竹弓の破損原因と防止対策 (投稿46件)[1〜46]


1:grazzeさん
先日、購入後4か月の竹弓を破損させてしまい(鳥打〜胴部分でコウガイ発生)、現在、修理に出しています。

予備弓の持ち合わせがなかったこともあり、夏場、しかも今年は特に高音多湿で環境が良くないと思いつつ、かなり慎重に使っていたつもりでしたが、裏反りがまだまだ深い(23〜24センチ)で常用していた(馴らし不足)だったことと、成りの調整のために1週間程度弦を外した後の行射が、結局張り込み不足だったと思います。

今回、私は高い授業料を払って少し弓の管理方法を学んだつもりですが、今後の参考にさせていただきたく、皆様の経験等も差し支えない範囲でご教示いただければ幸いです。

2:黎明使いさん
環境の変化を気にされるなら毘沙と言う弓袋(入れたまま張ることが出来ます)があります。
また、弓を引く前は手拭を使い弓をシゴキ温め弓にこれから引く準備をさせます。これをするしないでかなり大きな違いが有ります。

3:kurichaさん
その程度の裏反りなら、特別深いとは思わないですけどねえ〜・・・

気になったのは

>>1週間程度弦を外した後の行射

じゃないかな〜・・・ 弦をかけてから実際に引くまでにどのくらいの時間をおいたでしょう? そこが気になります。(ちゃんと成りが落ち着くまで時間をおきましたか?)

ちゃんと張り顔見てから行射されましたか?その点も気になります。

4:kurichaさん
>>毘沙と言う弓袋

これね〜、今回の場合はちょいと不向き・・・

というは、この弓袋あくまでも「急激な温度変化の緩衝」にはなるんだけど、長期的な防湿や温度の変化の対策にはあまり効果は望めません。

「暖かい部屋から涼しい部屋に移動した」には効果はあると思います。

で、この弓袋、弦を張った状態のままでは収納はできません。

「弓袋に入れてから弦を張る」で、出すときは「弦を外してから弓を取り出す」なので・・・ ちょいと不便。

5:枕流さん
弓が故障したときはホントへこみますね。
私も経験あります。
でもね、弓は壊れるものですよ。
冴える弓程壊れる確率が高いとも言います。
大事にしていても壊れるときは壊れます。
修理して使えばいいことです。
冴える弓は外竹変えても結構冴える弓になって返ってきますよ。あくまで私の経験上の話しですが・・・

6:師柴宝峯さん
シナシナしてれば折れにくい物で、カチカチだと折れやすい!
物理の話は良く解りませんが、一般的に皆さんが理解できる所では?
話がちょっとズレますが、話題の凜もその口。

7:grazzeさん
暫く留守にしている間に幾つものお答えを頂戴し、多謝です。

また、最初の投稿において、括弧の位置等文中お見苦しい点がありましたこと、お詫び申し上げます。

頂戴したそれぞれのお答えへの私の回答はまた後ほどとさせて頂きますが、まずは御礼まで。

8:grazzeさん
久々に時間が出来ましたので、皆様から頂戴したお答えに回答いたします。

黎明使い様>

行射前後の空拭きはかかさないようにしていたんですけどね。。。トホホです。

「毘沙」ですか。少し収容に手間がかかりそうですが、夏(炎天下)、冬(極寒)の道場通いに良さそうですね。

kuricha様>

裏反りは20センチを理想として反りを殺してきておりました。
弦をかけてから行射までの時間は1時間程度です。

成りは安定していたつもりでいたのですが、弦をかけっぱなしでいましたら、入木過ぎ(弓幅を右に大きく張り出すほどの)、上成りやや弱めの状態に移行してきていましたので、弦を外しておいてみた次第でしたので、結果的には安定していると見た状態が弓の正しい姿ではなかったということでしょうか。私の弓を見る目が未熟だったと。。。

今回8射目で故障したのですが、1、2射目で弦音に違和感を感じた時点で使用を控えればよかったです。

枕流様>

おっしゃるように冴える弓だと良いのですが。

私は実は、冴える弓、鈍い弓の体感が今ひとつないのですが、私の拙い射技でも、それなりの弦音が立ち、矢勢の出る(観的の人にちょっと怖いくらいの勢いと言われるくらいの)弓ではありました。

師柴宝峯様>

カチカチ弓=良い弓、ということでしょうか。

9:師柴宝峯さん
私的に、カチカチ=冴えにつながると思っているのですが…?
感覚の問題かも知れませんが…?
逆にシナシナな方が最後まで押し出せる!
そう言う意見も有るかも知れませんね?カチカチが、シナシナより故障が多くなる事は仕方のない事だと思います。

10:kurichaさん
なるほど〜・・・
ちなみにその状態なら私なら弦をはずさずに下を踏むかな〜?(入り木過ぎの方向に向かった時点で、まだ安定していない感じがするので)

どのていど下を弱めるかもそれぞれの好みですしね。

まあ、一つ一つが勉強ですよね〜

11:養心さん
>>1:grazzeさん
>先日、購入後4か月の竹弓を破損させてしまい(鳥打〜胴部分でコウガイ発生)、現在、修理に出しています。

>>8:grazzeさん
>成りは安定していたつもりでいたのですが、弦をかけっぱなしでいましたら、入木過ぎ(弓幅を右に大きく張り出すほどの)、上成りやや弱めの状態に移行してきていましたので、弦を外しておいてみた次第でしたので、結果的には安定していると見た状態が弓の正しい姿ではなかったということでしょうか。

