和弓の威力 (投稿42件)[1〜42]


1:空飛ぶライオンさん
今日、テレ朝のNANDA!?で車の衝突の威力を測る特殊な計測器にクッションをつけ、プロレスラーのチョップがどれだけ威力があるか測定してました。
これで和弓の威力も測ってみたいですね。
いったいどれくらいの破壊力があるんでしょう・・・?
ちなみに、
通常の人のチョップ=130kg前後
カナヅチで思いっきり叩いたとき=330kg前後
プロレスラーのチョップ=645kg前後
でした。
まさか、和弓がそれ以下ってことは・・・ないでしょうね??
矢の速さはよく話題になりますが、破壊力を測定した人っているんでしょうか?

2:三重の弓人さん
自分も破壊力については以前から気になっていました。
自分は、物理とかとったことないので、わからないのですが、やはり物体が物体に衝突する際、衝突する面積が小さければ小さいほど、圧力?=破壊力は増すのでしょうか?
もしそうなら、矢のように先端が尖っているなら、破壊力は結構なモノになるのでは?
ちなみに、以前何かの番組で、相撲の張り手を計っていましたが1t(1000kg)ぐらいあったような気がします。
長文・乱文失礼しました。

3:ナリスさん
昔弓道のビテオでフライパンを貫通してる矢の映像がありました

4:青空号さん
自分は先輩から水がいっぱい入ったバケツを《貫通》する威力があると聞きました。という事は人間ぐらい簡単に…

5:スティッチさん
私は15キロの直心で鉄パイプとドラム缶を射抜きました。その後、矢を抜くのが大変でしたが…。15キロでも人間は軽く射抜けると思いますよ。

6:的前さん
 同じ重さの洋弓と比較した場合を考えます。まず単純に考え、物理の運動エネルギーの公式:1/2mv^2 (m:質量、V:速さ)を適用できるとしたら、和弓は長弓なので、大きく引けます。すると矢は短弓である洋弓のものより長くなり、質量も増大すると思われますから、いくらか和弓のほうが威力はあると思います。
 ちなみに、武射の系統である日置流の理念は、『貫』つまり威力を重視していたようです。古来の戦で鎧を射抜くことを第一といていたことからこうらしいです。

7:的前さん
 スティッチさん、そんな頑丈なものを射たんですか? 的以外を射たのは「ぽたぽた焼」を代替金的として使ったくらいです・・・(まだ的中していませんが)。

8:空飛ぶライオンさん
みなさん情報ありがとうございます。
古典の資料に5ミリのヒノキ板を重ねたヤツを軽々と射抜いてた写真をみた覚えがあります。

が。いざ数値となってほかのものと破壊力を比較するとなるとやはり難しいのでしょうか。

写真や画像、ビデオでどれくらいのものが射抜けるかがわかっても、ほかのものと比較してみたいのです。

なので、やはり衝突の衝撃を測る測定器で矢の破壊力を測りたいなぁ、と。
弓道連盟とかで実験してもらえないでしょうかね??

9:的前さん
 連盟で実験ですか・・・。できたらいいですよね。願わくば、アーチェリーとの比較も・・・(もちろん弓は同じkg)。

 ここは、矢の飛来する速さと矢の質量だけでも測って、理論上の運動エネルギーを算出するのが身近に出来る限度かと・・・。

10:ナリスさん
前トリビアでやってたパクリで「日本刀」VS「和弓」みたいなのを投稿したら、やってくれるかな?

11:三重の弓人さん
トリビアの種に応募してみました。

送った内容は、以前、日本刀VS○○がありましたが、和弓VS○○を実験してもらえませんか?みたいな感じです。

まぁ採用されないかなf^^;

