手の内の入・控と矢所 (投稿5件)[1〜5]


1:さとさん
僕は狙いを合わせると大きく左に行くため前を狙って中てていたことが最近分かったのですが、手元にある教本を読む限り原因はまずゆるみではなく、また押手もそこまで振っておらず角見の範囲内であるといえると思います。
そこで手の内の入・控で矢所がかわってくるかを調べてみるとどちらの場合も特に前下に行くという風に記述していたりまたは矢所に関しては触れていなかったりしました。ですが手の内が入りすぎているのでは、と考え少し控えてみると改善されました。
これは手の内の入りすぎで矢所が後ろになってしまうことを示すものと考えていいのでしょうか?
ちなみに弓力は14キロで握力も35キロ程、力の入れ具合も親指と小指以外特に力は入っていないことは意識的にもマメの出来具合などからも問題ない思います。

2:Y.K.さん
たしかに他のフォームが完璧ならば、手の内を入れすぎたときには弓手の力の方向性が後ろに片寄ることになるので、矢所が後ろにつくのではないかという考察は問題ないと思います。

教本で前上に飛ぶという記述になっていたのは、
手の内入れすぎでまっすぐ肩根から押しこんで離そうとしたときに、単純に角見の効きが悪くなるためか、もしくは手の内を入れすぎることにより弓手骨格の方向が胴体に対して前にずれることになりますので(弓手肩が抜けるのと一緒)、それに伴って押し方向も知らずに前にずれるためということではないかと思います。
勝手な想像ですけども。

もしかしてさとさんは、肩根からまっすぐ押し込んで離すタイプではなくて、胸の開きもしくはひねりと割り込み動作がベースになった伸び合いを使っているのではないでしょうか。
後者の方なら、手の内を入れすぎれば弓手ひねりすぎの状態になるので、矢所は後ろにつくと思います。

3:さとさん
ご返信ありがとうございます。確かにある先生から胸を開け、と言われてから会や離れでは胸の割り込みや背面の動きを意識しています。ということは対処としては手の内を以前より控える、ということで良いのでしょうか?
また余談ですがY.K.さんのいう前者と後者、どちらが良いといえると思いますか?

4:Y.K.さん
返信が遅くなりました。
矢所が後ろにつくことに関する改善案は手の内を控えるということでよいと思います。大三をとった時の手首の角度が重要になりそうですね。

前者と後者の引き方についてですが、
どちらが良いということはないと思います。どちらでも中りますよ。
ただ、指導者がどちらの方法で教えているのか、骨格に適しているかなどの条件によって、本人がどちらを使うのかという話になると思います。

前者の肩根から押す会の場合は、体の力を使って思いっきり弓を押し返して離れを誘うことになるので、それに伴った鋭い離れができるでしょう。
また後者の胸を開く会の場合は、会のときは弓を押し返すよりもむしろ角見とひねりを効かせながら受けるという感じで十分なので(肩根も多少は使うと思います)、さほど会でむやみにパワーを使うわけではないので疲労も少なく、やわらかく強い離れが出せると思います。

いずれの場合も体を大きく開くという点では共通していると思いますし、手の内が崩れると離れのときに弓にまっすぐ力が伝わらないので、手首が折れればまっすぐ飛ばないと思います。

5:さとさん
余談にまで詳しいご説明ありがとうございました。やはり、たまに来られて指導していただく先生が勧める方、今実践している方は後者ですのでそちらで頑張っていこうと思います。本当にありがとうございました。


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