新弓(竹弓)が安定するには、二夏を過す。と云われています。最低でも一夏は十分観察をしながら育てなければいけません。

その間に、弦を張りぱなしする時は弦が動かないように調整器を取り付けて置きます。

修理が出来上がったら、今回の経験を生かされて、お気に入りの弓に育ててください。

下記の記事が参考となれば幸いです。

http://42875218.at.webry.info/200808/article_3.html

12:grazzeさん
また暫く留守にしている間に多数ご教示いただきまして、ありがとうございます。

師柴宝峯様>

そのシナシナ、カチカチは、引き味とはまた別なのでしょうか?その辺りの間隔の微妙なところが竹弓の難しさであり、面白さでもあるのでしょうか。

ちなみに私の弓は冴えるかどうかは別として弓具店の人や道場の先輩方が「めったなことで壊れない、頑丈(カチカチとは違う?)な弓」とおっしゃる銘の弓でした。

kuricha様>

下を踏むところまではしていませんが、弦を外す前には、それなりに下をしごいていました。

入木過ぎ、上成り弱めということ(と、私が感じていたこと)について、道場で同じ銘の弓を使用されている先輩は上下のバランスは気にしなくてよいのではないか、入木過ぎることについて、姫反節の辺りを出木方向に押すだけでよいのではないかとおっしゃっていました。

養心様>

貴殿のブログの方も拝見しました。今回の私のケース(弦を張りっぱなしにしておくと入木過ぎになることがある)に当てはまっており、とても参考になりました。

ところで私は恥ずかしながら調整器を使ったことがないので、ご教示いただければ幸いです。

(弓個々の状態にも拠るとは思うのですが、)今回のように張りっぱなしで入木過ぎになるのを防ぐ場合には、矯正するくらいのつもりで深く調整器を掛けるのでしょうか、それとも現状を維持(固定)する程度でしょうか。また、調整器をかける位置は矢摺藤と握りの間辺りだけになるのでしょうか。拝見したお写真からは、矢摺藤の位置で弦を固定する程度にかけているようにお見受けするのですが。

13:kurichaさん
う〜ん・・・弓の破損箇所を見る限りでは、入木よりも「下が強すぎるため」が原因と思うのですがね〜・・・

下をしごく・・・あまり効果ないんじゃないかな〜。 私にとっては、その先輩の見立てもアヤシイ気がする・・・(まあ、そこまで言ったら誰を信じれば良いのか・・・という事になりますが)

14:養心さん
>>12:grazzeさん
>ところで私は恥ずかしながら調整器を使ったことがないので、ご教示いただければ幸いです。
ブログで調整器の使い方を示したつもりでしたが、説明不足でご理解いただけなかったようですね。

弦の納まりが入木でちょうど良い具合の弓を、弦を張りっぱなしにして置く場合は、
現状維持するために弦を固定させて置きます。

この場合に用いる器具は、調整器と言わずに、固定器と言うのが正しいのでしょう。

形状も調整器とは異なっており、自分で作成した物を使っております。
固定器を取り付ける位置は矢摺り籐の籐頭あたりの一ヶ所でよろしいのではないかと思います。

>>3:kurichaさん
>気になったのは
>>1週間程度弦を外した後の行射
>じゃないかな〜・・・ 弦をかけてから実際に引くまでにどのくらいの時間をおいたでしょう? そこが気になります。(ちゃんと成りが落ち着くまで時間をおきましたか?)

私も気になりました。
新弓の内は前日から弦を張って置くか、最低1時間置いてから使用された方が、弓の故障防止となります。

15:grazzeさん
皆様、さらにご教示頂き、ありがとうございます。

kuricha様>

下を踏むところまでやりきれなかったのは、(どのくらい下を弱めるかということについての)私の迷いというか、自信のなさです。

その辺りが結局、中途半端な処置になってしまい、逆に弓に負担をかけていたのではないかと反省しています。

養心様>

固定器の件、私の理解不足にもかかわらず、ご丁寧にご教示頂き、ありがとうございます。

弓が修理から戻ってきましたら、固定器を作成し、使用してみたいと思います。

また、弦を張ってから行射するまで1時間ほど空けたつもりでおりましたが、張り込み不足だったのかも知れません。正直言って油断がありました。

16:大魔神さん
皆様

今回の一連の文章で教えてください。
grazzeさんの竹弓の扱いは100点ではなかったかもしれませんが、自分レベルの人間が考える限りでは悪くは無い扱いと思います。
またニベ弓ではないため、高温多湿という状態は竹が伸び易くて破損という点では悪くない環境のようにも思えます。(形は狂い易いとは思いますが)
 今回の取り扱いの方法で早々に破損してしまうというのは、取り扱いより、弓自体の出来栄え(素材を含め)のほうが主原因ではないかと思えますがどう考えられますか?

17:紫弓さん
 個人的に思う事を書き込んで見ようかと思います。手入れに関しては大魔神さんと似たような所を考えてしまいます。弓自体の話の前に多方面からちょっと。

 ここまでのスレだと弓のみの性能を語りすぎではないでしょうか?確かに道具のカテゴリーですが、使い手であるスレ主さんの技術や手の内に言及せず、ただ手入れが悪いと言うには早い気がします。

いろいろな手の内がありますが単純に、
・弓が壊れやすいが安定しやすい手の内
・弓が壊れにくいが安定しにくい手の内
 の2点を両方とも癖ではないとしたら、どの様にとららえていますか?

