弓各部の厚みについて (投稿6件)[1〜6]


1:凜子さん
自分勝手な視点からなのですが…。
弓の各部の厚みについてなのです(-.-;)反動(振動)の伝わり方は弱い部分に集中してくるのでは無いでしょうか?
つまり握り部分厚い=寺内系統(反動少)
握り部分薄い=小山系統(反動大)
単純に裏反り多いい方が矢押しは良くなる気がします…?
しかし多くすればするほど弓は返りやすくなる物です。
結果返りずらくするために鳥り打ちや姫反り部分厚くする必要が出て来るものだと思います。
この相反した問題が解決する所は無いのでは無いでしょうか…?
弓師さんに是非お聞きしたい物です。
長文失礼しました。

2:ちゅんさん
 弓師でもないのに申し訳ありませんが、視点がちょっと違います。
 振動に関しては、寺内系の弓は引き成りが他の弓とかなり違います。胴が太く変形しにくく、上成りが細くて大きく変形しています。鳥打付近の反動で矢を送り出しているように感じます。小山系の弓は全体の変形を反発力にしているため、胴の部分も結構曲がっています。寺内系は握り付近の変化が少ないので、反動が抑えられているのではないでしょうか。設計思想の違いに過ぎないと思います。個人的な憶測ですが。
 因みに直心が細くなったのはU以降で、握りの太さが不評だったTを、グラスシートやカーボンシートの性能で改良できるようになった為で、重さ、矢飛びの悪さが不評だった粋を凛で改良したのと同じです。握りが細いから反動が大きいという訳ではありません。
 裏反りを大きくすると、弓を変形させた状態で弦を張るため、初期状態で弦にかかる張力が大きく、矢飛びは良くなりますが、裏反りだけで弓力を大きくしているわけではありません。強い弓ほど全体に太くなっています。鳥打を厚くした弓は、胴も厚くなっていると思いますが。店でいろいろな強さの粋を手にとって感じました。もっとも、太さを制限するために裏反りも大きくなっていますが。
 弓の返りは、裏反りや太さよりも入木の度合いや横幅の細さによる影響の方が大きいのではと思います。

3:凜子さん
ちゅんさん
貴重な意見ありがとうございます。
小山系統は引き成りが弓全体を使う、つまり胴も曲がる。
だから反動が大きい。
それは私も同じ考えです。
話は変わるのですが最近の傾向を見ていると細い弓を好むようですが
あまり良く無い事の用に思えるのですが。
なぜなら細くすると言う事は強化材であるグラスの量も減ってしまいます。
弓に良いとは思えないのですが…?
皆様はどうお考えでしょう?
宜しければお聞かせ下さい。

4:ちゅんさん
 確かに。細い断面で強い衝撃を吸収するのは、弓に負担がかからないのかなあと思います。そこら辺は弓師さんが考慮した上での判断だと思いますが、市場のニーズによる所が大きいのではないでしょうか。弓が太くて苦労している女の人が結構いるし、自分自身高校のとき強い弓に憧れて20kを買おうとしましたが、当時直心はTしか存在せず(UがないのでTというネーミングも存在しませんでしたが)、あまりに太くて諦めた経験もあります。素人がグラス弓を勝手に村取りするわけにもいかないし。
 細く薄くしても、捩れに対する剛性がグラスシートやカーボンシートで対応できるので、弓が返ることを防げるのではないでしょうか。使用する上では、細いに越したことはないので、技術の進歩でニーズに対応できるようになったということでどうでしょうか。

5:元学生さん
昔、直心Tで幅の細いものがありました。今の半分ぐらいで手が小さい人には非常に良かったのですが、2年ぐらいで折れました。それ以後、細い直心にお目にかかったことがないので、作ってないようです。弓の厚さにはいろいろありますが、幅に関しては限界があるようです。
もし、今でも作っていたら欲しいですね。

6:凜子さん
ちゅんさん
元学生さん
ありがとうございました。
又疑問が出て来た時は色々教えていただきたく思います。
宜しくお願いします。


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