竹弓の選び方について(芽通り) (投稿11件)[1〜11]


1:紫弓さん
竹弓の外竹内竹に使われる竹は芽通りがあるのが良いとされています。しかしながら一方で芽通りのある竹を全く使わない弓も存在します。
この芽通りについては節事に縦線が入っていてその線の先(上部)に芽が生えるとされています。

今回は皆様ならこの様な竹弓の判断についてどのようにお考えかお願いしたくスレを立てました。
まず、節に縦線がある弓をどう思われるか?あるいは持っていたらどうするか?等など。
どんどんご意見お願いします。

2:枕流@宮崎改め枕流さん
いつも紫弓さんの見識の高いご意見参考にしております。

唐竹(真竹)を弓に使用するに芽通りは前竹外竹、脇竹は中打ちに用いるのが一般的だと思います。
今回の書き込みは脇竹を外竹内竹に使用した弓が存在するという意味に受けとったのですがいかがでしょうか。
もしそうならその弓師さんは良心的とは言いがたいと思います。それとも何かしらの考えあってのことでしょうか?

3:射楽斎U ◆5aoi8gEMさん
う〜ん、「芽通り」以外の部分を使った弓というのは考えられません・・・?

竹は、一節ごとに交互に枝を出しますから、「節目(芽の出るところの横向きのくぼみ:2×5mmくらい)」が一節ごとに現れますよね。
しかし、成長の度合いでしょうか、はっきりしない節があるのも事実です。
でも一張り見渡せば必ず、何ヶ所かははっきりした形であるものです。

>節事に縦線が入っていて・・・
これは分かりません。上記の横のくぼみのことではないでしょうか?
はっきり枝が出てしまえば、その上の部分は縦にくぼみますが、そこまでトウのたった竹で打ち上げた弓は見たことがありません。

脇竹は、枝の発生にそなえ一節ごとに左右に「く」の字に曲がりますから、弓の外竹・内竹はもちろん、ヒゴにも使えないのではないかと思いますが・・・。

4:ポン酢ファンさん
面白そうな内容ですね。
竹自体に枝の出た後があるクボミまでつくのは、かなり梢に近いところですよね。通常は射楽斎Uさんがおっしゃるとおりで、節に芽の跡(爪で跡をつけた程度)があるだけかと思います。

脇竹を前竹に・・・う〜ん、考えられそうなのは、竹の芽通りと脇を割り分け損なってしまったのかもしれないですね。個人的には意図しておこなったのではないと思いますけどねぇ。

>枕流さん
私の拙い知識の上では、マタケとウサンチクとトウチクは別物だと認識しているのですが、どうなんでしょう?

5:紫弓さん
やはり射楽斎さんの説も表れましたね。節の横の凹みについても後に挙げる予定でしたので早くもの反応ありがとうございます。この点については節の高さが高いほど良いという話を聞きましたので、その事に対してどう思われるかと言う質問の方向で考えていました。


さて縦線についてはそこまでトウが立っている訳ではなく良く見るとあるというものです。また、枕流さんのご意見も確かに良く共感する所があります。ただ、質問の意図としては純粋にどちらの方が適しているのかを考えていきたいと思うのです。
と、いいますのも弓友との会話で私の芽通りのある弓を見ながら話した時の話です。へこみから笄がでるからへこみのないのを使うと弓師さんから説明を受けたことがあると伺いました。
その方が使われているその弓は確かに見た目が言われたままでした。脇竹か芽通りを避けたものかはさすがにわかりませんでしたがこれは考えるべき問題では?と思ったのです。
確かに脇竹は中竹に使われるべきでしょうし芽通りのある方を外竹内竹に使うのが一般的です。そこで脇竹の方がくねくねしていのに使う意味を今一度考えるべきなのではと考えたのです。

6:如成さん
こんばんは。
私自身は、紋竹の脇竹が、前竹として用いられている弓を見たことがあります。
紋竹のような銘竹の場合、材料の希少性のためか、脇竹でも比較的素直な場合は前竹として用いられるのかな?と思っています。

あと、私も、マタケとウサンチクとトウチクは別物との認識です。

7:元 ◆ntlC4wAIさん
>脇竹は、枝の発生にそなえ一節ごとに左右に「く」の字に曲がりますから、弓の外竹・内竹はもちろん、ヒゴにも使えないのではないかと思いますが・・・。

「く」の字に曲がった脇竹をヒゴに使っても、ヒゴは横を向くので結局外竹内竹と「く」の字の曲がり方向は同じなのでは…

8:枕流@宮崎改め枕流さん
唐竹について!

都城地方での真竹の別称とお考え下さい。
「とうちく」ではなく「からたけ」と弓師さんはおっしゃいます。
うさん竹は都城限定の材料と伺っております。質が堅いので前竹に向いているとか。

9:瑠吽 ◆QTJtMY0Aさん
>5:紫弓さん
>純粋にどちらの方が適しているのか
内竹右に節があるのは、一張ありました(あとにもさきにも、これ一張しか知りません)。例えはよくありませんが、白い檜板に茶の節があるような風合いが私にはとても珍しく、面白いと思いましたので使った事があります。五分六程の合成弓したが、当時は深く考えた事もなく、さしたる不都合もなく使っていました。

>脇竹の方がくねくねしていのに使う意味
竹の質は産地によって違うと思いますし、素性も違うのでしょうが、もし、脇竹を使うというのであれば、矢に例えますと、かつて有名な御矢師Iさんが選択したごとくの素性の竹でお願いすると思います。

それにしても、紫弓さんはなんと話題が豊富なのでしょう。初めてお伺いするお話で勉強になります。

10:ポン酢ファンさん
>枕流さん
解答ありがとうございます。

都城ではそのように呼んでいるんですね!
竹の分類で「唐竹」と書くと、「トウチク」と読む全然別物になるので、「からたけ」と読みマダケを指すという事であるのでしたら納得で、疑問に感じていたのがスッキリしました。

11:紫弓さん
返信遅れてすみません。みなさんの御意見大変ありがとうございます。
さて私も竹について有用竹類と言う本で調べてみました。竹は三百種類以上もあるようで、真竹の異名を探しましたが空竹はありました唐竹はのっていませんでした。やはり都城付近特有の名前でしょう。

私が純粋に疑問に考える点を明確に言えば、芽竹の使用の有無に差があるか?竹は場所によって厚みや維管束の集まり方が違います。これは竹細工でも同様で分けているのもあります。そこで芽通りのない竹を弓に使うと言う意味に疑問を感じるのです。
更に言えば脇竹を使えば、果たして笄は減るか?裏を削っているとはいえ芽通りに近付くにつれ維管束が粗になり力を分散させるのに対して逆にして良いのかと思うのです。他に節が交互に出る事における捩れの差はどうかなんて問題が表れるのです。
これらの点ははっきりカーボン等合成接着剤と違い個体的なものも多いだろうし体感的なものが表れにくいと考えています。そこで疑問ループにはまった訳です。本当に様々な御意見ありがとうございます。


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