 通常通りの残心では弓が倒れている以上、笄の発生率は高くなります。私はこの点を手の内に焦点を当てて見ています。
ただ、上が弱かった下が強かっただけでは根本的な解決にならないような気がしております。

18:養心さん [url]
私は、笄(こうがい)が発生するメカニズムについて、考えられる範囲のことをお話します。
全くの素人的な考えですので正しいかどうかは分かりません。ですから参考程度にとどめて下さい。

竹の肉厚は、細い繊維が集まって出来ています。
その繊維は、表皮に近くなるほど繊維の太さは細くなり、密度が濃くなっている。

@弓を引きしぼるにしたがって、
1.外竹の表皮(繊維)が引っ張られて伸びていき、外竹繊維が張力の限界を超えると繊維が破断されて、表皮が外にはじけて外竹に笄が発生する。
2.内竹の表皮(繊維)は圧縮されて縮んでいき、内竹繊維が圧縮力の限界を超えると繊維が押しつぶされて、表皮が外にはじけて内竹に笄が発生する。

A引き絞った弓の弦を離すと、
1.伸びていた外竹繊維が、いっきに圧縮されて、繊維がその圧縮スピードに追いついていけずに繊維が外へ飛び出すようにはじけて、外竹に笄が発生する。
2.縮んでいた内竹繊維が、いっきに伸びて、繊維がその伸びるスピードに追いついていけずに繊維が外へ飛び出すようにはじけて、内竹に笄が発生する。

笄は、単純な応力の作用だけで発生することでは無く、気温や湿度、それらの急激な変化、
素材そのものの耐久性と弾力性のバラツキなどや、射手の射技術も、笄が発生する要素になる。(材料力学の学識はありません。素人考えです。)

したがって、笄が発生した時に、何が直接の原因であったかと断言することは難しいことで、根本的な解決策も見つからないと思っています。

19:kurichaさん
>>取り扱いより、弓自体の出来栄え

申し訳ないのですが、判断できません。あなたの引き方、扱い、弓の成り、どの一つも実際に見たわけではありませんので・・・

一応、自分自身でできる留意点を述べたつもりなのですが・・・ 「私であれば、こうやってるよ」という意味合いです。

弓自体の出来栄えといっても・・・弓師や弓具店が見逃したかもしれないミスを我々素人が購入時に見抜くことも難しいでしょうし。

20:紫弓さん
養心さんへ
 返信ありがとうございます。拝見した率直な感想としては、竹に紐張っただけの握りが真ん中の丸い弓でも起こることしか書いてない様に見えます。失礼ながら、手の内の指示が無い以上、「引っ張って離したらショックがあるから壊れる」にしか見えないと言うのが現状です。
 物理的に言えば単位ベクトルが一つ消えてると言えるでしょう。しかい、材料力学を別にしても盲点がそこにできているように見えます。経年劣化があるにせよ、笄を出しやすい方がいるのは分りますよね。それをどの様に見ていますか?
 握りが真ん中に来ていればそれを言う事も有りません。しかし、和弓は上長下短である以上、この説明こそが基本的な性能の根本的な解決につながると考えています。それを説明せずに上下の強弱を語るには、歯がゆさを感じています。皆さんはどの様に考えているのでしょうか?

 今回はその論点として手の内に焦点を当てて見ました。これが見えてくれば使うべき弓も決まってくるだろうし、強いては懸けや射形の選択まで行き着くように思えます。

21:大魔神さん
紫弓様
 なるほど確かに射の影響も原因としてはありえますね。納得です。
kuricha様
 コメントに対し否定的に考えているわけでは有りませんので初めに。
取り扱いのコメントは納得できることばかりです。

grazzeさんの弓の扱いだけで考えると
カバーしにくい点があり、純粋に疑問をもった次第。弓の現物や周囲の環境、あるいは弓の日頃の保管、射パラメーターは結構ありそうですね。 

道具の件は、自分が弓具やさんへいって出してもらった時にお店によって、ごくたまにですが節に割れのあるものがあったり、出来があったり、鳥打のひねりがこれは弓がひっくり返りそうだというレベルのものがあるためです。但し、現物見ていない以上はこれも可能性の一つ程度ですが。

22:kurichaさん
>>ごくたまにですが節に割れのあるものがあったり、出来があったり、鳥打のひねりが・・・

 こういった物を店先に並べちゃイカンですよね。店の信頼を失くしますよ。

竹と側木の接着にムラがあるなんてのは我々では判らないですけど

23:grazzeさん
皆様ありがとうございます。


最初にスレを立てた時の文章が不十分で申し訳ありませんでした。皆様がご指摘されるように、私は、弓の破損する原因について以下の3つに大別されると考えております。

(1)弓自体の出来不出来
(2)管理方法
(3)射技

このうち(1)は、弓の姿から明らかに避けたいもの以外、判断することは難しく、弓師さんや弓具店を信頼する以外にないと思います。

(2)については本人の心がけ次第で比較的容易に実現出来るものですので、私はまず、このファクターにかかるリスクを何とか最小にしたいと思った次第です。

勿論(3)も大きな要素であると認識していますが、如何せん一朝一夕に何とかできないものもあろうかと存じます。私の知る範囲では、@べた押し、A過度に弓を握る、捻り込む、といった引き方は弓を破損させやすいでしょうか。

自分自身@、Aに該当する自覚はあまりないのですが、B上弦を引くような引き方(上成りに負担をかける?)には心当たりがあります。

さらに恐縮ではありますが、射技の面で弓を破損させ易い引き方について、ご教示いただけると大変幸いです。

24:紫弓さん
grazzeさんへ
 私は先に述べた通り、癖でないとしたらとの話を仮定しました。なので、今回の論点はBにあるような部分を考えることになるかと思います。いきなり射技迄言ってしまうとかなりの誤解を生む可能性があるので順序を立てて見ます。

簡単な道筋を考えると
1、握りの位置のおかげで矢はどの様に飛ぶか?(私は、弓の見方はここからだと考えてます。)
2、上下の狙い(射距離)の違いで負担のかかる位置はどう移動するか?(上成りの捩れの問題もここにあると思います。)
3、更に上下の狙い(射距離)を変える際にそれに見合った手の内があるか?(この点は冴えの理解もでてくると思います。)
 その後に手の内から射や弓自体の選択に迫られると思います。まず、3までを考える必要があると思います。

 では、順序通り1についてちょっと分りやすく質問してみます。
・通常の3分の1を基準としたの握りの位置を、上・下に変えたらどの様な矢飛びになりますか?
 どの様にお考えでしょうか?

