弓道誌7月号は届きましたでしょうか? (投稿46件)[1〜46]


1:ゆるみ離れ ◆rBQWtf4.さん
唐突な話題で申し訳ございませんが、タイトルのとおりです。毎月遅くとも3・4日頃には届いていたのが、1週間近くたっても届きません。周囲に尋ねても、やはり同じようなのですが・・・もう目にされた方はいらっしゃいますでしょうか?

2:てるてる坊主さん
私の所にもまだ届いてません。

3:通りがかりさん
 昨晩,新号を持っている人を道場で見かけました.

4:デビ ◆5h7.ceJYさん [url]
今日郵便受けに入っていました。(昨日入っていたかも)
とりあえず、今月は弓道診断室がサイコーでした。

「オレは自分の弓も分からんのに、人の弓は分らん!」
オレもです!

というか、技術的な連載がまったく無いのが辛すぎる。。

5:とおりすがりさん
 私のところには,7/4〜5日頃に届きました。
 全78ページのうち,39ページが各連盟からの暑中見舞いです。
 ここ数年,読みたい記事があまりなくなってしまいました。
 2003年頃は一時充実した内容だったのに,どうなってしまったのでしょう。

6:ケロロンさん
>>2003年頃は一時充実した内容だったのに,どうなってしまったのでしょう。

編集者が変わったようですね。確かに私もその頃の方が好きでした。

7:とおりすがりさん
 今でも記憶しているのは,当時の各号の表紙が印象的だったことです。
 とくに,越冬隊員が南極の氷原で弓を射ている表紙の写真には,本当におどきました。

8:渓さん
南極の越冬隊員は、うちの道場では評価が二分しました。

デビ氏の言うとおり、技術論が少ないことと、通りすがり氏の言うとおり、ここしばらく読みたいと思う記事の少ないことにはまったく同感です。

「弓道診断室」・・・
先生方全員が話し口調ですね。
弓道誌編集室で、先生方が写真をみて書いた
(と思われる)評文をわざと話し口調に直すとは思えないので、あれは読者から送られた写真をFAXか何かで送信し、あとから編集室が先生方に電話をして電話口で話した内容をそのまま文章化しているように思えますね。だからといってそれが悪いというわけではありませんが。

9:とおりすがりさん
「弓道診断室」

 診断の先生も隔靴掻痒,読者も隔靴掻痒.

10:ゆるみ離れ ◆rBQWtf4.さん
今日になってようやく届きました。もしや郵便事故かと心配していましたが、取り敢えずホッと致しました。

今号は編集後記の「き坐・蹲踞嫌い」の一文がグサッときました。まるで自分に仰ったかのような叱正のお言葉に、ただただ恥じ入るばかりです。

11:とおりすがりさん
 本号で,同じことを感じているなあと思ったのは,筑波大学系などの一部に見られる,離れの切り下げに関することですね。
 座談会で,高校のベテランの指導者の先生方から,稲垣先生の晩年の射形に影響を受けた一部の日置流の学生の思いこみによる射に危惧を感じている発言があり,同感でした。

12:紅一入さん
離れの切り下げ
「筑波大学系の一部」の方や「思いこんだ学生」の方と同じかどうかは解りませんが、いわゆる「切り下げ」なら私も失敗してやってしまうことがあります。多くは、弓手がヘタレてギリギリのとき。
 1.離れで角見を的方向に押せない。(どっちかにスライドさせないと離せない。)
2.角見が押せないと3指が締まらず下鉾が的方向に出ることは本能的に解る。
3.弓手拳を下にスライドさせて調節。
 タイミングが良いと、けっこう中たったりします。弓の軸がブレるので弓返りはしない、または途中で止まったりします。
 もちろん、所詮は失敗矢であり、矢所をコントロールしただけのレベルの低い射なので、求めて行う射ではありません。
 学生の世界に詳しくないのですが、こんな射が「危惧を感じる」ほど流行っているのでしょうか。

