筋違と一文字 (投稿15件)[1〜15]


1:かもめさん
筋違と一文字のかけではやはり射法が大きく異なってくると思うのですが、それについて何か見解がおありの方はいませんか?

2:Y.K.さん
一文字の弦枕だと、ひねりが苦手な人や引き尺が短い人でも下弦を取りやすくなると思います。
筋違が入って弦枕が斜めになっていれば、ちゃんとひねりをかけたり、勝手を縦に大きく起こしながら引き尺を取って引かないと下弦が取れないと感じます。
実際はどうなのでしょうか?ぜひ自分も知りたいです。

3:ワカクワさん
 弦枕の種類として筋違い、一文字と言うのがありますが、現在のカケは五十歩百歩、言われているほどの差はないと思います。
 江戸時代に三十三間堂の通し矢が始まってから堅ガケが使用され始め、筋違いと一文字という差異が現れました。この時代の堅ガケは現在のものよりもかなり弦枕が斜めにはいっており、確かに的を狙うには不向きだったろうと予測が付きます。
 現在のカケは筋違いと言ってもそれほど角度がきつく入っているわけではなく、所謂一文字と同じ扱いで十分に引けます。ましてや、カケで引き方を変えたり、その違いを体現できる射手がいるのか?という疑問もあります。

4:かもめさん
そうでしょうか?ほとんど違いはないのでしょうか?それでは、例えば斜面において一文字のかけが向いているという話(『紅葉重ね〜』とかに書いてます)はどうなるのでしょうか。例をあげれば昨年全日本学生弓道王座決定戦で優勝した法政大学も斜面ですが、正澄のかけ(一文字等様々な要素で斜面に向いてるといわれる)を主に使っています。現代のしかも九割を超えるような的中をあげる射手達が、自らの考えも研究もなくただ「斜面には一文字がいいと昔の本に書いている」というような理由で一文字のかけを使うでしょうか?やはりそこには合理的な理由があるのではないでしょうか?
あくまで上は一例ですが、やはり現代のかけにおいても引き方の違いは存在すると思います。というか堅帽子においてはかなりかけの作り(弦溝や控えや帽子の長さetc)に制限される部分が大きいと思います。
少し脱線してしまいました。乱文失礼します。

5:ワカクワさん
 浦上先生が活躍された時代と今とでは的中精度が違いすぎます。浦上先生が活躍した時代、中るのは当たり前であり、的の中のどこに中るかが問題でした。ある程度になれば尺二的の真ん中に百射百中は当たり前であり、自慢にはならないのです。
 浦上先生の流派に限らず、より上を目指す射手は、時計的に代表されるような修練を積みました。時計的とは一番外の黒の1時地点から射込み始め、時計回りに中て続け、最終的に的心に中てて締めるという修練方法です。これを道場で引く度にやるわけです。
 上記のような修練を積み、的のどの地点でも任意に中てられる射手であれば、カケも引き方に合わせて厳密に選ばなければ精巧な的中は得られないでしょう。
 翻って現代では、そこまで精密な的中を求められる事はないですし、的枠内のどこでもいいので中ればそれでよしです。
 現在の学校弓道で、射法は斜面であっても出来合いの特に斜面用のカケを使っていない学校で、高的中を得ている学校はあります。
 誤解していただきたくないのは、別に流派のカケを使う意味がない、と言っているわけではありませんし、そのような趣旨で書いたわけでもありません。ただ、現在において一般の射手がそこまでするだけの意味があるのか、という疑問があるのです。

6:小坊主さん
>ワカクワさん
浦上先生のことについて興味がわきました。先生が活躍されていた時代は中るのが当然だったという点について詳しく教えていただきたく思います。またそのことについて書かれている本があれば教えていただけないでしょうか?

7:かもめさん
>ワカクワさん
私は、意味がないとは思いません。というか意味があるかどうかを決めるのは、目標だと思います。ただ尺二の中に入れば良いのなら、どんなかけでも矢数をかけて毎回同じ射ができるようになればそれは達成出来るでしょう。しかし、もし自分がやりたい射の理想があって、それに近づくことを求めて鍛練するなら、かけによる引き方の制限をきちんと考えるべきではないでしょうか。と思ってこのスレッドを私は立てました。
少し話がずれてしまいすみません。スレッドタイトルの射法の違いについては何かご意見はありませんか?

8:元 ◆ntlC4wAIさん
浦上先生が生きた時代は、まだまだ武士道の色濃く残っている時代で
「この身を上に捧げる覚悟」と、悪く言えばナショナリズム色濃い社会通念が当り前な時代でした。
当然、弓に対する考え、気概、気構え、練習方、弓道そのもののあり方に至るまで現代のそれとは全く異なるものです。
故に、昔の教えは参考やヒントにはなってもそのままズバリ(したくても)受け入れられるものばかりではないと考えてます。
かもめさんの仰るような事を私もユガケに詳しい弓具店の店主にお話を伺った事があるのですが、形云々より手に合うかどうかの方が大事と返されました。
なる程当たり前と言えば当り前だなと納得し、その店主も竹林流を引く射手なのですが、やはり竹林ガケは使わず普通の一般的なカケを使って引いていると言っていました。
細かくこだわっている人は、自分で皮を剥がし弦枕を改造していたりしますし、この辺りは厳密な流派の教えに乗っ取って引いていない限りは好みで選んで良いのではないかと思います。
カケの作りは機能であって様式にあらず、と言った所でしょうか。

9:かもめさん
何と言うか、皆さんの考え方の根底に「尺二に中たればいい。今と昔は違うんだから」というスタンスが見え隠れするように思えるのが残念です。確かに、現代の弓道(競技)では昔のような的中精度を求められることはありません。しかし、だからといって、そこに行こうとする態度を捨ててしまうのは、弓道人としていかがなものでしょうか。上を見る心、上を求める心をなくしてしまっては。それは、どんなに技術的に上手く引いていても、死んだ弓だと思います。さらに言うなら、向上心がないのなら、この掲示板の技術編と弓具編のほとんど全てのスレッドは、全く無価値です。そこから何か得ようとしないなら。
少々言い過ぎたかもしれません。引き方の違いについて言及してくださる方はいませんか?

