乙矢の打ち込み (投稿12件)[1〜12]


1:000さん
乙矢の打ち込みは弦に射付節をあて走羽を下にすると習いましたが,最近の全弓連の指導,伝達講習会では複数の射手による射礼の際に矢尺の長短の差からくる射付節の長さの不揃いを嫌って射付節は無視して10cm程度の長さで全員がそろえるようにとのことでした。

複数の射手の調和の美を重視した結果と理解していますし異議を唱えるものではないのですが,小笠原流や日置流といった流派のなかでは射付節の長さの不揃いはどのように考えられていたのでしょうか。どなたか御存知ではありませんか?

それとも昔は現在ほど身長の高低差がなかったので単に問題にならなかっただけですかね。

私自身は体格の大きい射手の打ち込んだ乙矢の射付節が弦から長めに出ていても,長身の方に見た目からも伸び弓が似合うように射手自身の体格にあった調和ということで認めても良いようには思います (繰り返しますが全弓連の決定に意義を唱えたいわけではないです)。

2:枕流さん
基本的にすべての動作、事柄を明記するわけにはいきません。ですから教本に書かれていない事は各自の判断で、書かれている事は教本が変更されない限り従わなければなりません。
乙矢の打ち込みは教本に明記されている事項です。これを変更するのなら教本の記載内容が変更になったと解釈致しますがそのような通達はありませんね。
よくある中央研修受講生の勘違いではないですか?中央研修の内容が途中で180度変わる事が我が県では頻繁にあります。

3:枕流さん
おそらく金属矢の扱いのことでしょう。

4:名無しさん
乙矢の打ち込みって何ですか?

5:ああるさん
甲矢を番えた後、乙矢の筈を的のほうに向けて、薬指と小指、または中指と薬指の間に挟んで持つ事ですよ。

6:名無しさん
選抜の時以外は普通は乙矢を持たないので知りませんでした。
>>5さんありがとうございます。

7:000さん
中央研修受講生の勘違いかどうかは私にはわかりかねますが,伝達講習会の様子を補足すると,竹矢,竹弓を持った錬士,教士のグループに対してなされた指導なので金属矢の話ではありません。

乙矢の打ち込みを射付節ではなく10cm程度で揃える理由として他に,上座もしくは師範席からは乙矢の射付節がきちんと弦にあたっているかは判別不能で,弦から右方に出た長さしかわからないため,とも言っていました。

結局,師範席から見て,乙矢の射付節が弦に当たっていると認識されるような体配をしなさいということのようです(射手から見て射付節からずれているにしても)。

同様の話は他にもあり,蹲踞の姿勢で膝の間隔が正しく二拳分でも体格の大きい人は大きくがばっと開いているように見えるから,二拳分よりも狭めにしなさいということでした。

全体を通じて,他者から見たときに正しくやっていると認識されるような体配をするようにというのが今回の伝達講習会で感じた主要なポイントでした。これが今の中央の範士の先生方の認識なんだろうと私は理解しています。

8:メロン農家さん
20年もブランクがあって弓道を再開した者ですが、今と昔ではずいぶん体配が変りました。学生時代に習った体配をしていたら「今はこうなんだよ」と注意されたことが何度もあります。
例えば、立射での矢番え時には、坐射の時と同様に一旦弓を立ててから矢を番えていました。射位からの退場も、一旦斜め右に一歩踏み出してからそのまま真直ぐに大前まで歩いていきました。
昔は、ひとつひとつの動作に区切りをつけていたり、斜めの歩行を嫌ってたように思いますが、今は、動作の数を減らして同時に行うことや、よりスムーズな動きを重視するよう変ってきたと思います。
このように体配は時代とともに変ります。
教わったばかりの新しい体配をしていたら、逆に、変ったことを知らない年配の先生に叱られたこともありました。
教わる方としては混乱するばかりですが、とにかく体配は不変のものではありません。
とりあえず、講習会で習ったことを実践してゆけばいいのではないでしょうか。

9:鷹さん
難しい時代になりましたね(笑

そういう末節を取り上げるほか中央研修では他にやることが無いのでしょうか。

さて打ち込んだ乙矢の射付節ですが、教本では「大体射付節のあたり」が弦にあたるようにと教えられています。これは昭和28年に刊行された教本以来変更にはなっていません。またこの表現は英文教本でも同じような内容で「to stop against the string of approximately the first joint of the arrow」で、だいたい射付節のあたり、ということで、曖昧な表現に難色を示すという西洋人向けの教本でさえも、明確に数値に表されていません。

ですので、これは枕流さんの仰るとおりで、教本内容の明確な変更に当たると判断されるため、何らかの通達もしくは『弓道』誌上における周知が行われないといけないと私も考えます。中央研修において何らかの資料に基づいて行われた指導なのか、それともただ口頭で示された指導なのか、そうした状況も含めて明文化されたものが示されない限りは、色々な拡大解釈を生むことになります。ま、この中央研修における「10p」も、教本上の「大体」という表現が生んだ「解釈のひとつ」に過ぎないと思うのですが。

唯一つ疑問は、打ち込んだ乙矢の走り羽を下に向ける際、射付節を下に回して羽中節を上に向けることがあります。ですのでこの動作を行う以上は、射付節を必ず見ていることになるので、「乙矢の射付節がきちんと弦にあたっているか判別不能」ということはないと思うのです。なおこれについては、執弓における矢の保持の仕方一つで、矢羽の向きは何とか成るという意見もあるかとは思いますが、肌脱ぎならびに襷捌きなどの動作が伴う場合、矢の持ち替え、執り戻しなどは当然想定されるべき事態なので、徹頭徹尾最初の形態を保持しているとは言いがたいと思います。射付節などはそうしたときの目安となりますので、変な数値基準をつくらなくても良いのではないかと思います。もし周知徹底されるとなると、審査会場などでは特定の審査員が坐射の合間にモノサシを持って歩き回るのでしょうか?変な光景ですね。

10:000さん
>9
「乙矢の射付節がきちんと弦にあたっているか判別不能」
なのは射手から2-9mも離れた上座もしくは師範席からであって射手自身ではありません。
>7の投稿にきちんと書いてあります。

また講習会で言われたのは「10cm程度」であって10.0cmではありません。そこも誤解の無いよう。

教本に「大体」という表現があるのは皆様の指摘で気がつきました。
射付節は短い矢だと7cmくらい,長いものだと15cmくらいになり,倍ほども異なってくるので複数の人間で揃えるときの長さの基準にならないということだと思います。

今回の指導内容も,現在の弓道連盟の教本の解釈のしかたを伝えたものだと理解しました。

11:通りすがりさん
約10cmのところを持ち、乙矢を打ち込む。。。


礼系と武系の違いからくると私は聞いています。

理由を聞いたときはなるほどと納得したものです。

12:takagariさん
ようするに、絶対的な答えのない好みの問題なのに、絶対視しようとするから反論が出て、権力者が変わると方針が代わるのでは?

なんで人を認めようとしないんでしょう?あるいは人に認めさせたいなら誰もが認める答えを探求すればいいのに(?.?)


ホーム > 弓道座談会 > 2009/06まで 雑談・その他 > 乙矢の打ち込み (投稿12件)[1〜12]

(c)デビール田中 : 問い合わせ