人間の限界《弓力と体重の関係》 (投稿23件)[1〜19]


1:ハゼの実さん
こんにちは。今回、スレッドを立てました櫨の実と申します。お付き合いしていただければ幸いです。


さて、今回スレッドを立てたのは『人間は如何なる弓力まで引けるか?』と言う事を考えました。またそれを引く際、『体重は関係あるのか?』と言う点まで掘り下げれたらと思ってます。


かの有名な関口先生はあの小柄な体系で1寸もの弓を引いたそうですが、おそらく体重<弓力だったでしょう。
引ききった写真を拝見したことはありませんがおそらく勝手は肩の前に収まる形だったのではと思ってます。
弓としましては江戸中期辺りの京都の方が1寸2分もの弓を誂えで打ったそうです。


現代的な射法では20キロ(6分程度)前後が限界ではないでしょうか?この射法しか受け入れがたい現代では強弓で知られる先人達は引ききれてない!と考える方もいると思います。

そのように考えずにぜひとも意見を頂きたいです。

話が反れましたがどの程度の弓力まで、そして体重との関係、私の考えとしましては標準体型の射手では自分の体重の弓は引けないのではと考えます。つまり50キロあたりがボーダーラインではないでしょうか?

それに合う道具がない!という答えは無しでたくさんの方の意見、考えをよろしくお願いします。

2:ポン酢ファンさん
>弓としましては江戸中期辺りの京都の方が1寸2分もの弓を誂えで打ったそうです。

伝聞なんでしょうか?
それともなんらかの記録が残っているのでしょうか?

>20キロ(6分程度)
5分2厘でも20キロの弓があります。
分厚は弓力を正確に表すものではありません。

また50キロは何を根拠に書かれたのですか?ご自身が引いているからですか?

内容もですが、このスレッドを立てたハゼの実さんにも興味がわきます。

3:たぶんおやじさん
大体体重の50パーセントが限界と言われています。楽に弾き熟す弓は体重の25パーセント若くて練習量が豊富で30パーセントと言うところを何かで見ましたが・・・

強弓・・・例えば徳川美術館所蔵の浅岡兵部衛(だったかな)弓は角材に見えます。使用年は1600年です。

源為朝の弓は小さめの家の大黒柱か?というものでした。(真偽不明)

春日大社所蔵の吉田雪荷(記憶がおぼろげ)
の弓は現在とたいして代わりは無かったです。

熱田神宮の宝物殿にも弓矢が多数ありますが
儀式用か古いのか朱塗りで丸木弓でした。

戦前、尾州に松波ありと言われた松波佐平七代目は寸弓を引いたとそうです。

確か、山形の範士は45kgを引いたら離れで腕が抜けそうでこれは体に悪そうだと言われたと聞いたことがあります。

江戸時代後期以前は戦場では乳溜め、指輪で引く時いてます。

現在において体格が良くなって弓の規格が人間についてこなくなったと聞いてますね。

4:尺二さん
射法.com
http://www.syaho.com/

こちらのサイトの特集記事で
奈良の竹林院にある強弓の写真がありました。
厚さ・幅ともに1寸を越える正に角材のような弓です。

5:ポン酢ファンさん
>尺二さん

画像提供していだだいてありがとうございます。
以前私も「射法.COM 」を拝見させていただきました。

この画像だけ見て引いたと考えるのは早計でしょう。なにしろ額木に弦輪のあとが全くない。使用していたならそれなりの痕跡(朽ちていても握りが巻いてあるとか籐が巻いてある)があってしかるべきです。
「霊弓」としてあるのは、なかば神格化しているからでしょう。


三十三間堂に勘十郎作「寸二分」という弓が展示してあり、この弓について数年前、当代柴田勘十郎さんに伺ったことがあります。
「あれは展示用」、という話をされた記憶があります。(機会があれば再確認してみます)

