竹矢 節への着色は (投稿11件)[1〜11]


1:てるてる坊主さん
皆さんこんにちは、よろしくお願いします。

ところで竹矢の節の凹んだ所に赤く着色している矢を時々見るのですがこの赤く(又はピンクに)塗っている意味、目的は何なのでしょうか?

同じ銘の竹矢でも着色している、いていないのがあったりするので竹矢の値段を区別しているのでしょうか?

2:ああるさん
走り羽の位置を示している、と伺ったことがあります。
筈を見なくても、向きをあわせることが出来るんですね。

3:赤城さん
射付けの窪みと走り羽は自分の正面に来るように作ってあると思います。
私はただ視力が弱い人もいるので見やすく窪みに色をつけていると思いますよ。

4:お知らせさん
窪み(枝を取り去った跡)は、乾燥して干割れ(ヒビ)が始まりやすい場所ですので、拭き漆などをしていない矢でもここだけはぼったりと漆などでコーティングして、ある程度乾燥を防ぐようにしているのだと思います。
この頃は赤く目立つものをよく見かけますので、矢番えの目印にされている方も多いのだと思います。

5:お知らせさん
先ほどの内容の訂正です。
「枝」という大げさなものでなく「芽」ですね。

6:てるてる坊主さん
ああるさん、赤城さん、お知らせさんありがとうございました。

一つ弓道の知識が増えたような気がします。またよろしくお願いします。

7:光点師さん
竹矢の箆は火を入れて矯めます。
節が抜いてないと、節で塞がれ、閉じている空間内の空気が火入れの熱で膨張してバーーンッ。
「節を抜く」といっても空気が通るほど小さな穴をあければいいのであって、この穴をあけるのに、「内あけ派」の矢師と「外あけ派」の矢師がいます。
「内あけ派」の矢師は、矢尻側・筈側から工具を入れて中の節(隔壁)に穴をあけます。「外あけ派」の矢師は、堅くて強度のある芽の部分に、外側から細ーい工具を使って本当に小さな穴をあけ、空気が通るようにします。後でその傷から水等が浸入して箆が傷まないように、矧いでからその小さな穴を防水・強化の意味で漆で塞ぐのです。

本来はそういうことで、芽の部分に、漆の塗ってある矢と塗ってない矢があったのです。
ただ最近は、装飾の意味で「内あけ派」の矢師でも、芽の部分に漆を塗っている方がいらっしゃるかもしれません。

上は実際に矢師に聞いた話です。

8:お知らせさん
光点師さん

外開けというのがあるのですね。
勉強になりました。

9:ヨーソローさん
途中から失礼します。
竹矢購入の都内の弓具屋さんに朱を塗って欲しいとお願いしたところ、この意味は「血のり」を表現しているので当店では塗りませんと断られてしまいました。
仕方ないので自分で娘のマニキュアを借り塗っています、満足すべき出来映えですよ、参考まで。

10:てるてる坊主さん
光点師さん、ヨーソローさんありがとうございました。

光点師さん、私も外開けて言うのを初めて聞きました勉強になりありがとうございました。この外開けの矢をどの矢師さんが行っているのか他人の矢をこっそり注意深く見てみたいと思います。

又、ヨーソローさん実は私もこの「血のり」説を聞いたことがあります。これが本当なのか、またこれが定説になっているのかと思い皆さんに質問させていただきました。

私の聞いたのは、この血のりは何回の何回も数多く獲物に命中してしとめた証であって、いくら拭いても節の凹んだそこだけが、血のりとして赤く残っている。

そんな訳で的中するおまじないで、競技には大変よい縁起のある矢である。しかし競技以外の、礼射やお祝いの場合には血を連想してしまいますのでその矢は使わないようにと聞きました。

11:ヨーソローさん
てるてる坊主さん 、「血のり」の意味有り難うございました知識が一つ増えました。


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