10:明鏡止水 ◆IDFFcYqcさん
単に弦枕だけの問題なのでしょうか?
帽子の向きや捻れ方、股の部分の広さ、控えの部位・・・など総合的な問題のように思えます。


>何か見解がおありの方はいませんか?
スレ主さまは斯様に問われながら、賜ったご意見に対し否定をされておられるばかりの印象を受けてしまいます。

ご自身に確固たる信念やご意見がお在りならば、先ずはそちらから先に述べられてみては如何かと思います。

因みに僕は流派的な拘りから、帽子の向きや弦枕にも拘りを持って稽古しております。


>しかし、だからといって、そこに行こうとする態度を捨ててしまうのは、弓道人としていかがなものでしょうか。上を見る心、上を求める心をなくしてしまっては。それは、どんなに技術的に上手く引いていても、死んだ弓だと思います。
仰っておられる意味が解りかねます。
上記で賜ったレスの何処を読めば其のようなご結論に達せられるのか・・・。


>さらに言うなら、向上心がないのなら、この掲示板の技術編と弓具編のほとんど全てのスレッドは、全く無価値です。そこから何か得ようとしないなら。
はい、仰る通りだと思いますよ。本当に意味が在るものなのか・・、価値が在るものなのか・・・と問われればね。

でもね、スレを立てられる方や書き込まれる方々は、何らかの‘お気持ち!’や‘考え!’が在るからこそご質問されているのではないのでしょうか。
何物かを得ようとする気持ち無しに書き込んでいらっしゃると、心底お思いでしょうか?

11:かもめさん
>明鏡止水様
少し、誤解があるように思います。
まず、現在の状況を整理させていただきますと、お分かりでしょうが二つの議論が同時に進行しています。「弦枕いかんで引き方が変わるかどうか」と「現在の射手がそこまで弦枕にこだわる意味があるのか」という議論です。何度も言っていますが、私が最初に求めた議論は前者です。しかし、途中から後者の新しい議論が出てきたため、私はその新しい意見に反論することによって後者に対する自分の見解を示しているわけです。それ(反論をすること)は意見表明ではない、とおっしゃられるなら別ですが。
私は前者については最初に「弦枕いかんで引き方が変わるのではないか」という疑問を提起しているはず(これも意見の表明)ですし、後者の「現在の一般の射手がそこまでする意味があるのか」という問いに対して「ある」という姿勢をとっているはずです。
最後に、私はこの掲示板が無意味なものとは考えていません。「向上心がないなら、何も得ようとしないなら、全ての議論は無駄になるのではないか」という意味であの文は書き込ませていただきました。
このレスで誤解が解けて私の考えが伝われば幸いなのですが…

12:武道楽者さん [url]
弓では若輩者の虚け者です。
自分のHPで、考察してみましたが、あくまで、仮説の域を出ていません。*「射を考える」
弓との相性、手の内、離れにいたるまで、研究の余地があると思っています。

かもめさんが、どういう射を目指しているとか分かりませんので、皆さん答えにくいかと思います。

誰も彼も、向上心を持って弓道に取り組んでいることと思いますし、「ただ中れば良い」から、先人達が、どのように考え、どんな射をしていたか、思いを馳せていることと思います。

13:弓遊び ◆.t4dJfuUさん
日本語は難しいですね!読む人次第で、いろんな受け取り方になっちゃいます。(笑)


スレ主のかもめさんは、弦溝の違いにより、射法(引き方)が変わるのではないか?もし、そうならば、大雑把でもいいから、どのように変わるのか?と思いスレを立てられた事と思います。

でしたら、射法(引き方)を何種類か、または、ご自分が考えておられる射法(引き方)を書き込みしておくと、あとの話が続きやすいと思います。


射法(引き方)の違いは、私の考えになりますが、現在では、弦溝の形状の違いで、射法(引き方)にそれほど大差はないと考えています。
射法(引き方)の違いが、顕著に現われるのは、弦溝の形状ではなく、むしろ、深ガケか浅ガケの違いではないかと思います。それに弦溝の形状を組み合わせると、よりハッキリと違いが現われると思います。

14:ワカクワさん
>小坊主さん
横から失礼します。昔の的中について新たにスレを立てました。遅くなりましたがよろしければご覧ください。

15:明鏡止水 ◆IDFFcYqcさん
他の方のレスで既出ですが、僕も現在の既製品のゆがけでは、其れほど大きな違いは無いように思えます。

其れよりも前述致しましたが、ゆがけの帽子の向きや捻れ具合・・の方がより影響を与えるのではないかと考えています。

既製品の弦枕は、一般的に見てほぼ同じように見受けられます。
其の先の形状の分岐は、引き方の差異やゆがけの形状の違い・・に因るものではないかと思います。
(弦枕が自身の射を写す鏡と云われる所以でしょう。)

それ以上の域を求めたり、拘り続けるのであれば、ゆがけの各部位に至るまで綿密に指示をして別に誂えること、若しくは昔の方々のように自身で手や好みに合うように、ゆがけを自ら造ることになるように思えます。


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