とおりすがりさん
>稲垣先生の晩年の射形に影響を受けた一部の日置流の学生の思いこみによる射
絶妙の言い回しに感心しました。

とおりすがりさんも解って書いておられるように、稲垣先生の弓手は、離れで下がりますが、決して切り下げてはいません。スローモーションを基に私なりに分析すると、
 1.角見が的方向に押され、矢が飛び出す。
 2.角見を押し切った場所(弓手拳は矢の高さ)で、弓が一瞬張り顔に戻る。(弓は垂直、弦は45〜60度回転した状態)
 3.直後、下鉾が凄い勢い(角見を押す力が強いほど強い)で的方向に出ようとする。3指でこれを押さえることにより、鋭く弓返りするが、余力で弓手拳が下がる。
 4.角見は押し切った後も押しているので、最も肩から遠く的に近い場所=水平位置に向かって下がる。
 5.3+4の力で弓手拳が下がって、ある位置でピタリと止まる。
 6.以上の動きが速すぎるために、肉眼では一見切り下げているようにも見える。
こんな感じだと思います。私もこんな弓手を目指して努力していますが、まだまだ遠くて・・・他に直すところも多くて・・・
上の「切り下げ」との違いはもちろん角見の利きですが、形の上では残身での下鉾の収まりでしょうか。
 
弓道に限ったことではありませんが、「見た」動きと「実際のはたらき」がズレていることがあります。「見取り稽古」と「理論の理解」を同時に行う必要を感じます。
・・・弓道誌の話しからそれてしまってすみませんでした。

13:とおりすがりさん
 早まらずに、雑誌(7月号; P.12)に一度目を通してから書き込まれた方がいいと思います。というのは、「絶妙の言い回し」と感心(?)していただいて恐縮ですが、11に私が書いたことの大部分は、私独自の意見や表現ではなく、先生方の御発言の要約に過ぎないからです。
 この高校生弓道に関する座談会の出席者・司会者は豪華で、最近でも全日本クラスの大会でよくお名前を拝見しますし、学生の頃から全国的に活躍した方や、全日本の優勝者、指導した高校の全国大会優勝など、競技者としても指導者としても、実績と見識を感じさせる方々ばかりです。(1回にまとまれば読み応えがあるのに、細切れに掲載されるのが残念です。)
 さて、座談会では、司会者が、高校選抜大会について、「今回も、ペンギンちゃんのダンスみたいな射・・・切り下げというより、振り下げがありました」と、話題を提供しています。
 それに対して一人の先生が、「本人たちは、かっこ悪いとは思っていないよ」と述べると、別の先生が筑波大学の切り下げる傾向の例を挙げています。大学生たちは、それが上達のための一つの過程ではなく、正しい日置流の射法だと思い込んでいることに、その先生は非常に驚いたそうです。稲垣先生の晩年の射形がもたらした影響は、二人の先生が指摘しています。
 先生方が危惧している対象には,「ペンギン」みたいな高校生だけではなく,正しい日置流を実践していると思い込んでいる大学生、ひいては卒業生も含まれているのでしょう。
 

14:紅一入さん
とおりすがりさん

 丁寧に説明いただき、ありがとうございます。記事の内容が解ってたすかります。雑誌が入手できないもので・・・
 「ペンギンちゃんのダンス」かわいい表現ですね。そういえばそういう人いますね。弓手は切り下げの人や手の内を固めて振っている感じの人、勝手は余勢でブランと開く人やバネ仕掛けのように直線になっちゃう人などが見受けられます。稲垣先生は「初心者はそれで良い」と指導されていたように記憶していますが、あくまで上達のための一つの過程として、の話でしょうね。日弓連の推奨する「大きく引いて、大きく離す」というのも影響が大きいように思えます。
 「稲垣先生の晩年の射形」というのが解りません。私の記憶では稲垣先生がペンギンちゃんに近い射をなさることは想像できないのですが、よろしければ教えていただけますか?

