長谷川弓具店様はどちらのカケ師? (投稿15件)[1〜15]


1:yumibakaさん
長谷川弓具店様のカケの内容が結構載っていて、とても気になっています。
確か長谷川弓具店様は矢師だと思うのですが、カケはどなたが作者なのか教えてください。また、誂品の特徴などを知っている方がいましたら教えてください。
ちなみに私は現在「正澄」を使用しております。

2:通りすがりさん
電話して聞けばいいではないのですか。

3:yumibakaさん
通りすがり様>>
まぁその通りなんですが、実際に使用されている方の客観的なご意見もお伺いしたな〜と思いまして・・・

4:でんきちさん
長谷川弓具製の和帽子を使用してます。特注で30kgの弓でも引ける和帽子です。フルオーダーでたすき掛け結びの出来る共紐拵えで、色は黒で69000円でした。

使い心地はとてもいいです。和帽子ですが、たすき掛けのおかげで20kgの弓を引いてもびくともしません。皮も軟らか かつ丈夫です。たすき掛けしなくても20kgくらいの弓は余裕がありました。

長谷川弓具店の大女将さんにお願いすれば、店頭で、カケ師さんの系統図・銘をコピーして頂けると思います。(私も大女将さんとお話しているうちに頂きました。)

カケ師さんは全国に多くネットワークがあるようで、私のユガケも静岡のカケ師か、中国地方におられるカケ師さんが拵えたようです。静岡の中部地区(志太郡)には昔からカケ師さんも多く、カケの造り・拵えディテールも静岡辺りから変わるようです。

詳細は、お電話で伺うともっと、大女将さんから作者・銘について説明頂けると思います。私の他にも、和帽子で20〜30kgの弓を引く人が多くおられ、御用達の様子です。

5:yumibakaさん
早速のお返事ありがとうございました。
確かに、和帽子には興味があって早速長谷川弓具店様に連絡を取ってみようと思いました。
ありがとうございました。

6:紫弓さん
 私も矢師さんとしての付き合いさせていただいてますね。
 個人的な見方ですが、最初から会の形を取れる様に股が狭く作られて、故に握らないように自由のある和帽子なのでそれなりに使いやすいかと思います。弦枕ありのものに関しては股を広げて作られています。そのおかげで自由のある使い方が出来ますが控えも対応して柔らかくの働きが少ないでしょう。
 私ならこんな感じのことを考えますが、お店としては最高のものとして出していると思います。何故その様な形をしているか聞かれた方が確実かと思います。
 もし使われるのであれば、現在の懸けと明らかに形・働きが違うでしょうからそれぞれの使い方を理解した方が幅が広がると思います。

7:yumibakaさん
本当に貴重な情報ありがとうございました!

なるほどですね!弦枕有りと無しとでは股の広さも変えているんですね!もしかすると股が広いという事は取り掛けで中指(三つの場合)に当る親指先の位置が少し通常のカケとは違うのかもしれないですね!それでも通常のカケに比べると控えは柔らかく造られているのでしょうか?気になる所です・・・

実は他の方から長谷川弓具店の店主様の意見として
「カケは紐を緩めて親指をゴロゴロ余裕を持たせて使用する物ではない!きちんとサイズが合っていれば締めても自然に取り掛けが出来る。カケは手袋でなくてはならない!」
というような内容の話を聞いた事があるそうなのですが、実際はどうなのでしょうか?親指の付き方等気になるところです。
ちなみに私は弦枕有りの購入を考えています。しつこいかもしれませんが御意見をお伺い出来れば嬉しいです。

8:紫弓さん
>>「カケは紐を緩めて親指をゴロゴロ余裕を持たせて使用する物ではない!きちんとサイズが合っていれば締めても自然に取り掛けが出来る。カケは手袋でなくてはならない!」
 真にごもっともですね。似たようなお話を伺いました。手袋自体が取懸けの形をしていれば、それは自然になるでしょう。実際手にはめた物はそう言う物でした。
 でも、手袋がいいとしたら刀も弓も握りやすい形は何かと言う疑問は残るでしょう。それでも、弓懸けとしてみたら成る程と合理性を感じる懸けでした。

