弓を8度傾ける ジャイロの原理 (投稿8件)[1〜8]


1:ひとさん
先程、テレビで弓道の不思議みたいなのをやっていました。そこで筑波大のコーチが射法を教えているときに、角見の重要性について触れていました。
また最後にジャイロの原理をも使うと言っていました。それは弓を8度右に傾けることで角見の働きを助けるそうです。

8度というのはかなり弱い傾斜ですし、見た目も傾いてるとは見にくいとは思いますが、これは弓道の教えの世界では常識なのでしょうか?またそういう技術として知られているのでしょうか? 

2:デビ ◆5h7.ceJYさん
>1
そのTVは見ていませんが、WEBで公開されている番組で同様の内容があります。

サイエンスチャンネル
(13)弓道 謎は手の内にあり(16分あたり)
http://sc-smn.jst.go.jp/8/bangumi.asp?i_series_code=B033401&i_renban_code=013

ジャイロ効果と呼ばれるほど弓自体は回転もしていない(数十度しか回らない)ために、仮にジャイロ効果での力が発生しても押手(左手)の筋肉の動きに比べれば非常に微々たる物だと思います。(押手(左手)を振り込んでいる人にとってはまったく無用な次元の力程度)

ちなみに、弓道教本(第二巻P146)では各先生方が口をそろえて「真直ぐが良い」と記載されているので、8度伏せるって話はそれほどメジャーでは無いと思われます。

「一部の流派の口伝を科学的に理論付け用としてジャイロ効果を持ち出したんじゃないのかな?」というのがぶっちゃけた所の感想です。

科学的根拠のネタを持っている方は教えていただけると助かります。

3:ひとさん
デビさん、どうもありがとうございます。実は見たのは、その番組です。ケーブルテレビで放送していました。

4:元さん
そもそもその番組で言うジャイロ効果ってのは傾けたまま固定されてちゃ意味が無いわけで、
離れの瞬間、弓が戻ると同時に弓を傾けるようにしなければ『角見を助ける』なんて効果は働かないはず。

>ジャイロ効果と呼ばれるほど弓自体は回転もしていない(数十度しか回らない)
番組の説明中、「上より下の方が強いからこっち回りの力が発生している」との説明がありますが、その根拠はともかく果たしてそれが本当ならば回転速度は充分なので弓返りさせる程度の力は発生するのか、と考えましたがいかがでしょう。

5:デビ ◆5h7.ceJYさん
>4
その根拠はともかくの続きでいえば、上が長いのだから角速度は遅くとも同等くらいの力が反対側に発生するわけで、そのカウンターはどの様に考えてるんでしょうねぇ?

ってことで、やっぱりあんまり信用できない。多分誤差レベルの力しか作用していないと思う。理系の大学生は是非計算してください。

6:紫弓さん
この話も面白いもので私見を含めていくつか。まずジャイロ効果を矢を指さないとしたら手の内なのかなと思います。こういう言い方をして良いかは別として、手の内を巻きばねやモーターと考えているのでしょう。貯めた分は惰性もあるからそれ以上に働くと考えているのかな?
力学を考える上でいかに簡単に計算をするかが現れます。そこで回転運転として現れたのかも知れません。ただそこで長短差から矢がこう回転するというのは、フレミングの法則が力学に使える事を理解してないと難しいと思います。
個人的には座屈(柱が曲がる式)をオイラーの式(だったかな)に合わせたり、有限要素解析のモード解析で出来そうな気がしますが式が線形代数で大量な上コンピュータ任せなので困難です、、、。(そもそも個体ごとの試験になってしまう、、、)
やはりジャイロというより捩れが戻ると言えば理解しやすいように思います。会で弓の捩れを見れば大体どこに行くかわかるように思います。
やはり計算はより理解しやすいようなものになるでしょう。あの角度は上下差によるものだったかなぁ。色々考える点が多そうですよね。

7:∽小笠原∽さん
筑波大学ですと、確か斜面ですよね?私は正面打ち起こしなのですが、斜面の方の極意の様なものに、弓手は外側にしぼり馬手は内側にしぼるというようなものがあった気がします。8度は、弓手だけ効かせるのではなく馬手も効かせなくてはいけないんじゃないでしょうか?そこらへん斜面の方教えて下さい。

8:弓歴7年さん
弓は傾けず真っ直ぐが良いという意見が出ていますが日置流では弓は傾けるそうですよ。

浦上栄 著
「紅葉重ね・離れの時機・弓具の見方と扱い方」
って本をちょうど読んでいたのですが、似た様な事が書いてありました。
本を持っている人は読んでみて下さい。
29ページの最初の行です。


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