15:とおりすがりさん
 >稲垣先生の晩年の射形がもたらした影響

 一人の先生は,「稲垣先生も晩年は残身で落ちていましたよね」と指摘しています。

 もう一人の先生は「(稲垣先生の)晩年の写真が残っていて,それを見て,よけい日置はこれでいいんだ,となっている」と指摘しています。

 このような学生が切り下げることを「日置流は,こういう残身が普通だと,皆思ってますよ」と,一人の先生は稲垣先生に伝えたそうです。稲垣先生も「それはまずい」とは答えたようですが,それが学生に伝わったかどうかは?,書かれていませんね。

16:紅一入さん
とおりすがりさん

 ありがとうございました。稲垣先生の最晩年の射は拝見する機会がなかったので、参考になりました。

17:SMRGさん
稲垣先生最晩年の射影です。切り下げてますかねぇ?

http://jp.youtube.com/watch?v=ocnyBoVSgFw

18:紅一入さん
SMRGさん

 お顔はだいぶ老けていらっしゃいますが。力強い射ですね。記憶の中にある射のままです。晩年もお変わりなかったんだな、とホッとしました。勝手はむしろ上に跳ね上がる感じですね。ありがとうございました。
 あえてコメントは控えますが、まあ、少なくともペンギンちゃんには見えないですね。

19:とおりすがりさん
 話の流れとは無関係なのですが,稲垣先生の身長はどれくらいだったのですか?

 動画を見て,思っていたよりも高く感じました。

20:前三さん
「弓道指導の理論と実際」の中の記述によると身長163cmとありますね。足踏みの広さは81cmとのことです。


それから筑波の射ですが、
http://www.youtube.com/watch?v=EgfqIyWfCKY
http://www.youtube.com/watch?v=p4w7EHAZdZY
http://www.youtube.com/watch?v=6-mCf_5PA5E

荒削りとは思いますが、問題があるとはおもえないです。僕も、,
>正しい日置流を実践していると思い込んでいる大学生、ひいては卒業生も含まれているのでしょう。
の系統なのでしょう。

「切り下げ」というのは、「会」の時の腕の位置から残心での腕の位置が下がっていれば、そう判断されるのですか?
また、とおりすがりさんは、「会」と「残心」の腕の位置は、同じでないといけないとお考えですか?


注1)僕は筑波の卒業生ではありませんorz
注2)僕自身は、正しい日置流を実践できてるとは思ってませんorz

21:麩さん
稲垣先生は晩年は弱い弓にかなり軽い矢を使ってたと聞いた事があります。
(なんか6mmの矢じゃないと的まで届かないと自分で言ってたとか、又聞きなのでほんとかどうか分かりませんが)
なので想像でしかありませんが、バランスが悪くて押しすぎてたとかじゃないです?

22:たぶんおやじさん
>稲垣先生は晩年は弱い弓にかなり軽い矢を使ってたと聞いた事があります。

弓道誌の座談会で遠的矢を使うと15kgでもかなり矢勢がでると得意気に書いてありました

私見では20年前の頃を思うと話題の大学は明らかに下手になりました。
しかし、名指しするのはいかがと思いますがね

それと日置流は少なくとも七派あります。
一緒にしないで頂きたい。

23:紅一入さん
>「(稲垣先生の)晩年の写真が残っていて,それを見て,よけい日置はこれでいいんだ,となっている」

 ・・・結局どの写真なのでしょう。

>稲垣先生も「それはまずい」とは答えたようですが,それが学生に伝わったかどうか

 ・・・この話の真偽はともかく、亡くなられた偉い先生の、良いエピソードやタメになる話ならよいのでしょうが、マイナスイメージを持たれるような話を出される先生の見識は少々疑わしいと思いました。

ペンギンについて

 流派により上達段階での射形に違いがあると思います。日置流(印西派浦上稲垣系)においては、離れで手の内を締めたまま角見を突き込み同時に上押しをかけますので、初心のうちは拳が下がって当然です。勝手もバランスをとって下がるでしょう。伸合や離れの強さ、角見の働きや手の内を締める重要性を先に教える姿勢だと思います。やがて「固める」と「締める」の違いが解って水平近辺に収まるようになるのは何年か先になるのでしょう。流派による教え方の重み付けや順序の違いによる上達段階での射形の違いを無視して、残身のみをあげつらう先生の見識は少々疑わしいと思いました。

 高校生の大会でしたよね。まあ初心者ですね。指導者の言うことをきいて、的前に立ち、中りもついて選手に選ばれ、選手練習でコッテリ指導されて試合で活躍しているのだと思います。それに対して、よその学校の先生が弓道の専門誌でゴチャゴチャ書いているのを読んだら、高校生はどう思うでしょう。混乱したり、指導者を疑ったりしなければいいのですが・・・。高校生も直接読む可能性のある雑誌の座談会ですから、先生方も雑誌の編集者も不見識だと思いました。