12:紫弓さん
筑波大さんの歩射論集にあったような、、、。おもしろそうなので参加しますね。
私からいくつか思い当たるスピードをはかる実験を上げてみます。
一、電磁誘導使ったコイル内を走らせる実験。装置を作るのが面倒、よって△。
二、薄板平板正方形(測りやすいから)の鉄板の的に当てて音をならせた際の音量による計量。マイク誤差があるから△
三、テープに規則的に点を打つ奴を使う。機械が壊れるから×
四、座屈と有限要素解析のモード変換を数値解析ソフトで弓の振動をとり調べる。(昔、目が点の弓のときにでやってたやつですね。ソフトはマセマティカを使ってましたが、、。)弓自体のパワーだから矢になるとロスが更に出るから厳密には△。
五、かなり分厚い発砲スチロールを使い刺さった矢の深さを調べ熱量に直しパワーに換算する。一番堅実かな、、、ただ発砲スチロールの情報がないとまるっきり×ですね。

注)へりくだった考え。矢の自体の破壊率は根本が柱なので、せん弾率をもとめる事になります。矢が中空だから別に基本式を作る必要があるから面倒ですね。(分厚い本にはありましたが、、、。)ジュラ矢なら実験する必要がかなり無くなるし、、、。(壊れ方を見なければ)

やはり鏃の形に因っても瞬間の貫徹力は変わるので色々と気にしたいところですよね。長文失礼しました。

13:的前さん
 スピードを測るのは一筋縄にはいかないようですね・・・。
 トリビアの種で実験するとはいっても、日本刀の刀身に中るのか甚だ疑問です。まあ、巻きわらの距離でやればなんとかなるでしょうが・・・。

14:ぽんさん
>紫弓さん
「電磁誘導使ったコイル内を走らせる実験」なら実際にやっている事例があると思います(装置はみたことあります)論文検索すれば見つかるかも。。。

>的前さん
近的でピン球くらいの大きさなら数本引けば中るので、刀身に中てるのはさほど難しくないと思いますよ

15:喜助さん
中っても,引いた人が危ないですよ.
あと,そういう実験する時は,機械じゃなくて人が実際にひいてほしいですね.

16:的前さん
 ピンポン玉の範囲なら中りますか・・・。
 確かに、上手い人ならば日本刀の物打の範囲に中てられて、最良の結果が得られることでしょう。しかし、ジュラルミン矢で普通の近的用の板付の尖り具合と刀身の薄さが問題ですね。板付の中心と刀身の中心がピッタリと合うのはかなりの確率だと思います。そうでないとかなり正確な結果は出ないと思います(カツりばかりになりそう)。
 

17:三重の弓人さん
日本刀VSライフルは、結果的には、日本刀が折れましたが、ライフルは連射でしたし、一発目の弾は、まっぷたつでした。その点から考えると、やはり、和弓VS日本刀の場合は日本刀の方が勝つんでしょうかね?
では、和弓VS○○の場合。和弓は、どれほどの物まで貫けるのでしょうか?ますます、知りたくなってきました。

スピードは、スピードガンなどでは無理なのでしょうか?安易すぎるかf^^;

18:的前さん
 >喜助さん
 機械が和弓を引いたとしても、完璧なる弓返りは不可能でしょう。弓返り無しではいくらか矢勢が劣ると思われます。ですから上段者の方が引いてくだされば弓返りもしっかりしているので和弓の特徴を出せて素晴らしい筈です。

19:ぽんさん
>的前さん
確か筑波大に弓返りをするロボットがありましたよ。数年前の「所さんの目がテン」でやっているのを観ました。

20:的前さん
 本当ですか? それは素晴らしいですね。是非見たいものです。

21:フェアレディさん
15キロくらいの弓でも軽く畳を貫通するから怖いですね
余談ですが日本には40キロくらいの弓を引いてる人がいるらしいのですが、矢の速さはどうなるんでしょうかね?15キロや16キロでも充分速いのに…

22:的前さん
 40キロ弓の矢飛びなんて、下手拳銃よりも初速が速いかもしれませんね・・・。
 それか、20キロ以上では空気抵抗とかで速さの差は無いかもしれませんね。威力はすさまじいと思いますが・・・。なにしろ物理公式だと速さが2倍になるとエネルギーが4倍、3倍になると9倍、4倍になると16倍になる計算ですから。