25:grazzeさん
紫弓様>
通常の3分の1を基準としたの握りの位置を、上・下に変えたらどの様な矢飛びになりますか?
 どの様にお考えでしょうか?>

 申し訳ありません。正直なところあまり力学的に考えたことがありませんでしたが、距離が短い方が先に復元する訳ですから、仮定されたような握りの位置ですと、離れの瞬間、矢には下向きの力が先に加わり、矢の重心から前を下に向けるような飛び方になりましょうか?

26:養心さん
>>23:grazzeさん
>、@べた押し、A過度に弓を握る、捻り込む、といった引き方は弓を破損させやすいでしょうか。
@Aの「手の内」は、弓を破損させやすいと云える要素ではありますが、笄への影響度を考えた時に、理想に近い「手の内」であっても笄は発生すると思います。
「手の内」は、笄よりも「矢速」と「矢飛び方向」と「矢乗り」に与える影響が大きいと考えております。

>自分自身@、Aに該当する自覚はあまりないのですが、B上弦を引くような引き方(上成りに負担をかける?)には心当たりがあります。
上弦を引くような引き方は、笄が発生する要因になるでしょうが、そのもの単要素が影響することよりも他の要因と複合して笄が発生すると考えております。

下弦を引き取るような馬手「手の内」を工夫することが、その対策になると思います。

>>20:紫弓さん
>経年劣化があるにせよ、笄を出しやすい方がいるのは分りますよね。それをどの様に見ていますか?
笄を出しやすい方(人):並弓を使用していて矢束が85cm以上の人、もしくは二寸伸び弓を使用していて矢束が90cm以上の人は笄が出やすいと云えるのではないでしょうか。
その他に、弓手の「手の内」の違いもあるかも知れませんが、その違いの影響度は矢束の影響と比較したら低いものと考えています。

>握りが真ん中に来ていればそれを言う事も有りません。しかし、和弓は上長下短である以上、この説明こそが基本的な性能の根本的な解決につながると考えています。それを説明せずに上下の強弱を語るには、歯がゆさを感じています。皆さんはどの様に考えているのでしょうか?
和弓は上長下短であるがゆえに、上下に強弱が存在するのが必然と考えております。

>>24:紫弓さん
>・通常の3分の1を基準としたの握りの位置を、上・下に変えたらどの様な矢飛びになりますか?
>どの様にお考えでしょうか?
弓を逆さまにして射るなんて、考え様も無いことです。

27:紫弓さん
養心さんへ
>>必然と考えております。
 だったら尚更の事説明をするべきかと思います。
>>弓を逆さまにして射る
 いやいやそれは誤解です。通常の握りの位置から数センチ上下させた場合の話です。
>>その違いの影響度は矢束の影響と比較したら低いものと考えています
 矢束の違いは、道具の扱いの部分で考えるべきでしょう。先に述べたとおり、力自体は見てるけど方向は見えてない様に見えるのですよ。なので、今回論じるべき点は、力の方向の部分でしょうから影響度は同じと考えてます。
>>理想に近い「手の内」であっても笄は発生すると思います。
 その理想においての使い分けです。好みや冴えはここら辺だと思いますよ。ただ弓を見ただけで選ぶのは好ましい選択とは思えません。
>>「手の内」は、笄よりも「矢速」と「矢飛び方向」と「矢乗り」に与える影響が大きいと考えております。
これは機能に重点を置けばそうなると思います。この部分は考えるか否かの分かれ道に思います。
>>下弦を引き取るような馬手「手の内」を工夫
 これは私は壊れる可能性増やす可能性を考えてます。ただし、的中の精度を高める事も可能でしょう。弓手の手の内との整合性も考える事になるでしょう。(この場合素手に近いの方がいいと私は考えてます。)これは、まず3が終わるまで待ってみましょうかね。

grazzeさんへ
 私の質問の仕方も悪かったのですが、ちょっと表現が読み取れなかったので、多分あっていると思うのですが、私の回答を書き込みますね。

・握りが基準より下に位置する場合は、握りより下の復元が早いので矢が上に飛ぼうとします。
・握りが基準より上に位置する場合は、逆に握りより下の復元が遅まるので矢が下に飛ぼうとします。

と、このような点を考えます。これは仕掛けや筈の位置も共通に考えられる部分だと思います。

では、2の上下の狙い(射距離)の違いで負担のかかる位置はどう移動するか?
に移っていきますが、どこを見るべきだか分利にくいのでまず上成りの負担と捩れの負担を別々に考えて見ましょうか。

・下を狙った場合(近距離)と上を狙った場合(遠距離)では、上成りの負担の位置はどの様に上下しますか?
・又、捩れの負担の位置は変化しますか?