筑波大学の件

 高校生とは別の問題ですね。「上達のための一つの過程ではなく、正しい日置流の射法だと思い込んでいる」というのは考え方の問題です。これは指導者の考え方次第だと思いますので、筑波大学の指導者と直接議論すべきだと思います。当人不在の座談会であげつらい専門誌に載せるのはこれまた不見識だと思いました。

長文おゆるし下さい。

24:前三さん
座談会の文章を読みました。
よく文章を読むと、筑波や稲垣先生のことを発言された先生は、筑波大学の卒業生の方みたいですね。違うかな?
ご発言の、前半の真意は紅一人さんが、書かれた「ペンギンについて」と同様のものと読めます。
後半の写真云々は、稲垣先生の残心で肩線より落ちている写真はみたことないのでわかりません。

25:とおりすがりさん
 全国を統括する連盟の公的な機関誌において,複数の著名な指導者・競技者が特定の大学名や個人名を出して指摘したというのは,かなり影響を与えるでしょうね。
 また,一人の先生からこのような指摘が出て,すぐに賛同する先生があらわれたということは,同じように感じている関係者が少なからず存在する可能性を示しているように思います。
 もし,これが誤解だというならば,機関誌に投稿するなりしてその主張を表明しないと,この指摘が生み出す印象や評価はさらに拡大していくのではないでしょうか。

26:とおりすがりさん
>「弓道指導の理論と実際」の中の記述によると身長163cmとありますね。

 知人から借りられたので,上の本を今日読んでいます。163cmというのは,どこに書いてあるのでしょうか。まだ探せません。

 この本の写真2-21(P121)と写真2-23(P131)が,稲垣先生の会と残身の代表的なお姿なのでしょうか。

27:DEWさん
youtubeにはもう一つ稲垣先生の動画がありますね。
http://jp.youtube.com/watch?v=qrc1ma-sm7s

確かもう一つ誰かと話しながら引いている動画があったんですが消えてるようです。


>>20
その三つの筑波の射の動画ですが、稲垣先生の直接の指導を多少でも受けられたであろう10年以上前のものですので、今論点となっている筑波の射とは違うものではないでしょうか。

28:ryuzoudouさん
とおりすがりさま
今出先なので、本が手元にないのですが、射術を解説してある節で、数式がいろいろ書いてありました(^^;
帰宅したら残心の写真も含めてみてみます。

DEWさん
もうひとつ消えた動画の一部を切り取ったものが、ここで紹介された動画ですね。

>その三つの筑波の射の動画ですが、稲垣先生の直接の指導を多少でも受けられたであろう10年以上前のものですので、今論点となっている筑波の射とは違うものではないでしょうか。
確かに10年以上前のものでしたね。今はこれと変わっているんですか?しかし弓道上達Bookは近年のものですよね?むしろ女性モデルの方の射形は美しいと思えるのですが?多少初心向けにデフォルメされているかもしれませんけどね。

29:DEWさん
>>28:ryuzoudouさん

なるほど、どうりで背景が同じだと思いました。

筑波の射はこうだと言えるほど実際に何度も見たわけではないので申し訳ないですが何とも言えないです(汗

ですが状況的に変わっている可能性もあるのではないかと感じ、あの10数年前の数人の数射だけで判断を下すのは危険があるかなと思いまして一応指摘という形で。。

30:とおりすがりさん
>数式がいろいろ書いてありました

 お手数かけました。確かに,P86の足踏の広さに関する力学的解析の部分に「身長163cm」とありました。しかし,この値は誤植のような気がします。
 163cmという値は,計算過程の数値例から考えると大きすぎます。会における左手の握りの高さが130cmとして計算されています。この高さならば,頬付けの位置や顔の長さが通常の範囲ならば,身長は150cm以下になるはずです。
 式にしたがって計算してみると,足踏の広さの結果は正しいので,130cmは正しい値だろうと思います(式のパラメータには,身長は含まれません)。なお,私が借りた本は2002年の第3版です。

