離れのキッカケ (投稿10件)[1〜10]


1:のりすけさん
大学で弓道を再開した者です。
                    最初の二ヶ月はくらいは問題なく離れが出たのですが、最近になって突然離れが出なくなってしまいました。離れの直前に勝手指が自然に握ってしまい、会が長くなって、びくが出たり緩んだりします。

どのような理由でこういう事が起きるのでしょうか?また、どうやって離れのキッカケを作り出せばよいのでしょうか?

2:弦枕さん
私も大学で離れがなかなか出ない一人です。
貴方と同類なので説得が無いかもしれませんが、私なりの研究の結果をお伝えします。
基本的なことでは、「伸び合い詰め合い」がうまくいっていないのではないでしょうか?
両肘を結んだ線が、身体の中に入りきっておらず、弓に負け気味な可能性があります。
筋肉で力いっぱい持っているため、外への力がはたらきにくくなっているかもしれません。
また、大学で弓道を再開されたのなら、弦枕に気を使ってみてください。長年使用しているものだと上薬が剥げて、磨り減っているかもしれません。すり減りが大きいと、暴発させないため無意識に、妻手の親指が前方に向き気味になりやすいです。「張り」は生じますが、離れを出すためには親指は的方向に近い方が良いと思います。
最期に、精神面に精神面ですが、今の射型の不安があると、出にくくなることがあります。「今の会のままでは的中のイメージが沸かない!」というものがありました。
やはり、プラス思考が解決の鍵です。
長文、乱筆ではありましたが、何かのお役に立てることが出来れば幸いです。

3:のりすけさん
確かに弦枕さんが言う通り、伸び詰めに関して言えば、骨格や型で引いてきているというより、ある程度筋肉で引いてきている感じがします。自分は後ろ肩なので引き分けで割り込むのに苦労します。

どのようなイメージで引き分け、伸びあい詰め合いを行っていますか?

また、精神面で言えば、会のときに緩むんじゃないかとか、中らないと感覚的に分かると離れが出なくなったりもします。

4:弦枕さん
のりすけ様へ
私は伸び合い詰め合いが苦手なのですが、それが上手い人曰く、「とにかく真っ直ぐ」だそうで、的と裏的(的と逆方向)に伸びる事が重要だそうです。
私個人的には、離れ→残身(心)が良くなるよう、「矢通りに伸びる」をしています。会でさらに矢を引き伸ばすような感じですね。方向は上で述べた真っ直ぐですね。
しかし、この場合は、自分が力尽きるまで引いてしまい、縮んでしまうことがあるので、自分の矢束から逸脱しないように気をつけています。
自分の矢束より極端に大きかったり、小さかったりすると、送ったり、力んだり、伸びれなかったりします。
今一度、自身の矢束と引幅を見直してみてはいかがでしょうか?
会の時はやはり不安になります。無心に的だけ見ていればいいのですが・・・・
やはり、自分の射が的を捉え、矢の狙いが的の中にあるという自信が必要ですね。
大三の完成度が高いと、会での不安は少なくなります。早気の人がそうであるように。
離れが出ない射の時に「駄目だ、これは」とどの辺りで思ってしまいますか?

5:のりすけさん
やはりまず自分の矢束から確認することが大切ですね。自分の場合は会で伸びようとすると矢束より少し引いてしまう(よくないことですが)ので力を使いすぎて伸びれなくなって離れが出ないと言うことがあるかもしれません。ですから、自分の型に合って無理なく伸びれるような矢束を一から確認することから始めたいと思います。

また、だめだと思うときは、引き分けから会にかけてです。自分は大三の時に勝手肘を張るように活かしながらとるのですが、割り込みが足りないせいか、引き分けるにつれて勝手肘が活かせなくなってしまい、会では指先で引いているような感じになります。こうなると会が不安定なので離れが出にくくなります。

6:弦枕さん
のりすけ様へ
矢束は簡単に測れますから、是非どうぞ。
また、弦枕も見て下さいね。これ一つで妻手の形も結構変わるものです。

やはり妻手の肩がネックのようですね。こればかりは申し訳ありませんが個人差があるので、難しいところです。
私が見た事がある形だと、妻手の肩が詰まり、肘が下がり、上腕が立ち、手首が折れる状態で、出なくなっている人がいました。
押しに自信はありますか?弓手が形になっていれば、妻手の不十分はカバーできます。
しかし、弓手に矢束を奪われている可能性もありますので、鏡に映して見て、体が両肘の中央にきちんとあるかも確認してみてください。
会の入り方も、弓手優先より、両肘同時か、少しだけ妻手優先でやると、勝手の引き分けの軌道が取りやすいので、肩が詰まりにくいかと。この時は手繰りや、肘の下がりすぎが生じやすいので注意して下さい。
身体の入れ方や割り込みを苦労されているみたいですね。無理をして、体が仰け反ったりしないように、胴造りと三重十文字の気配りを。胸弦と頬付けを、点でなく平面で行えると、安心感が出ると思いますよ。

7:のりすけさん
今日弓を引いてきたのですが、やはりびくが起きて離れの時期を逃してしまいます。
勝手がネックのようで肘が後ろに回し込めてないようです。また会で離れを考えてしまうと離れが出ない時が多いです。

弦枕さんがおっしゃていた弓手の押しについてですが、自分は押しがあまり強くなく勝手をカバーできるほどではありません。

とりあえず、勝手の納まりを中心に意識して、詰め合いで両肘のラインが体に入り込めるように引き分けたいと思います。
また、取り懸け、胴造りなどの基本的なことからも見直していきたいと思います。
すぐに直るというものではないと思いますが気長にやっていきたいです。

8:弦枕さん
のりすけ様へ
度々で申し訳ありません。
妻手が寝る(前方に倒れる)と弓を前方で抱き込んでしまうので、気を付けて下さい。
取掛けですが、中指と人差し指を曲げてしまうと出にくいので、自然に伸ばすのが良いですよ。
理想を思い描くと、今の自分の射とのギャップを感じ、踏ん切りがつかなくなることがあります。腹を据えてやっていきましょう。
ここで述べさせて頂いた事は、すべて方法ですので、使えるところを使ってください。
全日が近づいていますが、焦ると何もかも上手くいきません。
それでは、貴方の御健闘をお祈りします。

9:のりすけさん
返信有難うございます。
今離れが出ない時期は辛いですが、引き分け詰め合い伸び合いの練習だと思ってやっていきたいです。

弦枕さんの言う通り、一つの事に集中し過ぎて他が崩れてしまわないように気を付けたいと思います。
とにかく焦らずに一つ一つ確実に身に付けられたら良いです。
弦枕さんも良い離れを会得できると良いですね。
色々と有難うございました。

10:野口さん
のりすけさん>勝手指が自然に握ってしまいとありますが、握っているのはあなたです。自然となるわけはありません。それを認めないと上手くはなれません。自分もそうです。


ホーム > 弓道座談会 > 2009/06まで 技術・体配編 > 離れのキッカケ (投稿10件)[1〜10]

(c)デビール田中 : 問い合わせ