。

>妻手の力を抜いているので体で引いている感じがあり、あまり力を使わずに引けます。

>弓手と妻手のバランスも矢束を取ろうとするとどうしても妻手が強くなってしまい、それに合わせて弓手も強くしようとするとガチガチに力の入った射になってしまい

これ等は全て、貴方さまの「主観的」な「感覚」に因るものだと云うことを先ず承知すべきだと思います。

別に弓歴が二年だからとバカにした意見ではなく、何年何十年引いていようが、自分の感覚や思っている状態と、客観的な状態(所謂「正しい射」の状態と云い換えても宜しいかもしれません)とが異なったり違ったりすること(知らず知らずの内に変化すること)はよくあることだと考えて下さい。

自分の感覚だけにのみ頼って引いている(思い込んでいる)人がよく陥る陥穽だろうと思います。
弓は一人で引くものですが、必ず客観的な確認をしなければならないと思います。
(例えば、解りきったことである‘足踏み’の向きでさえ、知らず知らずの内に自分の楽な・・引き易い・・間違った方向に変化してしまうことはよくあることです。)


馬手の力を抜くと云う考え方自体は結構なことですが、じゃあ何処の力を・・どれだけ・・抜くのか!?何処の力が必要で残さねばならないのか!?・・・此れは外から見て戴きながら、自分で試行錯誤しながら掴んで身に付けて行かねばならないことと思います。

>弓手と妻手のバランスも矢束を取ろうとするとどうしても妻手が強くなってしまい、それに合わせて弓手も強くしようとするとガチガチに力の入った射になってしまい、矢所が定まりません。
此れは単に慣れていないだけのことではないでしょうか?
射を直そうとして、其れがすぐに直ぐ出来る人って居ないと思いませんか。

最後になりますが、ご自身の感覚を信じ優先なさるのか、先生の言を信じるのか・・・其れはご自身で決めることでは在りますが……。

3:ちゅんさん
 当たる射が全て当て射とは思いません。ただ、先生の指導が入る以上は、改善するべき崩れがあるのだろうと思います。
 射を見ていないので、細かいところは分かりませんが、馬手肘はきちんと後ろに納まっていますか。矢尺が取れていない人は、馬手肘が前に納まりがちです。特に弓手の意識が強い人は、弓手肩が入って、馬手肩が抜ける傾向があります。体を馬手方向にねじって引くと、感覚的に弓を引いている様に錯覚しますが、実は全く引き尺は変わっていないということもよくあります。
 引き尺を大きく取ると、当然弓力が上がります。同じ弓でも、体感する弓力がかなり強くなります。力が入るのは、その弓力に負けてしまっているのではないでしょうか。
 馬手の力を抜いても、きちんと背中で引けていれば、ちゃんと引き尺は取れると思います。どうしても力が入ってしまうのであれば、弓の強さを一時的に下げてもいいのではと思います。
 射型を直すには、試合がない冬場は絶好のチャンスです。今の時期なら、たとえ的中率が落ちたとしても、取り戻す時間は十分にあります。また、弓手さえ負けなければ、ある程度的中率を戻す時間も短縮できるかと思います。頑張って射型を見直してみてはいかがでしょうか。

4:黒鳩さん
明鏡止水さん、ちゅんさん、素晴らしいアドバイスありがとうございます。

そういえば思い当たる節がありますね。
自分は以前から妻手の捻り不足による三味線離れをしていると言われていたので捻りばかり意識して背中で引くことを忘れていたかもしれません。

また、妻手の力を抜いて引いてる時は妻手が大三から会にかけて直線に引いてきているそうです。客観的に見たら自分の射は汚いようですね。

やっと中るようになってきて自分の射に少し自信が持てたのですがまだまだ修行が足りませんね。
お二方のアドバイス、先生に言われたことを参考にこれから精進して正しい引き方を探していきたいと思います。

5:たぶんおやじさん
ある範士十段のお言葉ですが

指導を受けねば必ず手先に成る

と仰っていました。

中ててなお精進せよ。
今が巧くても立ち止まれば下手になる
がんばってください

6:黒鳩さん
たぶんおやじさん、貴重なお言葉ありがとうございます。

はい、立ち止まれません、まだまだ弓道の奥深さを全然知りませんからね。

それでは、よいお年を


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