31:とおりすがりさん
>この本の写真2-21(P121)と写真2-23(P131)が,稲垣先生の会と残身の代表的なお姿なのでしょうか。

 これらの写真を比べると,左手の位置は,会と残身ではこぶし2個以上は違うように思います。残身の左手は,肩の線より下がっています。
 この他に稲垣先生の会と残身を比較できる写真は,「現代弓道講座 第2巻」(P101)にあります。この写真では,こぶし半分から1個程度の差に見えます。残身の左手は,肩の線と同じ程度です。
 前者の本は1998年初版,先生の逝去後の出版です。後者は1968年初版,先生が57歳のときの出版です。
 この二つの例を比較する限りでは,「稲垣先生も晩年は残身で落ちていましたよね」や,そのような「(稲垣先生の)晩年の写真が残っていて」という指摘には,根拠があると思います。しかも,前者は戦後弓道に関しては最も重要な古典的書籍と認められており,後者は硬い専門書でありながら出版5年後には早くも3版を重ね,弓道指導者を中心に広く知られた書籍です。
 参考までに挙げれば,稲垣先生と同様に日置流の浦上栄先生に師事した,村上久先生の81歳のときの写真を「弓道教本第4巻」(P175-176)で見ることができます。写真が大きい上に,口割りの位置に弓立ての一部が背景になっているので明瞭に判別できます。会と残身では,左手の位置はこぶし半分から1個以内の差です。

32:前三さん
とおりすがりさん
ごめんなさい。数式は僕の手には負いかねます。読んでいる版は同じものです。ただ、僕は170cmで、稲垣先生は僕よりは身長が低かったですが、150cmということはないと思います。163cmと読んで、そんな感じだったかなと違和感なく思います。

僕の稲垣先生のイメージは、ここで紹介された射のものです。1995年のものらしいですね。僕がみていた時代より10年ほど後の映像ですが、しばらくは僕の学生時代の映像かと思っていたくらいお変わりありません。弓手は肩線で止まってますね。

理論と実際の著述の初出は、筑波で出版している歩射論集で1990年頃だと思います。1990/7初版の6に足踏みの項目がありますが、それ以降の歩射論集を持っていないので確定的なことは言えないです。

1983年出版の「日本の武道」には、残心では両拳、両肩がほぼ一直線になるとあり、そのような写真が掲載されています。
1995年の映像は肩線で止まっており、1983年の写真も肩線です。1990年付近の写真はやや肩線より下がっていますが、その5年後の映像では肩線ですので、その真意はわかりませんが、なにかお考えがあったのかもしれません。

33:前三さん
詰め合い時の拳の位置と残心の拳の位置は、体型的なものがありますので、人それぞれ違うとも思います。が、僕の感覚では、理論と実際の写真でも「落ちてる」とは感じないです。

現代弓道講座の写真とほかの写真とでは、見た目に違いがあります。これは僕も不思議に思っていました。意識的に変えておられると思いますが、何故かは、わかりません。

後、基本的な質問で申し訳ないんですが、
「切り下げ」の定義と、何故切り下げがいけないのかを教えていただけますでしょうか?

なんだか、スレッドタイトルとかけ離れてきて申し訳ないです。しかも板の名目とも離れてきてますね。移動したほうがいいのかな?

34:麩さん
弓と矢の重量バランスがとれてないと弓手はある程度下がるものだと思う(肩線わずか下まで)。
称号者あたりの竹弓竹矢は、矢を買う時に重量を気にするので、バランスがとれてる場合が多いだろうね。
ただ、離れで下がった弓手が残身で上がるのは良くないと聞いた。
強いカーボン弓は重量ありすぎて、意識しないと離れの直後に弓手が下がってしまうw