 実はyumibakaさんの持っている懸けの同銘の特化している物を使っているので見て頂き伺った事があるのですが
「良く使われてます。」
「堂射のみたいですね。」
「恐くて使えません。」
 との事でした。手にされた私の懸けも控えがそれなりの硬さでしたから、揉みたそうでした。
 もともと、堅帽子は強弓に対応させた作りなのですから当たり前と言えば当たり前でしょう。従来の使い方からすれば、現代の懸けは控えも柔らかく弱弓に合わせているから、紐をゆるめたり腰を折って余裕を作らざるを得ないのでしょう。すると柔らかい方が好まれていくでしょう。
 しかし、私の懸けは普通のに比べ弦枕は低く間違えれば即暴発になっているので、控えのバネも働きますが、余裕なんてありません。そうなると、やっぱり感はありましたが、上にあるような事を伺いました。更には、弦枕を高くして余裕を作ったらとの助言も頂きました。(それをするなら同時に節抜き仕様にしてますし、更に暴発しやすい特別な弦枕にしたい願望はあります。)
 
 個人的には、折角の形ですから引っかかりの少ない弦枕無しの方がよろしいかと思いますよ。やはり、実物をしっかり見てお話を伺って納得すれば使えばよろしいかと思います。

9:yumibakaさん
貴重な情報ありがとうございます。ますます興味が湧いてきました!
確かに私も枕を低くしてみたりしてみましたが、私には少し使用するのは難しかったです。現在は控えを揉んで少し柔らかくして使用していますが、やっぱりシックリいかない感じでした!今度、機会を作って長谷川弓具店様に伺おうと思っています。
今回は本当に貴重な情報を頂きましてありがとうございました!

10:王道の狛狗さん
別のスレッドに書こうかと思ったのですが、こちらの方が適当かと
思い、書き込ませていただきます。和帽子の話ではなくて、堅帽子の
話ですが、私も長谷川弓具店に自分の持っている四つ懸を
看て頂いたことがあります。自分の感想は

1) 控が堅い
2) 帽子が腰線上より内側(人差し指側)に向いている
3) 帽子が大きく丸い
4) さらに帽子が長いため、薬指の第三関節(指先に一番近い関節)
に帽子の先端がかかる取り懸けになる
5) 弦枕の高さは普通

というものでしたが、大女将曰く、

5) 明治末から大正のもの, 今は廃業した東京の懸け師の品
6) 今の射法には向かない

というものでした。今回のスレッドのおかげで最近の懸けの流行を
知ることができたのですが、個人的には四つ懸けはやはり控が堅くないと
らしくないなと思っています。もしご存知でしたら教えていただきたいのですが、
このような懸けは昔はよく見られたものなのでしょうか。

11:王道の狛狗さん
長くなったので分けました。

yumibaka さんとは逆に、私は控が短くやや柔らかめの三つ懸けから
この懸けに最近変えました。四つ懸は懸けそのものが強い捻りを
生み出す構造になっており、さらに引き分けにおいては堅い控が弦道の
ガイド役になっているような気がします。今までの控がやや柔らかい三つ懸け
ではどうしても弦道が安定しなかったため、私にとってはこれは利点になります。

ただ、何と言うか、帽子が長く大きいため、鉤の形も作れず、そうかと言って、
薬指の第一関節近くを帽子に乗せるつまむ形もできません。4) に示したような
極めて中途半端な取り懸けになっています。四つ懸は初めてなもので、
この取り懸けで手首の溜めが十分とれるかどうかよくわかりません。
元々手繰る癖があるため、今日も馬手腕に控の跡が付いてしまってますが...。

yumibaka さんのおっしゃるように控の堅い懸けは射手の引き方を選びます
し、慣れが必要ですね。身近な人には半年使えば慣れるよと言われています。

12:紫弓さん
 懸け見ていただいた方が他にも居られましたか。王道の狛狗さんの持たれている懸けのようなのは私もあります。やはり、1から5を考えると、私も今とは違う射法になると思っています。(私なら小離れにしてしまいます)
 ぼら形のような懸けは昔からあったようには思います。ただ、多いか少ないかは分かりかねますね。
 控えが硬いと言うのは四ツ懸けが強弓向きと考えたら同様に思います。安定性を求める捻りを行うなら三つ・強弓を使う為に捻りを行うなら四つと私は考えています。
 控えが柔らかいとその分帽子を曲げたり楽が出来そうですから使い方次第ですね。