鎮西八郎為朝が引いた弓は6人張り、と言われており、あてになりませんが一般に言われる、6分を1人張りとした場合、1寸2分になります。
応仁の乱の頃には四方竹の存在があった(現代弓道講座)という記述があるということは、三枚打ちか伏せ竹ゆみであったんでしょうね。為朝の時代と今の弓とは弓の構造も射法も違うでしょうし単純比較はできませんけど。


否定的な見解ですみませんが、公式記録に残る形で引かれたという記述で裏づけがほしいです。

人の話は大きくなっていくものですし、伝わる経過で尾ひれやなんかがつくのは我々よく知ったところです。
もちろん自身を基準に考えると、井の中の蛙となるのは承知の上です。

自身のことを何も書かないとすべてウソ臭く思えるので、少しだけ。現在40キロの弓を60キロそこそこの体重で引こうと挑戦してますが、まだまだ先は長そうです。
故あって以前より、体重が一割ほど落ちてしまいましたが、落ちる前のほうがやはり弓を引くには安定してました。重心を安定させるには体重はある程度必要でしょうね。

余談ですが、数年前に友人の結婚式でO氏が射手、私介添えで四方払いをおこなったのですが、O氏は50キロそこそこの体重で、40キロ程度の弓を人前で見事に引ききりました。
これはすごい!と弓引きを見て思ったうちのひとつです。

6:元 ◆ntlC4wAIさん
為朝の弓は鋼が仕込んであったとか、6人張り、否10人張り、シャベルサイズの鏃を付けた矢を離れ小島に打ち込んだ、等々伝説に事欠きませんね。
「射法.COM 」の弓にしろ、あまりに伝説的な弓は一体どんな弦を張っていたのか。。
その昔は鏃付きの重い矢を射る事が前提なので、「40kg引けて当たり前」な事になるのでしょう。
明治の関取 逆鉾与次郎 は寸弓を好んで使い、奉納射会で1寸2分の弓を引いたとか。

一寸二分。強弓によく出てきますね、この数字。

7:16キロさん
 浦上博子先生のインタビュー記事を武道関係の雑誌で読んだときの記憶では,浦上栄先生は60歳の頃は18キロくらい,壮年のときは40キロくらいの弓を使っていたという回想がありました。

 ちなみに,これはどういう計算でしょう?
 
>鎮西八郎為朝が引いた弓は6人張り、と言われており、あてになりませんが一般に言われる、6分を1人張りとした場合、1寸2分になります。



 

8:麩さん
40kgて、骨法はともかく、手の内はどうしてるんだろう。
手が大きい人のみが覗くことのできる世界なんでしょうか。

9:ポン酢ファンさん
ほんとに興味はつきません。

>16キロさん

資料は忘れましたが、
6分は一人張りの弓、一分上がるごとに2人張り、三人張り・・・と言う。と記載があり、それから換算すると6人張り1寸2分となります。
あてにはなりませんが。

>麩さん
竹弓は手幅は注文するときに指定できますよ。私は一般的な手より小さいです。私の手のサイズ限界くらいかな?と思ってます。


それにしても引いた痕跡のある寸弓クラスの弓、一度は目にしたいものです・・・
私には、寸弓は手のサイズからして握れませんので、とても無理ですが。

10:たぶんおやじさん
昔、手が大きい事は弓が上手くなる要素だったんだとさ。by小笠原流重籐弓免許の先生

強弓を引くにはそりゃそうだ
通し矢、戦場においては多分押手かけにくすねを付けて弓返りさせずに引いていたと思いましたが・・・

弓が太ければ手の内どうこうは無かったかもよ
上押しとかが重要視されていたかも・・・
推測だけどね。

11:16キロさん
 浦上栄先生の手の内の説明写真を見て,確かに角材のような弓の厚みに驚きました。

 「・・・人張り」というのは,1分ずつ増やしていくのですか。勉強になりました。

12:枕流さん
>浦上先生の弓力

古〜い弓道誌の対談で一番強くても6分5厘。6分〜6分2,3厘の時期が一番長かったとおっしゃっています。
また60歳頃まではそのくらいの弓を引いていたともおっしゃっています。
当時としては特に強弓引きというわけではなかったようで、若いのに弱い弓を引くと陰口をたたかれた事もあったようです。

