弓具を扱う際の安全上の注意
■矢を扱う際の安全上の注意
<!>危険
- ●異常のある矢(羽根なし/剥がれ、羽山が異常に低い、羽軸の浮き、矢尻なし)は使用しない
- 射手の放った矢が大きく的を外した際、的場の屋根を超えて飛び、弓道場外の人・物に刺さるおそれがあります。
- ●矢尻にはかぶせ式のモノを用い、埋め込み式のモノは使用しない
- アーチェリーで用いられる埋め込み式の矢尻を流用したり、遠的用の矢尻を流用すると矢の貫通力が増し、看的所の壁、防矢ネット等を容易に貫通し人・物に刺さるおそれがあります。
<!>警告
- ●引尺より短い矢を使用しない(引尺の安定しない時は長めの矢を使用する)
- 射手が離した際に弓と弦で挟まれた矢が折れ、左腕に矢が刺さるおそれがあります。
- ●篦(シャフト)に傷のある矢を使用しない
- 離れの衝撃で矢が折れ、左腕に矢が刺さるおそれがあります。
<!>注意
- ●篦(シャフト)に土の残った矢を使用しない
- 矢に残った土で、射手が左手(押手)の拇指根元を切るおそれがあります。
- ●矢筈の割れた矢を使用しない
- 離れの瞬間矢筈が壊れ、弦が矢筈から外れ、弦で体を殴打するおそれがあります。また、本来矢に伝えるはずのエネルギーが全て弓に伝わり多大な負荷がかかることから弓破損の原因になります。
■弓を扱う際の安全上の注意
<!>警告
- ●籐が削れ過ぎている弓は使用しない
- 籐が巻かれている部分は主に弱い部分なため、籐が削れている部分より弓が破損する原因となります。
- ●弓ハが適切でない弓は使用しない
- 弓ハが低すぎると、弓が反りやすくなり、反ると弓が破損する原因となります。
- ●極端な入木(いりき)・出木(でき)の弓は使用しない
- 入木が強すぎると、弓が反りやすくなり、反ると弓が破損する原因となります。
出木が強すぎると、弦で体を殴打するおそれがあります。
- ●傷のある弓を使用しない
- 傷のある部分より弓が破損する原因となります。
<!>注意
- ●弓に弦張り最中の人間に近づかない
- 弓を受け木にあて湾曲させ弦を張る際、弓が受け木から外れ近づいた人間を殴打するおそれがあります。
- ●中仕掛けと筈溝は常に合わせておく
- 離れの瞬間矢筈が壊れ、弦が矢筈から外れ、空弦(矢を番えずに離れる)状態になり、弦で体を殴打するおそれがあります。
■服装における安全上の注意
<!>注意
- ●髪が長い場合、束ねる、ヘアバンドや鉢巻で押さえる等の対策をする。
- 射手の髪の毛が弦に絡む、髪の毛を弦が払い、髪の毛が目を刺すおそれがあります。
- ● 鉢巻を用いる際は短いものを用いる
- 射手の鉢巻が弦に絡むことがあります。
- ●ユガケの紐は短くまとめる
- 射手のユガケの紐が弦に絡むことがあります。
- ●右耳にピアスはしない
- 弦で顔を払った際に右耳ピアスを弾き、耳を切るおそれがあります。
- ●前ボタン・胸ポケットのある上着は極力着ない。着る際には胸当てをつける
- 弦で胸を払った際に、ボタンを弾き上着が破れることがあります。
- ●射手が胸を弦で払う際は胸当てをつける
- 弦で胸を払い、皮下出血するおそれがあります。
- ●射手の左手(押手)拇指根元を怪我している際は、押手ガケをつける
- 矢で擦って左手(押手)の拇指根元を切るおそれがあります。
- ●射手が左手内側を弦で頻繁に払う際は、ガード・サポータなどをつける
- 弦で左手内側を頻繁に払い、皮下出血するおそれがあります。
- ●メガネのフレームの大きいものはさける
- 弦で顔を払った際にメガネを弾き、顔を切るおそれがあります。
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