>>弦道のガイド役
 良いですね。私はその役目を弦枕に任せました。取懸けもその方法を取るとなると手首の溜めにあたる使い方になるでしょうから普通のに比べて慣れが必要な気がします。
 私は、三つでぼら形から突型に変える時は、つまみから鉤に出来たので意外に楽でした。逆となるとどうなる分かりませんが楽しみにしています。

13:yumibakaさん
王道の狛狗さん 、紫弓さん !なるほど、硬い控え、柔らかい控え色々引き方があるのですね!
実は最近引き方の理屈を変えており、

「弓構えから会まで捻皮に弦が当っている感触を逃がさなければ、わざわざ必要以上に捻る(起こす)必要は無いのではないか。そのためには控えにある程度柔軟性があるカケが良いのではないか・・・」

と考えております。そこで、色々調べていると長谷川弓具店様の提供しているカケは柔軟性があり、すぐ手に馴染むらしいと聞いたのです。ただ、和帽子を使用することは考えておりません。そこで実際のところ長谷川弓具店様のカケの様子を伺いたかったわけです。イメージとしては無争カケのようなイメージをしているのですが・・・私は東京からかなり離れた所に住んでおりなかなか伺うことが出来ないので情報収集してから伺おうかと思いまして!
紫弓さん >>
書き込みの中で
「弦枕ありのものに関しては股を広げて作られています。そのおかげで自由のある使い方が出来ますが控えも対応して柔らかくの働きが少ないでしょう。」
と書き込みしていただいているのですが弦枕有りの場合、控えが硬くて手首が柔軟に対応出来ないという意味合いなのでしょうか?それとも、控えも一般的なカケに比べて柔らかく作られているから手首も柔軟に対応出来るという意味合いでしょうか?
私の理解不足で申し訳ありませんが教えていただけませんでしょうか!

14:紫弓さん
yumibakaさん
やはり気づかれましたか。だとすると書き込みやすいです。ずばり、後者の
>>控えも一般的なカケに比べて柔らかく作られているから手首も柔軟
 この意味を多く含めておりました。帽子も柔らかく控えも柔らかく作られているのだから、自由に動かせる事が出来るのがこれです。それでも弦枕で動きを制限させるのは、選択上の疑問を抱いたので無しの方をお勧めしました。
 
>>「弓構えから会まで捻皮に弦が当っている感触を逃がさなければ、わざわざ必要以上に捻る(起こす)必要は無いのではないか。そのためには控えにある程度柔軟性があるカケが良いのではないか・・・」
 私と同じ引き方ですね。ただ、大離れ前提として考えるならその通りだと思います。そうすると、柔らかければ大離れと言うのは理解できます。ただ、しがんで控えが浮いていると言うなら、現在の懸けの使い方を見直さないと弦枕がある以上堂々巡りをしますので注意が必要だと思います。

15:yumibakaさん
紫弓さん、ありがとうございます。
ひょっとしたら長谷川弓具店様の硬帽子のカケ(弦枕有り)は正澄同様に控えが固く作られているのかなと思ったものですから・・・

現状としては正澄のカケを使用し、控えが浮いているという事もありません。ただ、私は手の大きさに比べて手首・指が細く、股(虎口)も広い手形なんです。それなのに、手に合わせて既製品を購入したものですから、手に合わせてカケ紐を締めればゴロゴロの緩々になってしまいますし、手首に合わせれば完全に締めてしまってもまだ、余裕が有る感じで親指や控えの部分も手の平の中に入ってくる(表現は適切でしょうか・・・)ので、控えを揉んで柔らかくし、なんとか使用しているといった感じです。
そこで、理想のカケを探していたら長谷川弓具店様に関心を持った訳です。正澄のように控えがある程度しっかり作られているカケは
控えが硬い分、どうしてもカケ解きのような事が起こってしまって、私の思うような感覚で引くことが出来ないからなんです。
来月東京に行くので折角だから、既製品ではなく誂って頂こうかと思っています。
ちなみに、
「こんな引き方をする人は長谷川弓具店のカケは合わないよ!」
というような事はありますか?もし宜しければ教えていただければ嬉しいです。


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