礼と揖の違い (投稿6件)[1〜6]


1:桐生紫苑さん
初めまして、高校から弓道を始めた大学受験生です。早速ですが質問をさせて下さい。
以前ある弓道の本で「揖は本来敬意を示す対象(その場面では的でした)を自分の意識の内へと入れるためのものだから、その対象から目線を外すべきではなく、腰ではなく足首から軽く体を前へ傾斜させるのがよい。礼とは敬意を示すと言う点を除いて根本的に別物」と読んだ気がするのですが、その本がいま手元に無く、確認ができません。ウェブサイトで検索してみても「浅い礼≒揖」となっているところばかりで、どうにも自分の記憶が間違っているような気がしてきました。
部活も新入生を迎え、曖昧な(ましてや間違っている)知識を彼らに教えるわけにもいかず、またここで自分の覚え違いを修正できれば、今後の自分のためにもなるし…と思い、今この掲示板に書き込みをさせて頂きます。

2:麩さん
意味はよう知りませんが、神道関連の本じゃないですかね。
小揖(15°くらいの礼)深揖(45°くらいの礼)というのがあるみたいですよ。

3:枕流さん
神道の拝と揖が弓道の礼と揖みたいですね。齋藤直芳先生の本に詳しく書いてあったような・・・
礼は三息、揖は三息と二息の二種類あり、即ち小揖、中揖(深揖)。弓道は使い分けが厳しいですが神道の世界では使い分けを厳密にというのと並行して柔軟に対応する方が良いという考えもあるようですね。我が県神道を取り仕切る立場の神主さんに伺いました。

4:千野わかめさん
 桐生紫苑様の記憶にある揖の話は知りませんが、弓道教本第一巻には、上体を約10センチ屈すると記述があります。
座射では、足首から軽く体を前へ傾斜させる揖はできません。
しかしながら、私も高校時代に足首からの揖を習った事から、以前はこのような揖が奨励されていたかもしれません。
現在は教本通りに指導しています。

5:桐生紫苑さん
返信ありがとうございます。
「間違っては無いけど、今の主流ではない」という感じでしょうか…?
あと、「目線を対象から外さない」という部分はどうなんでしょう?
他の部員はみな「浅い…というか軽い礼」と言う感じで、上体を倒すのにあわせて下を向いていて、一斉に揖をするときに自分の頭だけ飛び出していて、どうも気になってしまいます。
重ね重ねすみません。

6:明鏡止水 ◆IDFFcYqcさん
>「間違っては無いけど、今の主流ではない」という感じでしょうか…?
???
部内での体配に関しては、確かに自由でも構わないと思います。
でも、学校の外で弓を引く・・特に審査と云うことを考えれば、‘基本’=弓道教本と云うことになりはしませんか?

揖とは「上体を約10センチ屈する」動作のことですね。
加えて‘基本体’‘息合い’‘目遣い’に付いても考える必要があります。

>あと、「目線を対象から外さない」という部分はどうなんでしょう?
上記の目遣いに付いて考えれば、自ずと答えは出ると思うのですが・・・。

先ず、本座に於ける‘目線の対象’とは何なのでしょう?
対象と云う言葉のニュアンスからすれば「的」をお考えなのでしょうか。

また、同じ対象物を凝視したままで揖をすれば、当然ですが首が動かざるを得ないと思うのですが・・・。

取り敢えず、弓道教本の60頁辺りからご一読ください。


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