弓の強いところ (投稿7件)[1〜7]


1:ぽんたさん
弓の強いところを踏んだりおしたりして張り顔を直す。

とよく聞くんですが、弓の強いところとはどういうふうになっているところなんでしょうか??

2:弓有さん
弓の成り(張り顔と弦通り)を観察して、全体の形(強弱のバランス)が崩れている場合に、その形を自己が理想とする弓成り(バランス)に修正(直す)作業を施す。

弱い所を強くすることは、踏んだり押したりしただけでは強くすることが出来ません。
強い所は、踏んだり押したりすることで(も)弱くすることが出来ます。

天然素材のみを材料とした竹弓は、踏んだり押したりしての修正効果が顕著に現れます。
新素材(グラスやカーボン)のみを使った弓は、踏んだり押したりするただけでは修正効果は無いです。

修正作業で弓を持つ所に手形が付く(残る)ことがありますから、力加減と持つ位置に細心の注意が必要です。(竹弓は生身の人間と心得て、時には厳しく時には優しく人を育てるように扱ってください)

3:ぽんたさん
弓有さん

返事ありがとうございます。

弓の成りのバランスのことなんですね!
勉強になりました。
成りのバランスはやはりいろいろな弓を見て勉強するしかないんですか??

4:弓有さん
>ぽんたさん
>成りのバランスはやはりいろいろな弓を見て勉強するしかないんですか??
その通りですね。

多くの竹弓を見させていただくと良いですよ。

竹弓はおなじ弓師が打った(作った)弓は、一見同じ形(バランス)のように見えますが、
どれも微妙な違いがあります。(天然素材の竹ですから一本一本の竹の性質(性格)が異なるからでしょう)
しかし、弓師はその竹の性質を見抜いて同じ成りになるように強弱を考慮して弓を打ちます。新弓の時は良い成りのバランスでも、射手が使っているうちに竹の性格が出てきて成りの形が変形してきます。(竹の性格が良い物でも射手の性格(射癖)が悪いと弓のバランスが崩れることがあります)

従って、稽古前は勿論ですが、稽古中も稽古後も成りをチェックして、新弓の時の成りと比較しながら、強弱(バランス)を調整します。3年から5年で成りが安定します。(よって竹弓は射手が育てると言われています)

多くの竹弓を見るだけで無く、できたら持ち主の許しを得て肩入れだけでもさせていただいて、引き味とバランスとの関係を勉強されると更に良いです。

5:ぽんたさん
なっなるほど!

いろいろありがとうございます。
竹弓を初めて買ったときに成りの調節がわからなかったら弓具店に行って調節してもらえるでしょうか??

6:弓有さん
>ぽんたさん
>竹弓を初めて買ったときに成りの調節がわからなかったら弓具店に行って調節してもらえるでしょうか??
竹弓を買い求めた弓具店にお願いすれば調節してもらえるでしょう。((定期点検の通知(ハガキ)でメンテナンスしてくださる弓具店もあります))

ですが、弓具店にお願いすることはおすすめしません。弓具店では一次お預かりしての調整ですから、調整の仕方を観察ることが出来ませんので勉強にならないからです。(日頃から馴染みにした弓具店でしたらその場で調節してくれるかも?・・・ですが)

ぽんたさんが稽古されている道場に竹弓を使用されている先生(or先輩)が居りましたら、まずその先生とご一緒にお店に行って竹弓を買い求めることをおすすめします。(ご自分の好みもありましょうが、初物は経験者にご自分に合うものを選んでいただくのが安全です)

買い求めた後は、その先生に竹弓の取扱い方を習うのがベストです。(そういった行為を含めて修練する場が、道場だからです)

もし自分にはそういった環境に居ないのでしたら、環境づくりをご自身で開拓することから着手です。
差し出がましい事まで申して失礼しましたが、良い竹弓に出会えることをお祈りします。

7:ぽんたさん
差し出がましいだなんてまったく思いません!
ほんとうに親身になっていろいろご指導ありがとうございます。

今は竹弓を使っている先輩や先生がいないのでちょっと困ってますけど・・・

ほんとにいろいろありがとうございました


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