13:ハゼの実さん
皆様、返信ありがとうございます。
>ポン酢ファンさま
1寸2分の弓ですが、○○日記というものに載っています。とある2人の武士が弓を注文しに〜というふうにです。
ちなみに私はキロであらわすと35くらいのものを引いています。まだ余裕のある感じなので次は2〜3割強いものを引きこなしたいです。
体重は65キロくらいですので50%は超えているようですね。

14:元 ◆ntlC4wAIさん
>ハゼの実さん
>現代的な射法では20キロ(6分程度)前後が限界ではないでしょうか?
>私はキロであらわすと35くらいのものを引いています。
ハゼの実さんはどのような引き方をされているのですか?

15:だめ学生(もう院生) ◆zPJ1SiMQさん
面白そうな話題ですのでお邪魔します。
ギネスブックに強弓の話が載っていた記憶があったので、確認してみました(97年版)。アーチェリーの用具でしょうが、79.83kgの弓に72cmの矢を番えいっぱいに引きしぼった、という記録があります。
どのような体格の人かは分かりませんが、まあ和弓でも限界はこのへんかなと予想します。 

ところで何分というのは純粋に厚さのことだと思ってましたが、雪荷派では異なる基準で決めるそうなので参考のため記しておきます。
にぎりを足で踏み、弦を二尺七寸五分(83.3cm)引いて天秤にかけ、つりあう重さで分を決めるそうです。
おもりが三貫目(11kg)なら四分、
三貫八百目(14)五分
五貫二百目(20)六分
七貫四百目(28)七分
十貫二百目(38)八分
十三貫五百目(51)九分
十八貫(68)一寸
二十三貫(86)一寸一分
三十貫(113)一寸二分
だとか。ただ、他流にはそれぞれの弓力の決め方がある、とあるのでどこまで一般的な基準かは分かりません。
蛇足ながらグラフにして近似したらほぼ2次曲線になりました。弾性は厚みの2乗に比例する……んでしたっけ??

16:ハゼの実さん
>元さん
私の引き方ですが正面打起しです。
押手はあまり突っ張らないように、勝手は肩に近づくようにしています。
矢は88センチで収まったときに矢尻のみが残ります。

17:16キロさん
>雪荷派では異なる基準

 初めて知りました。この測定法による基準は,いつ頃から使われているのでしょうか?

18:ポン酢ファンさん
>ハゼの実さま

1寸2分はそういういきさつですか〜
当時の弓があれば、バラバラにして構造見たいものですね!

>だめ学生(もう院生)さま

いろんな資料をお持ちで、感心します。
雪荷の伝書ではそのような記載ですか〜
昔の計測方法、私も同じ測り方をどこかで見た記憶があります。
その計測法のほうが、より射手の立場に立ってますね!

実際、素材条件で弓力変わりますしね。
私の手持ちではこんな状況で。
製作者は同じです。

6分、合成・・・・25キロ
6分5厘、ニベ・・・32キロ
7分、合成・・・・41キロ

雪荷の伝書とかなりズレますが。

19:sainomiさん
>だめ学生(もう院生)さん
>。弾性は厚みの2乗に比例する……んでしたっけ??

梁の公式を適用しますと,幅×厚さの三乗となります.
計算では厚みが倍になれば弓力は8倍ということになりますが,弓把から弭までの断面変化を考慮する必要もありますし,また,曲げモーメント以外にねじりモーメントもかかっています.その他に素材の均一性,接着剤,ひごのことやらなんやらかんやら考えると,なかなか計算通りにいかなさそうですね.

ちょっと,スレから外れますが,

>天秤にかけ、つりあう重さで分を決める

こうした正確な計り方をしていたことにちょっと感心.
また,そうした計り方ができたのであれば,弓力を表すのに「何貫の弓」という正確な数値ではなく,何故,「何分何厘の弓」なんて個体差の違いが大きい基準が使われたのかなあとも思いました.


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