この部分あたりから使い分けになるかと思います。

28:grazzeさん
紫弓様>

申し訳ありません。弓の上下を真逆(上1/3、下2/3)を想定されていると理解しておりました。

・下を狙った場合(近距離)と上を狙った場合(遠距離)では、上成りの負担の位置はどの様に上下しますか?
・又、捩れの負担の位置は変化しますか?>

これは胴の退きではなく、弓手の高低で狙いを調整する場合を想定されていると理解してよろしいですか?

上を狙う(例えば遠的の)場合において大三から引き分けてきたとき、弓手は通常の近的の狙い(下を狙うとき)に比べて高い位置でとどまる一方、馬手は通常の近的の位置まで引き取ることになりますので、上を狙う場合は相対的にみて上成りを多く矯め、さらに先端寄り(握りから遠い)部分に負担をかけることになりますか(矢飛びは弓手え手の内の下押しでカバーしますが)?

と、私はこのように考えますが、いかがでしょうか?違っていたら申し訳ありません。

29:紫弓さん
ご返信ありがとうございます。
>>弓の上下を真逆
 やっぱり誤解を招いた様で申し訳ないです。ある意味故障の最頂点とも言えるでしょうけど、手の内を視点する意味がなくなるので置いておきます。
>>弓手の高低で狙いを調整する場合を想定
 腰を切っても手の内は腕に従っているのでそこまで分けなくてもと思っていたりします。もちろん弓手の高低のほうが分りやすいと思います。
>>上を狙う場合は相対的にみて上成りを多く矯め
 と言う事は下を狙う場合は真逆と考えていいのですね。ちょっと一度詰めていきましょう。

 矯めと言うのは、捩れも含めた負担をさしていますか?そうであるならこれを縦横を別に見ていきましょう。
・上成りの負担が分散するのは、どちらを狙った場合でしょうか?(遠的の場合、馬手を下を切るのもここに起因していると思います。)〔縦の力〕
・弓の根幹を扱いやすいのはどちら狙った場合でしょう?〔横の力〕
この順で見ると次へのステップを踏みやすいと思います。

 ちょっと別ですけど下押しは、親指の曲がるべた押しと別で、上押しの反対の意味で捉えていいですか?こればかりは共通認識の問題なんで申し訳ないです。
 と謝っておきながら何ですが、違っていたら違っていたなりのプロセスがあると思うので、気楽に又自信を持ってお答えされてもよいのではと思いますよ。(実の所、手の内で弓を選ぶ必要の無い理由だってあると思っています。ただ私は道具の統一性で選べなかった口です。)

30:grazzeさん
紫弓様>
返信が遅くなりました。色々とお気遣い頂き誠に恐縮です。また、懇切丁寧にお付き合い頂きまして、誠にありがとうございます。

上下の狙いの違いに関し、私は遠的と近的の違いを想定しておりますので、念のため。

>上を狙う場合は相対的にみて上成りを多く矯め と言う事は下を狙う場合は真逆と考えていいのですね。
やや極端ですが、違いを明確にするため、上記の場合は、真逆になることを想定しております。

>矯めと言うのは、捩れも含めた負担をさしていますか?
申し訳ありませんが、仰るところの「縦の力」のみを想定しておりました。

>上成りの負担が分散するのは、どちらを狙った場合でしょうか?
先に申し上げましたとおり、遠的の場合において大三から引き分けてきたとき、弓手は通常の近的の狙い(下を狙うとき)に比べて高い位置でとどまる一方、馬手は通常の近的の位置まで引き取ることになりますので、上を狙う場合は相対的にみて上成りを多く矯め、さらに先端寄り(握りから遠い)部分に負担をかけることになると考えております。すなわち、遠的の方が上成りへの負担は分散しない(上成りの上部に負担が集中する)と考えております。

>弓の根幹を扱いやすいのはどちらを狙った場合でしょう?
近的の場合、上押し(遠的が下押しを使うのと相対的にみて)で押し切る訳ですので、角見の力をよりダイレクトに弓に伝えることができ、従って、近的の方が弓の根幹を扱いやすいと考えております。

>ちょっと別ですけど下押しは、親指の曲がるべた押しと別で、上押しの反対の意味で捉えていいですか?
そのように理解しております。

>実の所、手の内で弓を選ぶ必要の無い理由だってあると思っています。ただ私は道具の統一性で選べなかった口です。
お恥ずかしながら、私は一般的に良いとされる弓の姿のみで選びましたので、そもそも手の内との関係は考えておりませんでした。

31:紫弓さん
grazzeさんへ
>>遠的の方が上成りへの負担は分散しない(上成りの上部に負担が集中する)と考えております。
 成る程、その通りです。となれば、引き成りでも張り顔でも分かる通り、曲線の変化の大きい場所に負荷をかけなければ壊れにくいとも言えそうですね。これは「矢飛びと破損度」の良い例になるかもしれません。
 実は「分散」と言う言葉を使ったのは、カッコの部分の視点をどう見ているかを知りたかった節があります。個々の位置の分散か負担分散の最大点の位置かです。これは手の内の視点大きく変わってしまいます。(実に個々の分散だと、全体でねじれを使えると論点を濁す事が可能になってしまいます。素材の話ならいいのですがそこで手の内に言及しないと、弦張っただけの丸い弓でもいいのではないかと疑問が現れたりします。)

>>上押し(遠的が下押しを使うのと相対的にみて)で押し切る訳
本当にその通りだと思います。ちょっと言葉を弓視点に変えて見ます。そもそも、上端(末筈側)に負担がくるとするならば捩れの位置も弓の中心から遠くなりバランスをとる事は困難になります。しかし、上成側に負担が来るならば、縦の力と横の力が合成されやすい状態なのでバランスも取れるでしょう、ただその事が故障も増える可能性があると思えます。この部分は矢飛び性能も含まれるでしょうが、「バランス性能と破損度」の面が大きいと思います。