35:とおりすがりさん
 おっしゃるとおりの身長ならば,P86の記述は,理論値と実測値を近似させるために,データを改ざんしたと言われかねません。(第4版以降で訂正されているのならば御容赦ください。以下は第3版に関するコメントです。)
 昨日読んでいたら,P87の実測値の表の「In」という例が気になりました。この人の体重・弓力・足踏みの広さ・身長の半分の値は,稲垣先生と全く同じになっています。しかし,左手の床からの高さ(h)は,P86の値より17cmも高い147cmになっています。他の3例(身長166〜168cm)でも,hの値は143〜147cmです。表のデータからIn氏の足踏みの理論値を計算すると,実測値の82cmよりはるかに広い93cmになります。ところが,hを130cmに換えると,理論値と実測値は一致します。
 P86で「筆者」が「身長163cm」で「h=1.3m」としているのは,理論値と実測値とを近似させるための操作なのか,「筆者」の単なる間違いなのかはわかりません。本書は,稲垣先生の逝去後に出版されているので,どなたかが補筆して部分的に「筆者」となったときの勘違いが含まれている可能性もあります。原著の「歩射論集・・・1990/7初版の6に足踏みの項目」をお持ちならば,御確認ください。
 なお,P87の表にも大きな疑問があります。In氏を除く3人の「実測値」となっている足踏みの値が,理論値を四捨五入した値と完全に一致します。In氏の理論値は10cm以上も実測値から離れているのに,他の3人の値は完全に対応するというのは考えにくいことです。この表は実測値ではなく,理論値を掲載した表なのかもしれません。ただし,それでもIn氏の値は異常です。
 このような誤りが第3版になっても指摘されずに残っているのは不思議です。理論的な解析結果と言われると,そこで話が終わってしまう傾向がありますが,十分な検証が必要です。

36:とおりすがりさん
 補足します。数式の背景には,力学の応力や力のモーメントが出てきますが,実際の計算は掛け算と割り算だけです。

 (足踏みの広さm)>2×(弓力kg)÷(体重kg)×(左手の床からの高さm)

37:弓を引く人さん
>とおりすがりさん

→稲垣先生は寸詰まりの弓を使っていたようですよ。
表の2−1「足踏の広さの実測値」のIn氏のh(m)は1.47とありますが、単なる誤植でしょう。h(m)は1.3に訂正するべきです。

>163cmという値は,計算過程の数値例から考えると大きすぎます。会における左手の握りの高さが130cmとして計算されています。この高さならば,頬付けの位置や顔の長さが通常の範囲ならば,身長は150cm以下になるはずです。
→直立して弓を引いたイメージなのですか?何か疑問となる点がありますか?

38:とおりすがりさん
>稲垣先生は寸詰まりの弓を使っていたようですよ。

 今回の計算に,何か関係しますか? 

>表の2−1「足踏の広さの実測値」のIn氏のh(m)は1.47とありますが、単なる誤植でしょう。h(m)は1.3に訂正するべきです。

 そうすると,他の3例は身長166〜168cmでhが143〜147cmになり,身長がわずかに低いだけのIn氏のhが130cmになります。
 In氏は,他の人より3〜5cm身長が低いだけなのに,左手の位置が13〜17cmも低いことになってしまいます。足踏みの広さが極端に大きければ別でしょうが,実際には4人の中で一番狭い。
 おかしさが余計に際立ってしまいますね。

 また,この表は「足踏の広さの実測値」となっていますが,「足踏の広さの理論値(あるいは計算値)」ということでしょうか?

39:前三さん
すいません。
数式のことは、やはりわかりませんでしたw。筑波なり出版社あたりに、問い合わせてみてはいかがでしょうか?

ただ、この節は、古来より伝わる矢束の準を力学的に立証しようとする試みと思いますので、もしこの数式に問題があるなら、なにか他の立証しうる数式があるんでしょうね。

40:前三さん
で、座談会に話を戻させていただいて、
あの流れは、
1.ペンギンちゃんが目に付いた
2.筑波の話
3.稲垣先生の話
4.斜面は頬付けや角見重視の関係で切り下げ気味になるという結論?

ですよね。二つの読み取り方があって、
一つは、ペンギンちゃんと関係なく筑波の話に流れていった。
二つ目は、その影響を受けた筑波の卒業生が全国に散らばってペンギンちゃん射法で全国大会にチームを率いてきた。
どっちなんでしょうね?
いずれにしても、この座談会では、ペンギンちゃんは、否定的なニュアンスですが、ペンギンちゃんって本当に駄目なんですか?ペンギンちゃんが目に付いたということは、その射法で高的中率をマークできるということで、弓手が下がってはいけないという偏見?を除けば理にはかなっていると思いますけどいかがでしょうか?