23:雷兎さん
スピードは陸上の短距離で使っているようなやつや、ICチップを使って時間と距離からはかればできるとおもいます

24:だめ学生#0084さん
私もその番組見てました。面白かったですね。私、理系ながら物理はとんとだめなのですが、興味があったので調べてみました。
番組ででてきた装置は動ひずみ測定器という、衝撃や加重を計測できるセンサらしいです。この機械を使った測定は、測定前に予めセンサに錘を載せて、その出力から出力値と加重の関係を明らかにしておき、そのうえでパンチ等をしたときの出力値の最大値を読み取り、事前に調べた出力と荷重の関係からパンチの強さが何kg相当か表示するという仕組みだそうです。(あくまでこの測定法で”何kg相当”か、ということだそうです。)

この測定機ではセンサーとの間に置くものがゴムかクッションかで結果は変わるので数値自体に意味はないでしょう。また、ぶつかる物の大きさによっても結果は変わるので、矢とパンチをくらべるには考慮しなくてはいけません。(パンチ同士、矢同士なら比較にはなりますが)
実際の衝撃荷重を求めるには,力積と運動量変化の等価性を用いた計算になるそうですが、衝突時間Δtが必用になります。
FΔt=mΔv
F:衝撃荷重 Δt:衝突時間(硬いもの同士の場合0.001〜0.01秒ぐらい) m:質量 Δv:速度変化、壁にぶつかる場合は衝突前と衝突後の速度の差

なので50m/s,30gの矢が壁などに0.01秒間衝突し、静止した場合、衝突加重は
F=150kg*m/s^2=150N≒15.3kgf(kgf:重力加速度1Gで質量1kgの物体にかかる力。約9.8N)となります。プロレスラーのチョップが645kgfだとすると、衝突面積は矢の40倍以上あると思うので、矢のほうが強力かな…?

ほかに跳ね返り係数や衝突面積も考えなくてはいけませんが、
これぐらいにしておきます。

25:だめ学生 ◆zPJ1SiMQさん
>8:空飛ぶライオンさん
この写真ですかね?
http://www.tamagawa.ac.jp/sisetu/kyouken/kamakura/kyuba.html

>22:的前さん
http://homepage3.nifty.com/sweeper/gun/burret/burret2.htm
拳銃の弾丸の初速は、遅いものでも250m/s…
矢は20kgの弓で60m/s位だったと思うので、かなわないとおもいますよ。

矢の破壊力といえば固物射貫ですね。
あまり知られていないかもしれませんが、実戦でも使われた明珍の兜を串刺しにした人がいますよ。

26:三重の弓人さん
>だめ学生さん
限られた文章の中での、非常にわかりやすい説明ありがとうございました。

27:的前さん
 >だめ学生さん
 正しい解答やご説明、素晴らしいです。僕の知識の未熟さを痛感いたしました。

28:空飛ぶライオンさん
やっぱり計算は苦手です(笑)
だめ学生さん>
詳しい説明ありがとうございます。
兜を串刺しにした人ってひょっとして吉田能安先生でしょうか?

29:だめ学生 ◆zPJ1SiMQさん
>空飛ぶライオンさん

そうです。吉田能安先生です。現在の知名度は高くないようですが、もの凄い弓道人ですよ。
兜は中央道場オープン時に展示されてました。

30:元さん
だめ学生さんの出してくれた式を使って計算してみると、

20kgの弓(60m/s)+31gの矢 vs 日本拳銃

弓:18.3kgf、 55.8J
銃:27.2kgf、348.4J

当然と言えば当然か、かないませんね。しかしかつては3人張りの弓が普通、巴御前は5人張りを楽に引いたとか。
では単純に弓を2倍(120m/s+矢62g)、コルトガバメントと比較してみると

弓:75.8kgf、446.4J
銃:39.3kgf、499.6J

初速では適いませんが、矢に質量がある分良い勝負になってきますね。75.8kgfの力で鏃に突かれたら…。
あくまで数字上ですがね。

31:活動休止中弓人さん
矢尻の形をより尖ったものにすると貫通力は増すかも知れません。例えば銃では9o弾より尖った形の5.56o弾の方が貫通力は優れています。さらには材質もより硬度の高いものがいいと思います。例えば劣化ウランとか……無理っすね。