 ここまで読めば弓が上長下短を考えるにしても2次元的な成りだけではいけない部分があるのは見えてきますよね。上成りの捩れの大小も選択するべきだとは思います。(これの部分は同じ引き方でも好みの問題です。実際弓師さんの苦労の見える部分でもあると思ってます。)
 
 さて、これで2までの大まかな弓自体の性能が見えてきました。ここからはいよいよ実際の手の内と弓自体の兼ね合いになると思います。既に上押し下押しの概念が出ているので上下縦方向への可能性は見えました。ここで横方向あるいは立体的に影響のある部分を探す必要があります。3に移る前に、その指針になりそうな手の内のつくりがありそうか考えてみてはいかがでしょう。
・手の内の方法や種類はどの様なものがありますか?
 私自身の答えは用意してあるのですが、ここでどのような答えが出てくるのか興味があったりします。

32:grazzeさん
紫弓様>

>手の内の方法や種類はどの様なものがありますか?
弓の捩れ(横方向への力のかかり方)に対する影響という視点からのみ見れば、手の内の作り方としては、大三でどの程度控えるかという点に絞られると考えております。すなわち、会での形と言いますか、力のかけ方としましては、いずれも的方向へ押し切る点では同じですが、@拇指根を支点として内竹右角を点で押す(弓返りの回転力により強い力を与える)か、A虎口全体を使って内竹中央から右角にかけて面で押す(弓返りの回転力は弓全体の反発力と適度な入木によって生じる回転力により自然と生じさせる)か、の二つに大別されるものと考えております。

やや話を先取りするかもしれませんが、上記のとおりだとしますと、元々馬手の引く力によって(弓の両端、とりわけ弓を引くことによる変化幅が大きい上端)から握りに向けて時計回り方向の捩れが加わっている弓に対して、@の場合は、握りから上端に向けて反時計回り方向の捩れを積極的に加える訳ですから、上成りにかかる負担はより大きいと考えられます。さらに上端(とりわけ影響が大きいと考えられる上成りのみ取り上げて話を進めますが)から握り方向への時計回りの捩れ都、握りから上端への反時計回りの捩れが拮抗する箇所(仮にX点とします)で上成りに対する負担は最大になると考えられます。なお、これは全くの想像であり力学的な計算をした訳ではありませんが、縦方向の負担もX点で最大になるのではないかと考えております。と言いますか、縦方向の負担箇所は作用し合う縦横の力がバランスを保つためにX点に引き寄せられるような格好になるのではないかと考えております(これは金属製の巻尺で同じような力を加えてみると体感できるかと思います)。

33:grazzeさん
先の書き込みにおいて一部誤字等がありましたこと、お詫びいたします。

>元々馬手の引く力によって(弓の両端、とりわけ弓を引くことによる変化幅が大きい上端)から握りに向けて時計回り方向の捩れが加わっている弓に対して、

→括弧の位置が相違、正しくは「元々馬手の引く力によって弓の両端(とりわけ弓を引くことによる変化幅が大きい・・・」です。

>さらに上端(とりわけ影響が大きいと考えられる上成りのみ取り上げて話を進めますが)から握り方向への時計回りの捩れ都、・・・

→誤字、正しくは「時計回りの捩れと、・・・」

34:紫弓さん
返信ありがとうございます。
 驚くほどの先取りでした。今回の部分は計算の部分より、力学を取り扱う部分でしょうからある意味プラスマイナスで表せる部分な気がします。ある意味、消去法的な考えで選択する事になるだろうと思います。どんどん推し進めていきましょう。

 さて、問題の手の内ですが、
>>@拇指根を支点として内竹右角を点で押す(弓返りの回転力により強い力を与える)か、
>>A虎口全体を使って内竹中央から右角にかけて面で押す
 本当に先駆けてしまいましたね。確かにこの部分を条件にしたら、3も以外に簡単かもしれません。
・親指を曲げているのはどちらだと思われますか?(これが、何を持って冴えの部分とするかの部分だと思います。)
・@Aはそれぞれ遠距離・近距離にどちらに合うと考えられますか?(もう既に弓自体の力学は見えてますのでどうぞ。)
 この後、私の考えを書いて見ようと思います。

35:grazzeさん
紫弓様>
返信有難うございます。

>親指を曲げているのはどちらだと思われますか?
相対的に拇指が曲がり易いのは@でしょう(これは弓の強さや力のかけ具合にも拠ると思いますが)。支点が指先に寄る程可動域は狭まり、指を伸し難くなるためです。ただ、これは横よりも縦の力(上押し)に影響を受け易いと言いますか、@と上押しは無関係ではないかもしれません。

>@Aはそれぞれ遠距離・近距離にどちらに合うと考えられますか?
@と上押しが無関係ではないとしますと、遠的に向いているのは@ではないでしょう。遠近いずれにおいてもAかつ中押しが理想であり(遠的の場合は発の際に多少下押しを使う訳ですが)、そうした手の内でもって、弓に無理な力をかけることなく十分な飛貫中を得られるのが、弓の冴えであると私は考えております。
と言ってしまいますと、これまでの考察が水泡に帰すかもしれませんが。