41:とおりすがりさん
>ただ、この節は、古来より伝わる矢束の準を力学的に立証しようとする試みと思いますので、もしこの数式に問題があるなら、なにか他の立証しうる数式があるんでしょうね。

 少し誤解されているようです。数式自体が正しいかどうかは,問題にしていません。

 前回は控え目に書いたのですが,簡単に言えば,数式が正しいことを示すために,自分に都合の良いデータを適当に入力して,実測値と計算値とが適合するようにしているということです。

 稲垣先生の主な御研究は,(とくに日置流の)古来から言い伝えは科学的検証と一致するということのようですが,すくなくともこの件については,検証の過程にかなり疑問が出てきました。

 130cmという数字が,単なる計算上だけではなく,実感と比べても,いかにおかしい数字であるかどうかは,あらためて別に書きます。

42:とおりすがりさん
>>163cmという値は,計算過程の数値例から考えると大きすぎます。会における左手の握りの高さが130cmとして計算されています。この高さならば,頬付けの位置や顔の長さが通常の範囲ならば,身長は150cm以下になるはずです。

>→直立して弓を引いたイメージなのですか?何か疑問となる点がありますか?

 想像できませんかね?
 身長163cmの人が80cm程度に両足を開けば,肩の高さは135cm程度になります。それで,h「会における左手の握りの高さが130cm」ということは,握りは肩の線より低く,矢はかなり下をねらうことになります。稲垣先生の弓力は19kgであり,他の3例(21,21,17kg)に比べても中程度です。これでは,的に矢が届きません。
 上の長さをもとにすれば,hが130cmならば,身長は148cm前後ということになるでしょう。
 稲垣先生が130cmという値を自身の例に用いていることは,相当におかしいことです。(身長が163cmならば)

43:前三さん
身長163cmの人が、81cmくらいの足踏みを開くと、床から頭頂部まで、156cmくらい。頭頂部から頬までは、10cmくらいとすると床から頬付け=拳の高さは146前後になるはず。とすると130cmの記述は疑問があるということですよね。

逆に130cmが正確なら、頬から頭頂部まで約10cmプラス足踏みによって下がった分5.6cmくらいで身長145から7くらいということですか。
数式は自動的に読み飛ばしていたのでわかりませんでした。お問い合わせされてはいかがでしょうか?

44:とおりすがりさん
 紹介された書籍の該当する数ページを読んだだけでも,「科学的」とする検証の過程にかなり重要な疑問が出てきました。一人の先生を神聖化するのではなく,再検討も必要でしょう。
 「弓道」誌でOB(?)らしき先生が率直な発言をされているのは,そのような後輩への忠告でもあるのではないでしょうか。
 どこかで,科学的・生理学的に根拠のない技術論は無視する,と述べている方がいましたが,一人の「科学的」先生を単に信奉するのは「科学的」ではなく,盲信に過ぎません。数式もデータも検討せずに信じ込むのも,「科学的」態度ではありません。

45:紅一入さん
とおりすがりさん

 同感です。(数値的な部分はいまいちついていけてませんが・・・)
 前に、「亡くなられた偉大な先生のマイナスイメージ云々」と書きましたが、それは人格や事跡に関することで、技術的・科学的なことに関してはどんどん検証されてしかるべきと考えます。

46:弓を引く人さん
>とおりすがりさん

「お詫び」
スミマセン、早とちりしてました。hの件はやはり1.3ではおかしいですね。私自身のデータを例の式に入れてみますと、実際に行っている足踏みの広さと一致しましたので、安易に書き込んでしまいました(私の場合は身長から21p引いた数値がhになりました)。

ただ、あの式の問題点は、体重や身長の割に強い弓を引くと、足踏みが段々と広がってしまう所にあります。稲垣先生も本分の中に「画一になることを警戒する必要がある」と仰っています。まあ、その通りだと思いますが、足踏みの広さに、弓力のパラメータを含めることは少々議論の余地がありますね。力学的には釣り合っていると思いますが、自分が弓力30sを引くとすれば、足踏みは130p以上になってしまいますから・・・。

とは言え、稲垣先生が他に色々調べられた技術的・科学的な理屈には現在のところ異論はありません。皆さんは如何でしょうか?
私も技術的・科学的に更に研究(生理学や力学的に)が深まれば良いと思っています。そうすれば、自ずと射法の混迷は解消されていくことでしょう。そして、古人が射を「歩射・騎射・堂射」と分けて考えていた、合理的な「弓」に戻る事が出来るのだと思います。


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