32:弓んちゅさん
私は、学校の机の引き出しの鉄板を射抜いた事が在りますよ!簡単に貫通しました。
机の木の部分は矢尻の跡が付いただけでしたけど。(災害時に物が落ちて来ても大丈夫な設計らしい)
それと、30sの弓を引く人を見た事がありますが(遠的で)物凄い矢飛びでした!的に一直線に飛んで行ってました。

33:的前さん
 (銃弾も矢も)貫通するよりも体内にとどまった方が人に大きなダメージを与えられるんですよね。多分そのほうが弾や矢の速さをそのまま運動エネルギーに変換できるからだろうと思うのですが・・・。
 だとしたら、鏃はとても尖っているよりもある程度丸みを帯びた方が人には威力がありそうですが、どうですか?(現に銃弾も先端が丸みを帯びているので)

34:katsu ◆nxtRpzK6さん
貫通力で行けば接触面積の小さい尖った鏃
破壊力で行くと多少先端が丸い鏃
と言った感じなのでしょうか?

体内にとどまった方がダメージが大きいのは止まった所で全運動エネルギーを解放するからだったと思います

35:活動休止中弓人さん
確かに体内に留まることで人体破壊力は増します。コルトガバメントに代表される45ACP弾のコンセプトはズバリそれで人体に対する威力は9oパラべラム弾の二倍といわれています。ただ相手が防弾服(弓だと鎧か)を着ていた場合貫通できないことがあります。矢でも征矢という貫通力重視のものもありますしね。

36:外道さん
弓の威力ということで、多くの皆さんが興味をお持ちなのは理解できますが、殺傷力云々と言うところまで話が進むのは、現代弓道の本質からして首を傾げるところです。
弓矢というものは本来危険なものである、という警鐘の意味ならまだしも、興味本位で議論されるのは、長年弓を引いてきたものとして違和感を感じます。
はめを外す前に、皆さんの自制されることを期待します。

37:三重の弓人さん
自分も外道さんと同じで、少し話がそれ過ぎていると思います。
ここにいる人達は本当に弓道のことが好きで、その中で交される弓道談義に、高校生の自分は、日々、感服するばかりです。
しかし、我々弓を引く者は、何があっても弓矢を人に向けることがあってはならないはずです。弓道は武道であり、弓矢は武器です。そんなことは、誰でもわかっていることで、弓道云々以前の問題です。
だから、例え、想像の範疇のことであっても、このような公共の場での書き込みは控えるべきだと思います。
長文、乱文失礼しました。

38:的前さん
 そのとおりですね・・・。僕は甚だしくはめを外してしまいました。まことにお恥ずかしい限りです・・・。
 議論を興味本位で、そして人体への威力などと危険な方向へ進めてしまったことを深くお詫び申し上げたい限りです。

39:てっせん ◆9WLjqCd6さん
このスレを読んで思い出したのが……10年前にある中学校で起きた練習中の死亡事故です。放った矢が至近距離で……という事故でした。当時安全性について議論されました。中学生が放つ矢でも十分殺傷力がある、と私は思いました。
皆さんは、弓矢(それ以外もあった様ですが…)は武器であり、その威力と理合を説明された上で、それをどう扱うべきかについて警鐘を鳴らされた、と私は思いました。
このスレの方向が興味本意か否かはさておき、私としては非常に勉強になりました。これから先あの様な忌まわしい事故が二度と起きない様に!、と私は願ってやみません。
長文、駄文失礼しました

40:メグさん
本題にもどしましょう・・・・!!
以前トリビアの種で「銃では何枚のティッシュペーパーがあれば弾を止められるか」みたいなのがあったと思います。それを弓道でやってみたら一番比較しやすいのでは!?

41:空飛ぶライオンさん
殺傷力と威力は似て非なるものと思います。なので、私も人の体に云々の議論は避けていただきたいです。弓はもう人殺しの道具ではないのですから。
本題にもどりますと、やはり比較しやすいのは数値化だと思います。
う〜ん、どこかで実験してくれないかな…

42:ナリスさん
やはり一個人でそれをしようというのはなかなか難しい話なのでトリビアで採用されるのを待つのが一番確実で安全なのかもしれませんね。しかしその実験を誰がしてくれるのだろう。やっぱり筑波大学さんかなぁ


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