36:紫弓さん
>>これまでの考察が水泡に帰すかもしれませんが。
 やっぱり私と逆の答えが出ましたね。ここまでに来て冴えをどう考えるかがみえてきましたね。
>>中押しが理想
 と言う事は遠的近的でも同じ引き方・手の内で使い分けする事も無いと言う事ですよね。すると他の道具も選ぶ必要が少なくなっていきますよね。当然といえば当然かもしれません。この部分が弓の選択まで行き着きにくい大きな部分だと思います。

>>親指を曲げているのはどちらだと思われますか?
 今回私がここで説明をしようと思った点は、弓の倒れと妻揃えについてです。単純に弓は上長下短で1の結果のように下の復元が強ければ必然的に弓の倒れは地面に対して、垂直以上になります。しかし、それを押さえるには上押しに対応する部分が必要になるでしょう。上押しや親指が曲がっていれば弓が倒れやすいのは理解できるかと思います。(私としては掌の水かき下のタコはありと見ています。)
 ここで手の内の説明をします。
T・近距離に飛ばす→弓を倒してバランスを取る→親指を曲げる事を求められる→曲がった部分を補うには立体的な弓の扱いである妻揃えが必要になる
U・遠距離に飛ばす→弓を倒す必要が無くなる→親指を曲げる必要なし(必要な分は曲がります)→単純に上下のバランスは道具で調整できるので、小指の妻揃えを行う必要なし
 両方とも中押しとしても、残心にて親指の間接は伸びている状態になります。前者は押し切るので的に親指が向いている状態、後者はそのままの形となります。
 と二つに大別される事になります。(親指を伸ばして妻揃えをする事は、親指を中指に重なる事になるのでしょう。)すると、@とAが逆である事が理解できるかと思います。
 これこそが、冴えの観念・引き方・道具の選択が見られる部分だと思います。
 Tは立体的であるので立体的に反動が得られます。Uは小指が逃げている分、横方向に力がかかるようになります。すると、冴えの部分の判断はTなら手の内への反動・影響が少ないかですね。Uは横方向に力を逃す弓返りの速さになります。
 なので、ショックの考えが違ってきたりします。すると、今回の論順と逆に手の内から順序を踏むことによっては成りの選定に消去法が組み上がるのではないでしょうか。ここら辺から無闇に合成弓が否定できない理由が出来たりします。この部分は
>>http://ecoecoman.com/kyudo/bbs200906itm/2007100921595482.html
に書いたりしてあります。ちょっと読みにくいかもしれないのですが49と53が私の説明の中核です。今までの流れと対比して故障率に見切りを付ける事が出来るかと思います。方法的にはTを選択する機会が多いのでこの事自体考える事は少なくなってしまいます。こういう部分は結構あると思います。なのでプロセス的に言えば、
>「成り含めた弓の上長下短+弓の素材性能⇔手の内」このようになっていたりします。

 私はここから先をTとUで懸け迄選択してしまったりしています。

37:grazzeさん
紫弓様>
返信有難うございます。

お示しいただいたスレにつきまして49、53を中心に拝読したのですが、理解力のなさか、浅学ゆえか、巧く咀嚼できず、誠に申し訳なく思っております。

紫弓様が最初に問題提起されたのは、
>使い手であるスレ主さんの技術や手の内に言及せず(以下略)
とのことであったかと思いますが、かなり乱暴に纏めますと、

@しっかり手の内を締めて(握り込むのではなく)、角見を利かせ、適度な上押しをかけて引かないと、発〜離れ(弓返りの過程と言うべきでしょうか?)において本来弓にかかる力とは逆の力がかかるため、弓に無用の負担をかけて破損につながってしまう。
Aそれが出来ない手の内であれば、下の弱い弓か、耐久性のあるグラス弓を使うべきである。

ということでしょうか。

今少しお考えを判りやすくご教示いただけますと大変幸いです。

38:紫弓さん
>>手の内を締めて手の内を締めて角見を利かせ、適度な上押しをかけて引かないと
 そうです。使用目的を理解していないと、機能性と故障率がごっちゃになる可能性を危惧いたしました。
>>それが出来ない手の内であれば、
 そうですね。先と同じ様に使用上の選択だと思っていいでしょう。 
 まとめ的には上長下短の特性は上下の狙いで変わり、手の内でそれを助長するので注意して使いたいというところです。
 機能性が上がれば破損率も高くなり、破損率が低ければ機能性は下がる。これらをどう説明するかで、冴えの認識も関して変わってきます。壊れる時は壊れると言うのは、この認識を説明した方がプロセスがわかっていいと思います。こちらはこんな感じですので大丈夫かと思います。


 合成竹弓の単純なプロセスを書きます。例のスレは本来はありえない順序の問い掛けである、合成竹弓を使うには成りを選ぶ必要があるとの始まりなので手の内決定することなく始まっています。本当のところ、今回のスレが達成された上で、例のスレとは逆の順序で成りを考える事になります。
 合成弓を使用しようとするが、手の内を決定する必要がある→合成素材を入れると弓内部の力は均等化・統一化する。→破損率が顕著になので素材の入れ方を考える必要がある。→それらを納得した上で成りや胴を選定する必要がある。
 こんな順序でしょうが、「弓の成りは、弓内部の力が均等化するので破損率に照らし合わせて選ぶ必要がある」が中核です。今回のスレが上長下短の縦の力であれば、例のスレは村取や素材自体やその入れ方なので横の力になっています。(本来は考えることの無い順序なので、混乱を招いているのは明白です。縦の力と横の力を同時に考えるという事は何を基準にしているかが見えてしまったりします。2点支持は成りの視点の縦の力・3点の不動点は立体の捩れの力(2点なら横)で見ていただけるといいと思います。)
 
申し訳ないです、まとめ切れなくて。

39:grazzeさん
紫弓様>

遅れ馳せながら返信ありがとうございました。

因みに紫弓様は具体的にどういった弓(懸けも選択されていると仰っていましたか)を選択されておりますでしょうか。

今後の参考として、差し支えない範囲でご教示いただければ幸いです。

40:紫弓さん
例のスレッドであまりにも権利の問題や故障の問題で荒れてしまった為、実は控えていた面もあります。今回は以外に流れがいいので書き込もうと思います。
 弓は今は永野一翠を使ってます。ちょっと前まで、南崎寿宝を治しながら使ってました。
 消去法的には下の強い弓は笄が出る率が高くなるので選んでいません。ただ、一般的な成りでは胴の強い弱いは好みです。合成のカーボン弓は必要以上に反動が強すぎて手の内の練習に成らないので選んでいません。単純な理由は弓を倒す必要のない手の内だからです。練習の段階的には柔らかい弓から硬い弓への選択が好ましいと思います。

懸けは正澄を現在使っています。
 私のは硬帽子で中途半端なぼら型ではなく突型の懸けです。割りとつまむことなく、指の関節を曲げて帽子を押さえる事の出来る懸けです。既製品の様に割と柔らかい作りだと、捻る事も手首の張りで引く事も出来る、柔らか帽子に次ぐいわば万能懸けになりえるような気がします。私のは帽子は硬く、弦道が違えば即暴発みたいなものを使っています。
 もっともこの懸けを使う理由は、手の内から肩の動きそして馬手の形になります。単純に比較的強弓を引く為でもいいような気がします。

私はこの様な感じで使っています。見て分ると思いますが私の手の内はUに成ります。いかがでしょうか。これで問題の道筋の3まで終わりました。ここからは補足か、射や懸けの選択に至る部分だと思います。

41:grazzeさん
紫弓様>
ありがとうございます。

私の弓選びは、ごく普通に上下の成りのバランスがとれ、手が小さい(指が小さい)ものですから、ある意味手幅だけで選んでいる節があります。愛用しているのは、(故障の話をしている以上、差し障りがあるといけませんので、固有名詞を明らかにするのは避けますが、)割と胴が強くメリハリのついた、どちらかというと無骨なイメージの弓です。懸けもごく普通の既製品です。

手の内はどちらかというとTに近い方ですから(理想は別として)、今後は、弓の選び方(育て方)をもう少し考えた方がよいかもしれませんね。

今回は、育て方を失敗した節があります。もう少し気長に矯正しつつ、育てた方が良かったです。

ところで、過度に捻ると弓は壊れやすい訳ですが、一部の流派(と言いますか、どちらかというと学生向けと思われる市販の弓道本)をたまに手にとって見ますと、「弓を捻れ」と書いていることがあります。こういう人達はどのような弓を選んでいるのか、興味があったりします。

42:ryuzoudouさん [url]
こんにちは。
たぶん、grazzeさんのいわれているような
>一部の流派(と言いますか、どちらかというと学生向けと思われる市販の弓道本)をたまに手にとって見ますと、「弓を捻れ」と書いていることがあります。こういう人達はどのような弓を選んでいるのか、興味があったりします。

の射術を下手ですが、やっています。

僕自身の弓の銘柄はあまりメジャーではないですが、そんなに変わったものでもないと思います。
竹弓ビギナーでまだ一年も引いていませんが、いまのところ形が悪くなるわけでもなく出木になるわけでもなく、笄も出ずに無事にきています。

弓を捻るといっても、強く捻るのは、弓を引き絞ってからなので、悪影響はないとおもうのですが、、、。

43:紫弓さん
grazzeさんへ
 私は流派では引いていませんので弓の銘はお任せます。個人的な視点ですがryuuzoudouさんの言われるように、斜面打起しの場合は構えた時点からは、大きく捻られる事はないでしょう。なので、今回の場合は、正面で押し切ったり、捻ろうとする場合が要注意だと思います。
 仮に斜面として手の内を選択した場合の破損度は、打越しの破損度が減るだけなので、先の条件は考慮すべき余地は有ると思います。ただ、これらは用途によるとおもいます。なので、手の内を視点にショックをどう逃せるかが問題だと思います。
 

44:grazzeさん
皆様ありがとうございます。

弓を壊さないようにするには、

@自分の射と用途にあった弓選び
A成りの変化も含めて適切な管理(育て方)
Bさらに手の内(弓手、妻手とも)の工夫

の一つ一つを慎重にしなければならないということでしょうか。

弓が直ってきましたら、一段と研鑽したいと思います。

45:紫弓さん
grazzeさんへ。
お付き合い頂きありがとうございます。
 やはり、手入れも弓選びも手の内の決定も慎重に行えると好ましいと思います。個人的には堅帽子使うなら例の選択を考えています。 
 私も含め大量生産された合成弓から始める事が多いので、本来の用法を知らず知らずに行ってしまう事があると思います。竹弓使うと言う事は、和弓本来の特性を生かすことにあります。その先は射術や好みによって選ぶ事になりますけど、できれば何故選ぶかを説明できると良いと思います。

46:grazzeさん
紫弓様>
こちらこそありがとうございました。
お蔭様で、これまであまり深く突き詰めて考えていなかったことを考えることができました。
44で書きましたように、一層研鑽したいと思います。
色々ありがとうございました。


ホーム > 弓道座談会 > 2009/06まで 弓具・設備編 > 竹弓の破損原因と防止対策 (投稿46件)[1〜46]

(c)デビール田中 : 問い合わせ